コラム

男性ボトックスのコツ:額・眉間・エラは“やり過ぎない”

男性ボトックスのコツ:
額・眉間・エラは“やり過ぎない”

男性は、眉位置が低め・直線的筋力が強く皮膚が厚いことが多い——だからこそ「効かせ過ぎない設計」が自然さを保つ鍵。
このコラムでは、男性顔学の視点で額・眉間・エラの考え方と、初回〜リピートの安全な進め方をまとめます。

参考リンク: ボトックス総合額(おでこ)眉間エラ(咬筋)

1. 男性顔学:どこを残すと“精悍さ”が保てる?

男性の特徴(傾向)

  • 眉は直線的で低め、外側の弧を作り過ぎない方が自然
  • 前頭筋・皺眉筋・咬筋が強い(効かせ過ぎ=不自然のリスク)
  • 皮膚・皮下が厚く、拡散や深さの設計が重要

残したい“男性らしさ”

  • 額:わずかな横ジワの動き=生きた表情の証
  • 眉間:うっすら寄せる力=意思の強さ(効かせ過ぎない)
  • エラ:輪郭の安定感=痩け過ぎは老け見え

※ 目的は「無表情化」ではなく、不要なシワ・張りだけを引き算して、自然な印象を保つこと。

2. 額:眉下垂を避ける“上1/3中心”の設計

男性は眉が低いため、額を効かせ過ぎると眉下垂重たいまぶたに見えやすくなります。初回は上1/3〜上1/2を中心に、少量・点在で「動きの質」を整えるのが安全です。

  • 打点を下げ過ぎない:眉上2cm以内は慎重に。必要なら外側を薄めに設定。
  • 左右差を先に評価:利き眉・眉の左右高の差を表情テストで確認。
  • スキンボト併用:浅い小ジワは スキンボトックス で質感改善に回す手も。

→ 詳しくは 額ボトックス のページへ

3. 眉間:険しさは抑えつつ“表情の芯”は残す

眉間は怒り・集中のサイン。完全に消し切るより、縦ジワを浅くして“怖さ”を減らすのが男性では自然です。拡散で眼瞼下垂を招かないよう、深さと角度を丁寧に設計します。

  • 皺眉筋・鼻根筋を狙う:浅すぎると広がり過ぎ、深すぎると血管リスク。
  • 中心に寄らない拡散:鼻根部の内側深部でコントロール。
  • 表情テスト:寄せ・上げ・目細めの3動作で仕上がりを予測。

→ 詳しくは 眉間ボトックス のページへ

4. エラ(咬筋):細さより“輪郭の安定感”を優先

男性の輪郭は下顔面の安定感が魅力。エラの“撃ち過ぎ”は頬やこめかみの痩けを強調し、老け見えや疲れ顔につながります。後方・深部中心の設計で、初回は控えめに。

  • 深さ:筋膜内へ垂直〜やや内向き。浅い層は笑顔の非対称リスク。
  • 位置:下顎角の前縁は避け、後下部中心に。
  • 目的を分ける:歯ぎしり改善と小顔化は必要量が異なるため、目的を明確に。

→ 詳しくは エラ(咬筋)ボトックス のページへ

5. 初回〜リピートの進め方:慣らし運転→微調整

初回(控えめ設計)

  • 最小有効量で開始し、2–4週で経過を確認
  • イベント予定から逆算(額・眉間:2–3週前、咬筋:1–2か月前)
  • 副作用歴(まぶたの重さ・笑いづらさ等)を必ず聴取

2回目以降(微調整)

  • 効き過ぎ部位は打点/層/量を修正
  • 額は下方を薄めに、眉間は深さ・角度を最適化
  • 咬筋は嚙む力の実感も聞き取り、必要に応じて左右差修正

※ 単位や希釈は個別設計。総合ページと診察でご確認ください。

6. やり過ぎサインとリカバリー

  • 額:眉が上がらない/まぶたが重い → 次回は下方を避ける・量を減らす。必要に応じて経過観察。
  • 眉間:“能面化” → 次回は中心を軽めに、外側を丁寧に
  • エラ:噛みにくい/頬が痩けた → 次回は量・範囲を縮小、場合により間隔延長。
ポイント:男性は“効かせ切らない”設計がベター。自然さ>無皺で考えると満足度が高い傾向です。

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

男性ボトックスのコツ:額・眉間・エラは“やり過ぎない”
「男性のボトックスは、“効かせ過ぎない設計”が自然さの鍵です。額・眉間・エラそれぞれで、残す動き抑える動きを丁寧に選びます。」

0th CLINICでは、表情テストと解剖ランドマークに基づいて個別設計を行い、初回は控えめ→2–4週の微調整で仕上げます。
“精悍さ”を保ちながら、不要なシワや張りを減らすのが方針です。

監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長/医学博士/日本病理学会認定 病理専門医

※ 本コラムは一般的情報です。詳細は診察で個別に評価し、適応・リスクをご説明します。

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