コラム
ちりめんジワ×水分保持:アイクリームとボライトの分業
ちりめんジワ×水分保持:アイクリームとボライトの分業
目元の細かな「ちりめんジワ」は、表皮の水分不足(保湿低下)とキメの乱れが主因。
外側からはアイクリーム=外用保湿、内側からはボライト=形を変えない保湿ヒアルロン酸で役割分担するのが合理的です。
本稿では「分業」の考え方と、日常ケア~施術の組み合わせ方を解説します。
なぜ“ちりめん”は保湿で変わるのか
ちりめんジワは表皮の水分保持の低下とキメの乱れが大きく、輪郭のボリューム不足とは本質が異なります。
だからこそ、形は変えずに“保湿ベース”を立て直すことが近道です。
分業の原則|アイクリーム(外側)× ボライト(内側)
- アイクリーム:外側からの保湿・保護。ヒアルロン酸/セラミド/油分で水分の蒸散を抑え、一時的にキメを整えるのが主目的。
- ボライト:形は変えずに内側の水分保持(保湿)を底上げ。ツヤ・光拡散や“ふっくら感”を支える肌質改善型アプローチ。
- 結論:毎日の外用は続ける前提。それでも物足りない“保湿ベースの低下”はボライトで補助するのが効率的。
比較表:アイクリーム vs ボライト
項目 | アイクリーム(外用) | ボライト(注入) |
---|---|---|
主目的 | 外側の保湿・保護 | 内側の水分保持=保湿の底上げ |
“形”への影響 | 影響ほぼなし | 輪郭形成はせず、形は変えない |
向いている悩み | 軽度の乾燥・一時的なキメ乱れ | ちりめんジワ・ツヤ低下・インナードライ |
即時性/持続 | 即時~数時間~日 | 目安6–9か月(個人差) |
頻度 | 毎日 | まず1回→必要に応じ維持 |
実践プラン:3つの代表ケース
- 軽度のちりめん・季節性乾燥:アイクリーム中心。保湿→UV→摩擦回避で経過観察。悪化時はボライトを相談。
- 日常で乾燥が強い・化粧ヨレが続く:アイクリームを継続しつつ、保湿ベースの不足をボライトで補助(目元は極浅層に微量分散)。使い分け参照。
- レチノイド使用中で乾燥が顕著:刺激管理を優先し、炎症が落ち着くタイミングでボライトを検討。詳細はニキビ治療併用ガイドへ。
イベント逆算とダウンタイム
- 赤み・点状跡:数日で改善することが多い(個人差)。
- 本番の7–14日前の施術が安心。メイクは翌日から、摩擦は控えめに。
- 詳しくはアフターケアを参照。
痛み対策と快適性
- ご希望により麻酔クリーム併用(+15–20分)。
- 極細針×極浅層の微量分散で違和感を軽減(形は作らない)。
- 直後はクーリング、数日は低刺激の保湿と摩擦回避。
ミニQ&A
- Q. ボライトは目元の形を変えますか?
- いいえ。ボライトは形を変えず、内側の水分保持(保湿)を底上げするアプローチです。
- Q. アイクリームはやめても良い?
- やめません。外側の保湿は毎日の土台。ボライトは補助的に内側の保湿を支えます。
- Q. 効果はどのくらい続きますか?
- 個人差がありますが、目安は6–9か月です。
- Q. 承認や安全性は?
- アラガン社製のジュビダーム ボライト(国内承認品)を当院では正規購入して使用。非正規品は使用しません。詳しくはポリシーと同意へ。
安全性・承認・写真方針
- 承認:当院は国内承認のジュビダーム ボライトをアラガン社から正規購入して使用。非正規品は使用しません。
- リスク:赤み・むくみ・内出血・一時的な凹凸など(多くは数日で改善/個人差)。
- 写真方針:無加工・同条件撮影・個人差の明示。詳しくは掲載方針へ。