コラム

イソトレチノイン中のコンタクト併用のコツ|ドライアイ対策と装用時間

イソトレチノイン中のコンタクト併用のコツ|ドライアイ対策と装用時間|0th CLINIC 日本橋
コラム:コンタクト併用のコツ

コンタクト併用のコツ(ドライアイ対策と装用時間)

イソトレチノイン中でも状況に応じてコンタクトは可能。人工涙液と装用時間のコントロール、そして“今日はメガネに”へ切り替える判断基準をまとめました。

要点(3行)
① 乾燥・刺激が出やすい時期は短時間装用+人工涙液
② 異物感/かすみ/痛みはその日はメガネに変更。
③ 長期的に合わなければ度数/素材/装用時間を再設計

判断フロー:今日はメガネ?それとも短時間装用?

即メガネに切り替え(装用中止)のサイン

  • 強い異物感・痛み・かすみ/視力低下が出た
  • 赤み・結膜炎様の症状が持続する
  • 人工涙液で改善しない乾燥・しみる感じ
  • 頭痛+視覚変化など新しい症状がある

※症状が強い・長引く場合は受診し、用量や治療計画の見直しを行います。

短時間装用でOKな目安

  • 軽い乾燥や違和感のみで、人工涙液で改善する
  • 屋内中心の作業で2–4時間以内の装用に留められる
  • 帰路はメガネに切替可能(スペアを携行)

装用時間とケアの設計(実践テンプレ)

装用時間の考え方

  • 開始0–4週:乾燥期。装用は短め(2–4時間)を目安に。
  • 5–12週:安定期。様子を見て6–8時間へ段階的に。
  • 屋外/長時間PCは乾燥↑:人工涙液を2–3時間おきに。

持ち物とケア

  • 人工涙液(防腐剤なし推奨)・スペア眼鏡
  • 携帯用リップ/保湿、日焼け止めSPF30+(眼周も)
  • 乾燥したら無理せずメガネに変更

詳しい眼症状と対処は 副作用ページ(眼の乾燥) をご確認ください。

よくある誤解と注意

誤解

  • 「症状が出ても我慢していれば慣れる」→ 悪化リスク。無理は禁物。
  • 「防腐剤入り点眼を頻用してOK」→ 長期は刺激に。無防腐タイプ中心に。

受診/中止の目安

  • 視力低下・羞明・眼痛・赤みが強い/持続する
  • 頭痛+視覚変化など神経症状がある
  • 点眼や休憩でも改善しない

上記は一例です。症状が気になる際は早めに受診ください。

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

イソトレチノイン中のコンタクト併用のコツ|ドライアイ対策と装用時間
「皮膚疾患や感染症治療では、適切な薬剤選択と正しい使い方の指導が最も大切です。
再発を防ぎ、症状を早く抑えるために、丁寧に診療と説明を行っています。

0th CLINICでは、肌トラブルや感染症に対しても、患者さまごとに最適な治療を組み立て、必要に応じて漢方や生活指導も含めて多面的にサポートしています。

監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/消化器病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士/日本病理学会認定 病理専門医/プライマリ・ケア連合学会認定 プライマリ・ケア認定医
  日本医師会認定 産業医/健康スポーツ医 総合診療・救急科での診療歴10年以上

まとめ(30秒)と次の一手

乾燥・刺激が強い日は無理せずメガネ。人工涙液は無防腐タイプ中心、装用は短時間→段階的に延長。迷ったら早めに相談し、副作用ページで眼症状のセルフケアを確認。

ドライアイがある日は装用しない方が良い?
強い異物感・かすみ・痛みはメガネへ。軽ければ短時間装用+人工涙液で様子見。
点眼はどれくらいの頻度?
2–3時間おきを目安に。刺激が強い場合は無防腐タイプを優先。
PC作業が多い日は?
休憩を増やし、人工涙液・加湿・メガネ併用で負担軽減。
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