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飲酒・会食が続く季節の乗り切り方|イソトレチノイン中の採血・代替ドリンク・肝負担の目安

【コラム】飲酒・会食が続く季節の乗り切り方|イソトレチノイン中の採血・代替ドリンク・肝負担の目安|0th CLINIC 日本橋
コラム|飲酒・会食が続く季節の乗り切り方

飲酒・会食が続く季節の乗り切り方(イソトレチノイン)

忘年会・歓送迎会・連休など、“飲む機会が多い時期”をどう乗り切る? 採血前後の注意、代替ドリンク、肝負担の目安を実践目線で整理します。

要点(3行)
① 飲酒は控えめ。採血の前日〜当日は原則NG、可能なら48時間控える。
② 会食は“交互に水”と低アル選びで肝負担を抑える。
③ 迷ったら受診・LINE相談。数値と症状で個別に調整。

採血前後の注意(ALT/トリグリセリドを安定させる)

前日〜当日:ここは“がまんゾーン”

  • 採血前日〜当日の飲酒は避ける(可能なら48時間控える)。
  • 脂っこい食事・夜更かしも控えめに(中性脂肪がブレやすい)。
  • サプリ(ビタミンA含有・筋トレ系)は一時休止を検討。

当院では、初回2–4週のチェック、その後8週ごとの採血を基本にしています。直近に会食が重なる場合は、検査日を前倒し/後ろ倒しする相談もOK。

採血後:数値を見て“次”を調整

  • ALT/トリグリセリドが上がったら、飲酒量と頻度を再設計。
  • 症状(だるさ、腹痛、強い口渇、筋痛)があれば早めに受診。
  • 大きな会食がある週は、用量や時間帯の調整を検討します。

代替ドリンクの選び方(“交互に水”+低アルで乗り切る)

まずは“交互に水”を固定化

  • 各杯の合間に水または炭酸水を必ず1杯。
  • 乾杯はノンアル/微アルでスタートして流れを作る。
  • 早い時間に切り上げやすい席(端/出入口側)に座る。

おすすめの“代替”

  • ノンアルビール/サワー、炭酸水+果汁、緑茶/烏龍茶。
  • 甘いカクテルは控えめ(脂質・体調に影響)。
  • 締めは温かいお茶やスープでリカバリー。

肝負担の“目安”と危ないサイン

肝負担の考え方(ざっくり)

  • 量×頻度×タイミング(採血・受診前後)でリスクが変動。
  • 「今日は控える日」を事前に決めて、連日飲酒を避ける
  • 薬×アルコール×ビタミンAサプリのトリプル重なりはNG。

※具体的な量は体格・肝機能・用量で異なります。数値(ALT/トリグリセリド)と症状で個別に最適化します。

このサインは早めに相談/受診

  • 強いだるさ、黄疸様の変化、右上腹部の痛み
  • 激しい吐き気・嘔吐、強い口渇や尿の色の変化
  • 持続する筋肉痛や黒色尿(横紋筋融解が疑わしい時)

院内方針のご案内:/policy-consent(同意・避妊・検査・中止基準)

予定が詰まる時期は、受診や採血のスケジュール調整だけでもご相談ください。

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

飲酒・会食が続く季節の乗り切り方|イソトレチノイン中の採血・代替ドリンク・肝負担の目安
「皮膚疾患や感染症治療では、適切な薬剤選択と正しい使い方の指導が最も大切です。
再発を防ぎ、症状を早く抑えるために、丁寧に診療と説明を行っています。

0th CLINICでは、肌トラブルや感染症に対しても、患者さまごとに最適な治療を組み立て、必要に応じて漢方や生活指導も含めて多面的にサポートしています。

監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/消化器病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士/日本病理学会認定 病理専門医/プライマリ・ケア連合学会認定 プライマリ・ケア認定医
  日本医師会認定 産業医/健康スポーツ医 総合診療・救急科での診療歴10年以上
本記事は一般情報であり、個別診療の代替ではありません。飲酒は控えめが基本です。症状や検査値、内服量・既往で判断が異なります。異変時は中止・受診し、主治医にご相談ください。
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