ヒアルロン酸注入のよくある質問100|痛み・持続・溶解・併用・イベント逆算
ヒアルロン酸注入|よくある質問(FAQ 100)
痛み・持続・ダウンタイム・溶解(ヒアルロニダーゼ)・他治療との併用・イベント前の逆算など、受診前によくいただく質問を100項目に整理しました。個人差や部位差があるため、最終判断は診察時に医師がご案内します。
※本ページは一般向けの参考情報です。国内承認状況や取り扱いは製品により異なり、適応・費用・回数・リスクは個別に判断します。
Ⅰ. 基本(Q1–Q10)
Q1.ヒアルロン酸注入とは?
A. 皮下や骨膜上などにヒアルロン酸を注入し、ボリューム形成やシワ改善、質感(うるおい)の補正を行う処置です。
Q2.どんな悩みに向いていますか?
A. 顎・鼻・こめかみ等の輪郭形成、ほうれい線などのシワ改善、ツヤ・保湿の質感改善などが代表的です。
Q3.ボトックスとの違いは?
A. ヒアルロン酸は形・ボリュームや質感補正、ボトックスは筋肉の動きを弱め表情ジワを和らげます。目的が異なります。
Q4.何歳くらいから受けられますか?
A. 年齢ではなく適応で判断します。未成年は原則保護者同意が必要です。
Q5.どの製剤を使いますか?
A. 部位と目的で選定します(例:輪郭形成=やや硬め、質感重視=やわらかめ等)。承認状況や品質管理を確認の上で使用します。
Q6.施術時間は?
A. デザイン含めて20–40分程度が目安です(注入量や部位で変動)。
Q7.当日メイクは可能?
A. 穿刺部は清潔保持のため数時間は避け、翌日以降が安心です(医師の指示を優先)。
Q8.男性でも受けられますか?
A. 可能です。男性は顎・鼻・輪郭のニーズが多く、設計と量配分を調整します。
Q9.初診で当日施術はできますか?
A. 可能なことが多いですが、診察で適応と安全条件を確認してからの判断となります。
Q10.写真撮影はありますか?
A. 経過比較のため基本的に撮影します(表示方針や撮影条件は症例ポリシーに準拠)。
Ⅱ. 痛み・麻酔(Q11–Q20)
Q11.痛みはどのくらい?
A. 針刺し時にチクッとした痛み、注入時に圧迫感を感じます。多くの製剤は局所麻酔(リドカイン)を含有します。
Q12.麻酔はできますか?
A. 表面麻酔や笑気麻酔など選択可。希望や既往歴、範囲に応じて選びます。
Q13.カニューレと針の違いは?
A. カニューレは鈍針で血管損傷リスク低減が期待、針は正確なデザインに有利など一長一短です。
Q14.内出血は痛みと関係しますか?
A. 痛みの強弱とは必ずしも一致しません。内出血は数日〜2週間程度で軽快することが多いです。
Q15.痛みに弱いので不安です。
A. 麻酔の選択やクーリング、注入速度の調整で負担軽減に配慮します。
Q16.注入後にじんわり痛むことは?
A. 一過性の圧痛や違和感はあり得ます。増悪・持続時は連絡ください。
Q17.麻酔にアレルギーがある場合は?
A. 問診で既往を確認し、代替手段や麻酔なしでの可否を検討します。
Q18.痛みで失神しやすい体質です。
A. 体位や休憩を調整し、安全を最優先に進めます。事前に必ずお伝えください。
Q19.針が怖いです。
A. カニューレ併用や極細針を選択、視線誘導や声かけなどでサポートします。
Q20.鎮痛薬の服用は?
A. 一般的な鎮痛薬は多くが併用可能ですが、個別に確認します。
Ⅲ. 効果・持続(Q21–Q32)
Q21.効果はいつ実感しますか?
A. 即時に形は出ますが、馴染むまで数日〜2週間ほど見ます。
Q22.持続期間は?
A. 製剤・部位・量で差がありますが、目安は半年〜1年超。輪郭形成はやや長めの傾向です。
Q23.吸収後はどうなりますか?
A. 徐々に代謝され元の状態に近づきます。質感系はベース改善を実感する方もいます。
Q24.左右差は整いますか?
A. 骨格・皮下ボリューム差により完全一致は困難。可能な範囲で調整します。
Q25.繰り返すと定着しますか?
A. 定着を断定はできませんが、デザインの最適化で満足度が上がることはあります。
Q26.量はどのくらい必要?
A. 目的・部位で大きく異なります。顎や鼻などの輪郭は1本以上を目安に個別設計します。
Q27.少量ずつの調整は可能?
A. 可能です。過量を避けたい方には段階的な設計を提案します。
Q28.写真写りは良くなりますか?
A. 影の改善や輪郭の補正で印象が変わることはありますが、個人差があります。
Q29.笑った時に不自然になりませんか?
A. 動的変化を想定したデザインで過度なボリュームを避けます。
Q30.肌質(うるおい)を上げたいです。
A. 質感重視の製剤や浅層の設計が候補です(例:ボライト等)。
Q31.脂肪溶解や糸リフトと効果はどちらが先?
A. 目的が異なるため、診察で優先順位を決め併用設計します。
Q32.リタッチは必要?
A. 目標と経過で判断。イベントに合わせ、微調整を提案することがあります。
Ⅳ. 準備(Q33–Q42)
Q33.事前の食事・水分は?
A. 通常制限はありませんが、空腹・過食は避け、体調を整えて来院ください。
Q34.サプリや薬は中止が必要?
A. 抗凝固薬・抗血小板薬、ハーブ類は内出血に影響し得ます。独断で中止せず必ず相談を。
Q35.アルコールは?
A. 前後の過量摂取は内出血や腫れを助長する可能性があり控えめに。
Q36.メイクやスキンケアは?
A. 当日は軽め推奨。強い摩擦・刺激は避けてください。
Q37.コンタクトレンズは?(目周り)
A. 施術直後の着脱は避け、翌日以降が安心です。
Q38.生理中でも可能?
A. 実施可能ですが、痛みやむくみが強く出る方は時期変更を検討します。
Q39.妊娠・授乳中は?
A. 原則として施術は見合わせます。
Q40.感染症罹患後はいつから?
A. 全身状態が安定し、医師が安全と判断してから。発熱や咽頭痛時は延期します。
Q41.ワクチン接種と間隔は?
A. 一般には数日〜1週間以上空けると安心です(種類により個別判断)。
Q42.MRIや歯科治療の予定は?
A. 日程が近い場合は共有してください。施術日程を最適化します。
Ⅴ. ダウンタイム・ケア(Q43–Q56)
Q43.腫れはどのくらい?
A. 軽度〜中等度が通常で、数日で落ち着くことが多いです。
Q44.内出血が出たら?
A. 冷却と安静、メイクでカバー可能。2週間前後で改善が一般的です。
Q45.赤み・圧痛の対処は?
A. 多くは一過性。増悪や発熱を伴う場合は至急ご連絡ください。
Q46.入浴・サウナは?
A. 当日はシャワー程度、サウナ・長湯は数日控えると無難です。
Q47.マッサージは必要?
A. 原則不要。形の調整は医師が判断します。
Q48.うつ伏せ・横向き寝は?
A. 強い圧迫を避けてください。仰向けが無難です。
Q49.運動はいつから?
A. 軽い運動は翌日以降、激しい運動は数日後が目安です。
Q50.日焼け対策は必要?
A. 炎症がある間は紫外線対策を強化するとよいでしょう。
Q51.スキンケアは?
A. 刺激の少ない保湿を中心に。ピーリング系は落ち着くまで控えめに。
Q52.メイク再開の目安?
A. 穿刺部の閉鎖後、翌日以降が安心です。
Q53.むくみやすい体質です。
A. 施術時期や量配分を調整します。塩分・飲酒は控えめに。
Q54.皮膚が硬い/薄い場合の注意は?
A. 層と製剤選択を工夫します。診察で触診して設計します。
Q55.針跡が目立ちやすいです。
A. 部位・針径・クーリングで対策します。イベント前は余裕を持った日程に。
Q56.しこりが心配です。
A. 多くは経過で馴染みます。持続時は受診を。溶解含め医師が判断します。
Ⅵ. 安全・リスク(Q57–Q70)
Q57.塞栓リスクはありますか?
A. ゼロではありません。解剖理解・層選択・カニューレ等で低減を図り、緊急対応体制を整えます。
Q58.アレルギーの心配は?
A. まれですがゼロではありません。既往や成分(リドカイン等)を確認します。
Q59.感染は起こり得ますか?
A. まれに起こり得ます。無菌操作と術後ケアでリスク低減を図ります。
Q60.皮膚壊死は?
A. 極めてまれですが、血流障害時に生じ得ます。早期対応が重要です。
Q61.視力障害の報告は?
A. 世界的に極めてまれな合併症として報告があります。高リスク部位は特に慎重に対応します。
Q62.血腫が大きい場合の対処は?
A. 圧迫・冷却・経過観察が基本。所見に応じて追加対応します。
Q63.自己免疫疾患があります。
A. 活動性や内服状況で可否が変わります。主治医と連携して判断します。
Q64.ケロイド体質です。
A. 穿刺部の瘢痕傾向を考慮します。適応は個別判断です。
Q65.抗凝固薬内服中です。
A. 中止の可否は主治医と相談が必要です。自己判断は避けてください。
Q66.金属アレルギーがあります。
A. 針材質やテープ類を考慮します。事前に必ず申告ください。
Q67.歯科治療中です。
A. 感染対策上、時期調整を行う場合があります。予定を共有ください。
Q68.皮膚炎・ニキビがあります。
A. 活動性炎症部位は避けます。落ち着いてからが安心です。
Q69.既存フィラーが入っています。
A. 種類・量・部位を確認し、上乗せ可否や溶解の要否を検討します。
Q70.未承認製品の扱いは?
A. 国内承認の有無は製品で異なります。品質・流通・安全性を確認し、方針に沿って運用します。
Ⅶ. 溶解(ヒアルロニダーゼ)(Q71–Q78)
Q71.溶解はできますか?
A. 可能です。形・安全面で必要な場合にヒアルロニダーゼを用います。
Q72.どのくらいで溶けますか?
A. 作用は比較的速やかですが、必要量や回数は部位・量で異なります。
Q73.全部溶けますか?
A. 目標に応じて調整しますが、100%の制御は困難な場合があります。
Q74.溶解の痛みや腫れは?
A. 一過性の痛み・腫れがあります。必要に応じ麻酔を併用します。
Q75.アレルギーはありますか?
A. まれに報告があり、既往や皮膚テストを考慮します。
Q76.他院注入の溶解も可能?
A. 製剤・時期・目的を確認し、可否を判断します。
Q77.溶解後すぐ再注入はできますか?
A. 炎症の有無などを見て、時期を調整します。
Q78.費用はどのくらい?
A. 量と範囲で変動します。詳細は料金ページをご参照ください。
Ⅷ. 他治療との併用(Q79–Q86)
Q79.ボトックスとの併用は?
A. 目的が補完的で相性が良いことがあります。順番と時期を調整します。ボトックスFAQ
Q80.ボライトとの違い・併用は?
A. 形を変える注入(ヒアルロン酸)と、質感重視(ボライト)。目的が異なり併用も可能です。ボライトFAQ
Q81.糸リフトとの併用は?
A. 引き上げとボリューム補正の役割が異なります。優先順位を決めて設計します。
Q82.レーザーや光治療との間隔は?
A. 施術種別により数日〜数週間あけることがあります。
Q83.脂肪溶解注射との併用は?
A. 腫れのピークやデザインを踏まえ、時期を分けることが多いです。
Q84.PRPやPN(ジュベゲル等)との併用は?
A. 目的が異なるため、相乗が期待できるケースがあります。
Q85.スキンブースター系との違いは?
A. 層・目的・成分が異なります。質感重視は浅層/広範囲になることが多いです。
Q86.医療ハイフとの順序は?
A. たるみ・皮下脂肪の状態で順序を決めます。診察で最適化します。
Ⅸ. 部位別(Q87–Q92)
Q87.顎の形成は何本必要?
A. 目標や骨格によりますが1本以上から設計、段階調整も可。
Q88.鼻の高さ出しは安全?
A. リスクの高い部位で、層・デバイス・量に細心の注意を払います。
Q89.こめかみの凹みは?
A. 骨膜上/中層などを検討。側頭動静脈の解剖を踏まえて設計します。
Q90.ほうれい線は?
A. 支えの形成と浅層の調整を組み合わせることがあります。
Q91.唇のボリュームは?
A. 自然さを重視し、輪郭と中央のバランスを見て少量から。
Q92.目の下のくぼみは?
A. 浅層での凹凸リスクがあり、適応や層を慎重に判断します。
Ⅹ. イベント逆算(Q93–Q96)
Q93.何日前までに受けるのが安全?
A. 余裕を見て2週間以上前が安心。初回はさらに余裕を。
Q94.微調整はいつ入れる?
A. 初回から1〜2週間後にデザイン再評価し、必要時リタッチを検討します。
Q95.写真撮影が控えています。
A. 腫れ・内出血のリスクを考え、日程に余裕を持ちましょう。
Q96.出張や旅行と両立できますか?
A. 直後の長時間移動は負担になることがあります。余裕を持つと安心です。
Ⅺ. 生活・運動(Q97–Q98)
Q97.筋トレやサウナは?
A. 数日は控えめに。腫れや内出血の落ち着きを見て再開します。
Q98.マスク・メガネの当たりは?
A. 圧迫が強い部位(鼻根など)は避け、当たりの少ない装着を。
Ⅻ. 費用・方針(Q99)
Q99.費用はどのように決まりますか?
A. 製剤・本数・部位・麻酔オプション等で決まります。価格は料金ページをご参照ください。
ⅩⅢ. 予約・その他(Q100)
Q100.相談だけでも可能?
A. 可能です。目標・スケジュール・ご予算を伺い、最適な計画をご提案します。
免責・注意:本FAQは一般的な目安であり、最終判断は診察に基づきます。国内承認状況・在庫・適応・リスク・価格は個別にご確認ください。
【監修医師について】
本ページの内容は、0th CLINIC 院長 黒田 揮志夫(くろだ きしお)
[病理専門医/皮膚病理医]が監修しています。
すべての治療情報は、国内外の医療文献・臨床ガイドライン・承認情報に基づき、医学的エビデンスに即して正確かつ中立的に記載しています。
情報は随時、最新の知見に基づいて更新・確認を行っております。
関連コラム
ただいま準備中です。少々お待ちください。