ボトックスQ&A(よくある質問)

ボトックスは、ボツリヌス菌が作り出した神経毒を精製して作られた薬剤です。正式名称は「ボツリヌス毒素」ですが、アラガン社製の薬剤名が「ボトックス」として広く知られています。

ボトックスQ&A(よくある質問)|効き始め・持続・単位・回数・副作用・イベント逆算|0th CLINIC 日本橋

ボトックスQ&A(よくある質問)

「自然にちょうどよく」。効き始め・持続、回数・単位、痛みや副作用、イベント逆算の考え方、部位別の違い、スキン/マイクロボトックスまで、患者さまが迷わないための実践知をまとめました。

※ 国内承認は「65歳未満の成人における〈眉間・目尻〉の表情じわ」です。額などの他部位、スキン/マイクロ、手汗・足汗は適応外のため、十分な説明と同意の上で慎重に行います。脇汗(腋窩)は重度原発性に保険適用の枠組みがあります(条件あり)。

基本・仕組み

Q1. ボトックスってどんな薬?「ボツリヌス毒素」とは
ボツリヌス菌が作るタンパク質(A型ボツリヌス毒素)を極めて少量使い、神経と筋肉のつなぎ目の伝達を一時的に弱める薬です。
美容では主に表情じわの筋活動を穏やかにする目的で使います。
Q2. 国内承認はどこまで?額は適応外ですか
美容領域の国内承認は65歳未満の成人の〈眉間・目尻〉の表情じわです。額は適応外のため、リスクと代替を説明したうえで慎重に行います。
Q3. 表情が固まって不自然になりませんか
デザインと用量(単位)次第です。当院は最小有効量→評価→微調整を基本に、自然さ優先で設計します。
Q4. 何回も続けると効きにくくなる(抗体化)と聞きました
短い間隔・高用量・頻回投与は理論上リスクを上げます。同一部位は3か月以上あけ、必要最小量で計画します。
Q5. 初回と2回目以降でやり方は変わりますか
初回は安全域を優先し最小量で様子見→2週間以降の表情・左右差をみて微調整方針を相談します。

効果・持続・効き始め

Q6. 効き始めはいつ?ピークは
変化は2〜7日、ピークは約2週間で実感する方が多いです(部位・量・個人差あり)。
Q7. 効果の持続はどれくらい?
目安は3〜4か月です。表情のクセや部位、量で前後します。
Q8. まったく効かないことはありますか
少量設計・深さや拡がりの個体差で実感が薄い場合があります。2週間以降に評価し、必要に応じて追加方針を相談します。
Q9. 効果が切れると前より悪化しますか
基本的に元の状態に戻るだけです。表情じわの反復を減らすことで、長期的には刻まれじわの進行抑制に寄与し得ます。
Q10. 長くもたせるコツはありますか
生活での過度な表情癖の是正、適正な間隔、必要最小量の見直しが有効です。

単位・量・回数・間隔

Q11. 何単位打てばいいですか(部位ごとの目安)
安全第一で個別設計です。骨格・筋量・男女差・表情のクセで適量が異なります。診察時に範囲でお伝えします。
Q12. 同じ量でも効き方が違うのはなぜ?
注入層・拡がり・筋の走行、左右差、薬液の拡散性などが影響します。設計と微調整で整えます。
Q13. 次回はいつ打てばいい?
同一部位は3か月以上空けるのが基本。イベント逆算や目的に応じて調整します。
Q14. 追加(リタッチ)は可能?費用は?
2週間以降に評価し、必要に応じて実施可能な場合があります(費用・対象は院内規定によります)。
Q15. 抗体化を避けるには
短期間の反復・高用量を避け、必要最小量・適正間隔での計画が推奨です。

痛み・ダウンタイム

Q16. 注射は痛い?麻酔は使えますか
チクっとした痛みがあります。表面麻酔や冷却で軽減可能です。手掌・足底は痛みが強く、対策を相談します。
Q17. 針跡や内出血はどれくらい
数日〜1週間程度で落ち着くことが多いです。大切な予定がある場合は余裕を持った日程を。
Q18. メイク・洗顔・入浴はいつから
メイクは当日〜翌日からが目安。強いこすり洗い・サウナ・長風呂は当日は控えめに。
Q19. 当日の飲酒・運動は
出血・腫れを助長する可能性があるため、当日の激しい運動・多量飲酒は控えめに

副作用・トラブル時の考え方

Q20. 眉・瞼が重くなった/下がった気がする
量や拡がり、個体差により起こり得ます。通常は時間とともに改善傾向です。代償的な打ち方や経過観察を検討します。
Q21. 笑いづらい・口角が下がった
口周りのデザインは特に慎重に設計します。多くは可逆的で経過とともに軽快します。
Q22. 左右差が気になる
もともとの骨格・筋量差に加え、拡散の個体差で起こります。2週間以降に評価し微調整を検討します。
Q23. 頭痛・倦怠感が出た
一過性に起こり得ます。強い症状・長引く場合はご連絡ください。
Q24. アレルギーが心配
重いアレルギーは稀ですが可能性はゼロではありません。既往がある方は必ず事前申告をお願いします。
Q25. 妊娠・授乳中は?近い将来に妊活予定です
妊娠中・授乳中は原則回避。妊活予定の場合もスケジュールを医師とご相談ください。

イベント逆算(写真・挙式・舞台・就活 など)

Q26. いつまでに打てばいい?
最終注入は本番の3〜4週間前が目安。ピークと微調整期間を確保します。
Q27. 直前に“ちょっとだけ”は危険?
直前は変化の読みが難しくリスクが上がります。可能なら最低2週間は確保してください。
Q28. 写真映えを重視するならどこを優先?
眉間・目尻・額(適応外)の表情じわ、咬筋(小顔感)、口角バランスなど。優先順位は顔型と目的で変わります。

生活・併用・注意事項

Q29. 顔のマッサージやエステはいつからOK?
注入部位への強い圧迫・長時間の揉みほぐしは数日は控えめに。優しいケアは翌日以降に。
Q30. レーザーや注入(ヒアルロン酸等)と同日併用できますか
部位・内容により可否が異なります。順序や間隔は個別設計(同日または数週間ずらす等)。
Q31. 服薬中でも受けられますか
一部の抗菌薬や筋弛緩作用のある薬は注意が必要です。内服・サプリは事前申告をお願いします。
Q32. 運動・サウナ・入浴の制限はありますか
当日は腫れ・内出血予防の観点で控えめに。翌日以降は体調に合わせて再開を。

部位別の疑問

Q33. 額(適応外)はどのくらい自然にできますか
前頭筋は眉位置に影響するため、過量は下垂リスク。安全域で最小量から設計します。
Q34. エラ(咬筋)は小顔効果がありますか
筋のボリュームが目立つタイプでは、フェイスラインのシャープ化が期待できます。歯ぎしり対策にも。
Q35. 口角・ガミースマイルは表情が不自然になりませんか
口周りは繊細です。笑い方の癖を確認し、ミリ単位のデザインで調整します。
Q36. ふくらはぎ痩せはどのくらいで実感?
体感には個人差が大きく、数週間〜数か月かけてゆっくり変化します。

多汗症(脇汗/手汗/足汗)

Q37. 脇汗は保険適用になりますか
重度原発性腋窩多汗症は保険適用の枠組みがあります(条件・手続きあり)。詳細は診察でご案内します。
Q38. 手汗・足汗はどのくらい持続しますか
個人差がありますが数か月の実感が多いです。痛み対策を含めて治療設計します。
Q39. 痛みが心配です(手掌・足底)
表面麻酔・冷却を併用し、可能な範囲で痛みの軽減を図ります。必要に応じて追加対策も検討します。
Q40. 汗が止まりすぎることはありませんか
生活に支障が出ないバランスを目標に、範囲・量を調整します。汗の出方の偏り(代償性)も併せて説明します。

スキンボトックス/マイクロボトックス

Q41. 通常のボトックスと何が違う?
通常は筋肉をターゲット、スキン/マイクロは皮膚側(表皮〜真皮)へ浅く極少量を面状に投与し、皮脂・毛穴・質感にアプローチします。
Q42. 表情は変わりませんか
筋層へ作用させない設計のため、表情変化は最小限を狙います(完全にゼロではありません)。
Q43. 効き始め・持続は?
数日〜2週間で質感のまとまりを実感、数か月の持続が目安です(個人差あり)。
Q44. 併用治療は?
エレクトロポレーションや水光注射などと併用設計が可能です。順序や間隔は個別にご案内します。
Q45. 適応外ですか
国内承認の適応外です。リスク・期待値を丁寧に説明したうえで実施可否を判断します。

初めての方・再診・修正

Q46. 初診では何を確認しますか
既往歴・内服・アレルギー、表情の癖、イベント時期、希望の自然さ/変化量を確認し、方針を共有します。
Q47. 2週間後に評価する理由は?
多くの部位で2週間前後がピークのため、左右差や過不足を評価しやすいからです。
Q48. 他院治療後の相談は可能?
可能です。実施内容・時期・使用薬剤(ロット等)がわかる資料があるとスムーズです。
Q49. 修正は必ずできますか
状況により経過観察が最善のこともあります。安全性を最優先に判断します。

料金・保険・予約

Q50. 料金の考え方は?
部位・設計(単位・範囲)で変動します。親ページの料金案内をご参照ください。
Q51. 保険適用はありますか
美容目的は自費です。重度原発性腋窩多汗症は保険適用の枠組みがあります(条件あり)。
Q52. 予約はどうすればいい?
当院はLINE予約をご用意しています。こちらからどうぞ。
Q53. 支払い方法は?
現金・各種キャッシュレス等、詳しくは受付でご確認ください。

安全・品質について(大切なお知らせ)

  • 当院は正規品のみを使用し、ロット・保管温度・有効期限を管理しています。
  • 偽造品や個人輸入品は安全性が担保されず、健康被害や法令違反のリスクがあります。
  • 適応外部位・スキン/マイクロは、リスク・期待値を説明し同意の上で慎重に実施します。
まずは相談から。
イベントやお仕事のスケジュールに合わせて、“最小で効かせる”設計も可能です。
LINEで予約する

イベント別の計画

Q54. 結婚式(本番)の最適タイミングは?
最終注入は本番の3〜4週間前が基本。前撮りもある場合は、前撮り基準で逆算し、必要なら本番の4〜6週間前に微調整の余地を残します。
Q55. 前撮りと本番が1か月以上空く場合の計画は?
前撮りの2〜3週間前にピークを合わせ、本番は最終注入から4〜6週間ほど空く想定で設計。表情の出方が気になる場合は、初回をやや控えめに。
Q56. 入学・卒業式/入社式に向けて
写真で目立つのは眉間・目尻・額(適応外)と咬筋(フェイスライン)。少量で清潔感を狙い、3〜4週間前に最終調整。
Q57. 就活の証明写真・面接対策
「険しく見える眉間」「疲れて見える目尻」の最小限改善が有効。過度な変化は避け、2〜3週間前にピークが来るよう調整します。
Q58. 舞台・発表会・ライブ(強い照明下)
照明でハイライトが出る額・目尻・バニーラインの刻み対策。汗問題がある場合は脇汗対策も検討。3〜4週間前が目安。
Q59. 海外出張や長距離フライト前
直後はむくみ・内出血が気になることがあるため、出発2週間以上前に完了を推奨。手汗・脇汗は衣服汚れ対策にも有効。
Q60. 学会発表・講演(カメラ・配信あり)
表情の硬さを避けるため、最小量→評価→微調整の2段階設計がおすすめ。最終は本番3〜4週間前。
Q61. スポーツ大会やマラソン前
当日は腫れや内出血を避けたいので、大会3〜4週間前に完了。筋活動に影響が出る部位(ふくらはぎ等)は競技特性と相談します。

職業・シーン別の最適解

Q62. 接客・営業職:第一印象を良くしたい
眉間・目尻の柔らかさが鍵。笑顔が硬くならないよう少量分割で。
Q63. 俳優・モデル:表情幅は保ちたい
カメラ前での微細表情を残すため、ミクロドージングと観察期間(2週間)を必ず確保。
Q64. アナウンサー・講師:話すときの口元が心配
口周りは最小限に。口角・オトガイは慎重に設計し、初回は控えめから。
Q65. 医療・介護・接遇でマスク時間が長い
目周りの表情が印象を左右。目尻+眉間の最少量で清潔感を。
Q66. 歯科矯正中/マウスピース使用中
咬合・筋バランスの変化があり得ます。矯正歯科と情報共有し、咬筋は漸減で。
Q67. 表情が乏しく見えるのは避けたい
「止める」ではなく“弱める”設計。必要最小量→評価→微調整のプロトコルをとります。

薬剤・持病・体質に関するQ&A

Q68. 抗凝固薬・抗血小板薬を飲んでいます
内出血リスクが上がる可能性があります。自己判断で中断せず、事前に必ず申告してください。
Q69. 一部の抗菌薬や筋弛緩薬との相互作用は?
作用を増強する可能性が指摘される薬剤があります。処方歴・市販薬・サプリも含めて申告をお願いします。
Q70. 甲状腺の病気があります
体調により印象が変わることがあります。安定しているかを確認し、控えめ投与から検討します。
Q71. 片頭痛・緊張型頭痛が心配
一過性の頭痛が起こることがあります。既往の有無・誘因を確認した上で計画します。
Q72. アトピー・敏感肌ですが大丈夫?
皮膚状態を見て、刺激の少ない準備・術後ケアを提案。炎症の強い部位は避けます。
Q73. 金属アレルギーがあります
直接の禁忌ではありませんが、局所反応歴を確認します。心配な点は事前にご相談ください。
Q74. 妊活を予定しています
妊娠判明後は原則回避。計画がある場合は時期を共有し、安全側に設計します。
Q75. 肝機能・腎機能が心配
全身状態を確認し、必要に応じ主治医と連携します。自己判断での治療は避けてください。

併用治療と順序のコツ

Q76. 歯列矯正・咬合治療とエラボトの関係
咬筋ボリュームが変わると咬合感も変化し得ます。矯正中は最小量→経過観察を基本に。
Q77. 歯ぎしり用マウスピースと併用は?
併用可能です。ボトックスで食いしばりが軽くなる場合があり、就寝時装着は継続を推奨します。
Q78. 額ボトックス(適応外)と眉位置の関係
過量は下垂リスク。外側優位の設計などで眉位置に配慮します。
Q79. ヒアルロン酸と同日併用は?順序は?
部位により変わります。同日可のケースもありますが、基本は設計に合わせて順序を決定します。
Q80. 糸リフトとの間隔は?
糸リフト直後は炎症があり、数週間の間隔をあけた方が無難です。順序は目的により最適化します。
Q81. レーザー・IPL・ピコとの関係
熱・炎症の影響を考慮して順序を決めます。同日可否は機種・設定で異なります。
Q82. ポテンツァ・水光注射とスキン/マイクロの合わせ方
質感改善の相性は良好。刺激量が重ならないよう強度と順序を調整します。
Q83. レチノール・ビタミンA製品の使用
刺激が強い場合は一時的に頻度を落とすなど、ダウンタイムと相談して調整します。
Q84. PRPなど他注入療法と一緒にできますか
目的が異なるため設計次第で併用可能。注入層と範囲の干渉を避けるようプランニングします。

生活・スポーツ・ウェルネス

Q85. サウナ・温泉・長風呂はいつから?
当日は腫れ・内出血予防で控えめに。翌日以降、体調に合わせて再開します。
Q86. 日焼け・アウトドアの予定があります
注入直後の強い日差しは赤みを助長することがあります。日焼け対策を強化し、無理は避けて。
Q87. 睡眠不足は効きに影響しますか
直接的な影響は限定的ですが、回復・炎症反応の観点から十分な休息が望ましいです。
Q88. プロテインやサプリは中止すべき?
基本は継続可。ただし相互作用が懸念される成分があれば申告ください。
Q89. 筋トレの食いしばりとエラボトの関係
トレーニング時の食いしばりが強い方は、マウスピース併用も検討しつつ、最小量での設計を。

設計・プランニングの考え方

Q90. “自然に見える”を保つためのコツは?
最小量→評価→微調整、顔全体のバランス、左右差の事前評価が鉄則です。
Q91. ミクロドージングと標準的な打ち方の違い
ミクロドージングは浅層・極少量・面で、質感や汗を狙う設計。標準は筋肉ポイント中心。
Q92. “失敗写真”を見て不安です。回避策は?
過量投与・不適切な配置が主因。正規品・適正使用・解剖学ベースのデザインと、初回の控えめ設計が最善策です。
Q93. 妊娠・授乳を経て再開する時期
授乳終了後に体調安定を確認。まずは最小量からの再開を検討します。
Q94. 抗体化が心配な方の年間プラン
年3〜4回以内を目安に、イベント時期に合わせてまとめ、無駄な反復を避けます。
Q95. やめたい時の“フェードアウト設計”
間隔を延ばし、量を段階的に減らすことで自然に戻します。

費用・証明・未成年

Q96. キャンセル・予約変更は?
院内規定に基づきます。予約完了時のご案内をご確認ください。
Q97. 領収書・医療費控除は?
美容目的の自費治療は医療費控除の対象外が原則です。必要に応じて領収書は発行します。
Q98. 診断書や会社提出用の書類は?
医療目的(例:重度原発性腋窩多汗症)で必要な場合はご相談ください。可否は内容により判断します。
Q99. 未成年は受けられますか
保護者同意が必要です。年齢・目的・安全性を確認し慎重に判断します。
Q100. セカンドオピニオンや相談だけでも大丈夫?
もちろん歓迎です。ボトックス(親ページ)や各部位ページをご参照のうえ、LINEでご相談ください。

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