マリオネットライン(口角~顎のしわ)|ヒアルロン酸注入

マリオネットライン(口角~顎のしわ)|ヒアルロン酸注入|日本橋の皮膚科 0th CLINIC

マリオネットライン(口角〜顎のしわ)に対するヒアルロン酸注入

口角が下がって見える、疲れて不機嫌そうに見える——その主因となるのがマリオネットラインです。骨格・靭帯・皮下脂肪のボリュームロスを立体的に補い、口角の支えを回復させることで、自然な若見えを目指します。

マリオネットラインとは

口角から顎にかけて斜め下に伸びる溝状のしわで、口角の支持構造の低下下顔面のボリュームロスが主因です。皮膚表面だけでなく、骨・靭帯・脂肪層の変化が関与するため、表面だけを埋める注入では戻りやもたつきが起きやすく、土台からの設計が重要です。

適しているお悩み

  • 口角が下がって見える/不機嫌そうに見られる
  • 口元〜顎の影が強く、老け見えする
  • フェイスラインの緩みで下顔面が重たく見える

関連ページ:ヒアルロン酸の適応製剤の種類ダウンタイムとケア

施術の考え方(デザイン)

土台から支える三層アプローチ

  • 骨格近傍(深層):顎・オトガイ周囲の支持ポイントを補強し、下顔面を引き締める。
  • 靭帯沿い(中間層):口角外側の支持を回復し、影の原因となる段差をならす。
  • 浅層〜皮膚直下:必要時のみ最小量で輪郭を整える(凹みの微調整)。

表面を“なぞるだけ”の注入は避け、過量注入・二次的な重たさを防ぎます。

注入量の目安と回数

初回の目安片側0.5〜1.0cc(両側合計1.0〜2.0cc)※個人差あり
調整タイミング2〜4週後に形・硬さを確認し、必要時に微調整
持続期間6〜12か月(製剤・部位・代謝で変動)

過去の注入歴や皮膚の厚み、皮下脂肪の量によって適正量は変わります。

組み合わせで効果最適化

表情筋の影響が強い場合

口角下制筋などの過緊張が目立つ方は、筋肉のバランス調整を併用すると口角の下がりに対してより自然な印象を作れます(適応は診察で判断)。

肌質・保湿低下が目立つ場合

小じわや乾燥が強い場合は、保湿ヒアルロン酸などで皮膚質感を底上げする選択肢もあります。凹凸のなだらかさとツヤが改善すると、口元全体の印象がより若々しく見えます。

リスク・副作用と安全対策

主なリスク・副作用

  • 内出血・腫れ・軽度の痛み・圧痛
  • 左右差・一時的な凹凸・違和感
  • まれに血管塞栓(緊急対応が必要)

気になる症状がある場合は速やかにご連絡ください。緊急時は院内のプロトコルに沿って対応します。

当院の安全対策

  • 解剖学に基づく層・血管走行の評価とカニューレの選択
  • 少量ずつの分割注入・立位での形態確認
  • 必要時の溶解(ヒアルロニダーゼ)体制
  • 症例写真の撮影条件・加工禁止の明記(症例表示方針

施術の流れ

  1. 診察・デザイン:悩み・イベント時期を確認し、注入層とポイントを計画。
  2. 麻酔:表面麻酔や笑気麻酔など、痛みが不安な方はご相談ください。
  3. 注入:少量ずつ形を確認しながら注入。立位確認で仕上がりを微調整。
  4. アフターケア:圧迫・冷却、当日の注意点をご説明。必要時にフォロー。
  5. 経過チェック:2〜4週後に形態と硬さを確認し、微調整の適応を判断。

料金・オプションは料金ページをご確認ください。

術後の注意点

  • 当日は飲酒・激しい運動・長時間のサウナは控える
  • 注入部の強い揉みこみは避ける(数日はこすらない)
  • 内出血は数日〜1週間で改善傾向。コンシーラーでカバー可
  • 気になるしこり・色の変化・強い痛みは早めにご相談ください

くわしくはダウンタイム・ケアをご覧ください。

医師コメント

マリオネットラインは、表面を埋めるだけでは改善が乏しい部位です。下顔面の支持点を適切に作ることで、“入れた感”のない自然な若見えが実現します。過量注入は重たさ・もたつきの原因になるため、最小限で最大効果を目指して設計します。

ご予約・ご相談

診察は完全予約制です。LINEから24時間受付しています。

よくある質問

どのくらいで効果が分かりますか?
注入直後から形は変わります。腫れが落ち着くのに2〜7日程度、その後2〜4週で最終的な質感に馴染みます。
痛みが不安です。麻酔はできますか?
表面麻酔や笑気麻酔に対応しています。深部は痛みを感じにくい層を選択し、少量ずつ進めます。
失敗しても溶かせますか?
ヒアルロン酸は溶解剤(ヒアルロニダーゼ)で分解可能です。適応は医師が診察のうえ判断します。
何本必要ですか?予算の目安は?
初回は両側合計1.0〜2.0ccが目安です。詳細は料金ページをご覧ください。

本ページは一般的な情報提供を目的としており、効果・副作用には個人差があります。実際の診療は医師が診察のうえご提案します。

マリオネットライン(口角~顎のしわ)|ヒアルロン酸注入

【自由診療および使用製剤に関するご案内】

  • 本治療は自由診療です(保険適用外)
  • 当院では、国内で承認されているヒアルロン酸製剤(ジュビダームビスタⓇシリーズ、レスチレンⓇ)を使用しております。
  • また、一部施術においては、国内未承認のヒアルロン酸製剤「ビエンフィル(Bienfill)」を使用することがあります。
    この製剤は韓国MFDS(食品医薬品安全処)の基準を満たしており、安全性・品質が認証された製品です。
  • 国内未承認医薬品の使用については、医師の責任において輸入・管理しており、日本国内における同一成分・効能を有する代替製剤は存在しません。

※未承認医薬品に関する詳細は、厚生労働省の公式情報をご参照ください:
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/healthhazard/

信頼できる公的機関の参考リンク

【監修医師について】

本ページの内容は、0th CLINIC 院長 黒田 揮志夫(くろだ きしお)
[病理専門医/皮膚病理医]が監修しています。

すべての治療情報は、国内外の医療文献・臨床ガイドライン・承認情報に基づき、医学的エビデンスに即して正確かつ中立的に記載しています。
情報は随時、最新の知見に基づいて更新・確認を行っております。

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