尿膜管遺残(尿膜管洞・嚢胞・憩室・開存)|臍からの分泌・下腹部痛の原因と検査・治療

尿膜管遺残(尿膜管洞・嚢胞・憩室・開存)|臍からの分泌・下腹部痛の原因と検査・治療|0th CLINIC 日本橋

尿膜管遺残(尿膜管洞・嚢胞・憩室・開存)

臍(へそ)から分泌・におい・赤みが続く/下腹部にしこり・痛みがある―― その原因のひとつが尿膜管遺残です。
評価は超音波(エコー)・CTを軸に行い、感染があれば抗菌薬・必要に応じ排膿で炎症を落ち着かせたうえで、 炎症消退後に尿膜管摘出(必要時:臍合併切除・膀胱頂部部分切除)を検討します。
手術・入院が必要な場合は連携病院と協力して治療し、外来での評価・感染管理・術前後フォローは当院で継続します。

※診療時間の臨時変更は お知らせ をご確認ください。

まず結論(このページの要点)

1)「臍から分泌」が続くなら、まず画像評価
エコー・CTで尿膜管の遺残や膿瘍の有無を確認し、感染の程度を見極めます。
2)感染があるときは、先に炎症を落ち着かせる
抗菌薬+創部ケア、膿瘍なら排膿を検討。無理に「急いで根治術」に進まず安全設計を優先します。
3)根治は「尿膜管摘出」が基本
再燃を繰り返す場合は、炎症消退後に遺残組織を摘出(必要時:臍合併切除・膀胱頂部部分切除)を検討します。
4)手術が必要なら、連携病院と協力して実施
当院で外来評価・感染管理・紹介・術前後フォローまで一貫してサポートします。

症状セルフチェック(当てはまるものから)

クリックして内容を開き、近い項目から受診の優先度を決める目安にしてください。

臍が湿る/分泌が出る/においが気になる
尿膜管洞(臍側が開いているタイプ)や臍炎が関与することがあります。
赤み・痛み・発熱があれば感染の可能性があるため、早めに受診してエコー/CTで評価します。
下腹部の正中に「しこり」や痛みがある
尿膜管嚢胞が感染して膿瘍化すると、下腹部痛・発熱・圧痛が出ることがあります。
強い痛み・発熱・嘔吐がある場合は、救急受診も検討してください。
膀胱炎を繰り返す/血尿がある
膀胱側の憩室(尿膜管憩室)などが関与することがあります。尿検査や画像、状況により膀胱鏡を検討します。
血尿は他疾患の鑑別も必要なため、自己判断で放置せずご相談ください。

尿膜管遺残とは:胎児期の“臍と膀胱をつなぐ管”が残った状態

胎児期に膀胱頂部から臍へ伸びる尿膜管は、通常は生後に閉鎖して索状(靭帯)になります。
この閉鎖が不十分だと、臍分泌や下腹部痛、反復感染の原因となる尿膜管遺残として症状が出ることがあります。

※小児で見つかることもありますが、成人で「繰り返す臍トラブル」や「感染」を契機に判明する例もあります。

主な症状

臍のトラブル分泌・湿り・悪臭・赤み(臍炎)。繰り返す皮膚トラブル。
下腹部症状正中のしこり・違和感・痛み(嚢胞/膿瘍)。発熱を伴うことがあります。
尿路症状頻尿・残尿感・排尿痛、時に血尿(膀胱側の関与が疑われる場合)。

検査:画像で形態を把握し、感染の有無を評価

視診・触診臍部の開口/分泌、正中腫瘤の有無、圧痛・発赤を確認します。
超音波(エコー)腹部エコーで嚢胞・膿瘍・索状/管状構造を評価します。
CT(必要時 造影)CTで走行、膿瘍・周囲炎症、膀胱頂部との連続、他疾患(虫垂炎等)も含め評価します。
培養検査臍分泌や膿の細菌培養(必要に応じて感受性)を行い、抗菌薬の選択に役立てます。
尿検査尿検査で血尿/感染の有無を確認します。
膀胱鏡(状況により)膀胱側の関与が疑われる場合に選択します(症状・画像所見により判断)。

※検査の組み合わせは症状と所見で最適化します。

タイプ(代表的な分類)

尿膜管洞(臍側開口)臍から分泌・感染を繰り返しやすいタイプ。
尿膜管嚢胞閉鎖部位に嚢胞が残り、感染すると疼痛・発熱・膿瘍形成が起こり得ます。
尿膜管憩室(膀胱側開口)膀胱頂部側の関与が強いタイプ。膀胱炎反復や血尿の原因になることがあります。
尿膜管開存(臍〜膀胱が連続)臍から尿が滲むこともあります(乳幼児で気づかれることが多い)。
尿膜管遺残(尿膜管洞・嚢胞・憩室・開存)|臍からの分泌・下腹部痛の原因と検査・治療
※イメージ図です。実際の診断はエコー/CTなどの検査で行います。

治療:感染を落ち着かせてから、根治術を安全に計画

基本の考え方: 「いま困っている感染・痛み」を安全に抑える → 「再燃しやすい遺残組織」を必要に応じて摘出、の順で組み立てます。
感染が疑われるとき 抗菌薬・創部ケア。膿瘍がある場合は排膿(切開・ドレナージ)を検討します。
発熱や痛みが強いときは、画像で範囲を確認し、外来で対応できるか入院が必要かを判断します。
炎症が落ち着いたら 再燃を繰り返す、遺残が明らか、膀胱側の関与が疑われる場合などは尿膜管摘出を検討します。
状況により臍合併切除膀胱頂部部分切除(膀胱カフ)を追加します。
手術方法 開腹/腹腔鏡/ロボットなどは症例と連携先の体制により選択します(手術は連携病院で実施)。
当院は外来で、術前評価・紹介・術後の創部/感染管理・再発予防のフォローを継続します。
当院の方針 精密検査、手術、入院が必要な場合は連携病院と協力して治療します。
外来での評価と「いま必要な感染対策」を丁寧に行い、根治までの道筋を明確にします。

※見た目(臍の形・瘢痕)も含め、術後のケア方針を説明します(個別性があります)。

合併症と注意点

  • 感染再燃・膿瘍:発熱・痛みが強い場合は早期受診を。
  • 瘻孔・皮膚トラブル:臍周囲は湿潤で悪化しやすいため、清潔と適切な被覆が重要です。
  • 稀な悪性腫瘍:成人ではまれに尿膜管由来の腫瘍が関与することがあり、画像所見や経過から慎重に評価します。

費用の目安(保険診療)

診察+検査(尿検査・エコー・CT等)保険(自己負担は保険種別・検査項目で変動)
抗菌薬・排膿など保険(感染の程度・処置内容による)
尿膜管摘出(必要時:臍/膀胱頂部合併切除)保険(手術は連携病院で実施。詳細は診察で説明)

※費用は「保険点数」「実施内容」「自己負担割合」で変わります。受診時に実務的にご案内します。

診療の流れ(予約→評価→治療計画)

  1. LINEで予約(当日・直前も可)
  2. 問診・診察:臍分泌、痛み、発熱、膀胱炎の反復、既往などを確認
  3. 必要な検査:尿検査、エコー、必要時CT、培養
  4. 感染対策:抗菌薬・創部ケア、必要時排膿
  5. 根治方針の相談:遺残の種類・再燃状況に応じて摘出術を検討(手術は連携病院)
  6. 術前後フォロー:当院で継続(再燃予防・創部管理・生活指導)

FAQ:よくある質問

臍から膿や液が出ます。すぐ手術が必要ですか?
まずは感染を落ち着かせることが優先です。抗菌薬や必要に応じ排膿を行い、炎症が治まってから根治術(尿膜管摘出)を安全に計画します。
どんな検査で分かりますか?
エコーで嚢胞や膿瘍、索状構造を評価し、必要に応じCTで走行や炎症範囲、膀胱頂部との連続を確認します。臍分泌があれば培養、尿症状があれば尿検査を併用します。
再発はありますか?
感染のみをその場で抑えると再燃することがあります。遺残組織を含めて摘出した場合、再発は稀です(個別性があります)。
傷あとや臍の形が心配です。
症例により異なりますが、臍形成や瘢痕への配慮を含めて計画します。術式や皮膚の状態により見通しは変わるため、診察で具体的に説明します。
仕事・学校への復帰はどれくらい?
感染対策のみか、処置・手術が必要かで変わります。軽作業は数日〜1週間が目安になることが多いですが、術式や回復状況で個別に判断します。
どの診療科に行けばいいですか?
臍分泌・下腹部痛・膀胱炎反復などがあれば泌尿器科での評価が適しています。虫垂炎など腹部救急の鑑別が必要な場合は、緊急度に応じて救急受診をご案内します。
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参考文献・情報源(一般向け)

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〒103-0027
東京都中央区日本橋2丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4F

※1F入口で部屋番号「401」を押してお入りください。

■ 日本橋駅 徒歩3分
東京メトロ銀座線・東西線、都営地下鉄浅草線「D1出口」

■ 茅場町駅 徒歩5分
東京メトロ日比谷線「12番出口」

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