淋菌(淋病)|症状・検査・治療・パートナー対応
淋菌(淋病)|症状・検査・治療・パートナー対応
淋菌(Neisseria gonorrhoeae)は、尿道・子宮頸部だけでなく咽頭(のど)や直腸にも感染します。
多くは無症状で進行するため、症状の有無に関わらず適切な検査と治療、パートナー対応が大切です。
アクセス
東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)
淋病(淋菌感染症)とは?
淋病は、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)が原因の性感染症です。
主に性器・のど・直腸に感染し、排尿時の痛みや分泌物などの症状が出ることがありますが、
男女ともに無症状のことも少なくありません。無症状でもうつす可能性があるため、心当たりがあれば早めの検査・相談が大切です。
📊 日本における淋菌感染症の概況
淋病は国内で報告の多い性感染症の一つで、20〜30代を中心に報告が目立ちます。 クラミジアとの同時感染も珍しくありません。のど・直腸は無症状のまま経過することが多く、見逃しや再感染の原因になります。
■ 年代別のイメージ(例:2022年公表資料ベースの概況)
| 年代 | 報告の傾向 | 特徴 |
|---|---|---|
| 15〜19歳 | 報告あり | 女性に目立つ。クラミジア合併に注意 |
| 20〜24歳 | ピーク帯 | 男女ともに多い。合併感染が頻発 |
| 25〜29歳 | 高水準 | 男性報告がやや多め |
| 30〜39歳 | 一定数 | パートナー経由・再感染の傾向あり |
📈 最新の詳細データは厚生労働省の公開資料をご確認ください。
▶
厚生労働省「性感染症報告数(年齢別・疾患別のPDF)」
症状(受診のきっかけ)
のど(咽頭)や直腸は無症状のことも多く、気づかないうちにうつすことがあります。 心当たりがあれば、症状が軽くてもご相談ください。
こんな時は受診をご検討ください
- コンドームなしの性交渉や、コンドームが外れた/破れた後
- パートナーが性感染症にかかったと連絡があった
- 性交渉の数日〜1週間ほど後から排尿時のしみ・痛みや分泌物が出てきた
- 肛門の痛み・出血・分泌物、下痢が続く
- のどの違和感や痛みが続き、風邪薬で良くならない
- 症状はないが、不安が残る・検査で確認したい
男性に多いサイン
- 排尿時の痛み・しみる感じ
- 尿道口からの黄色〜白っぽい分泌物、下着が汚れる
- 頻尿感(トイレが近い)
- のど:違和感・痛み(無症状も多い)
- 肛門:痛み・出血・分泌物・下痢
※ 放置すると精巣上体炎(陰嚢の腫れ・強い痛み)につながることがあります。
女性に多いサイン
- おりもの(帯下)の増加・においの変化
- 不正出血や性交時の痛み
- 排尿時の痛み・頻尿
- のど・直腸:不快感・分泌物(無症状も多い)
※ 放置すると骨盤内炎症性疾患(PID)に進み、将来の妊娠に影響するリスクがあります。
すぐ受診をおすすめする症状: 高熱・悪寒、陰嚢の強い痛み・腫れ、下腹部の強い痛み、出血が続く、関節痛や発疹が全身に出る、妊娠中の方。
※ 無症状でもうつす可能性があります。心当たりがあれば、早めの検査・相談をご検討ください。
検査:まず“尿検査”でチェックします
当院では、まず尿検査(NAAT/PCR)で感染の有無をチェックします。
症状や経過から感染が強く疑われる場合は、その日のうちに抗生剤を開始します(結果を待たずに悪化を防ぐため)。
必要に応じて追加する検査
- のど(咽頭)スワブ:オーラルセックスのご経験がある方。無症状でも見つかることがあります。
- 直腸スワブ:肛門性交のご経験がある方。症状が少なくても対象です。
- 培養検査(感受性試験):症状が長引く、再陽性が疑われる時に抗菌薬の効きやすさを確認します。
- クラミジアの同時検査:同じ検体で一緒に調べます。
結果の目安
PCR(NAAT)の結果はおおむね5日以内に判明します。
陰性でも症状が続く/強くなる場合は、再検査や別の原因検索を行います。
※ のど/直腸の検査は申告がないと省略されることがあります。心当たりは遠慮なくお伝えください。
※ 抗生剤の選択は、症状・既往・内服薬・アレルギー歴を踏まえて医師が決定します。
治療の考え方(一般論)
基本方針
- 標準治療は注射抗菌薬(例: セフトリアキソン)を基本に設計します。
- クラミジア合併の可能性を常に考慮し、必要に応じて ドキシサイクリンや アジスロマイシンで別途対応します。
- パートナーの同時治療と治療完了までの性行為の一時中止で再感染(ピンポン感染)を防ぎます。
※ 症状・既往歴・内服薬・アレルギー・妊娠/授乳の有無を踏まえ、最適な薬剤・量・回数を個別に決めます。
治療後のチェック
- 咽頭感染:治療後7〜14日で再検(TOC)を推奨します。
- 尿道/頸管/直腸の単純感染:通常はTOC不要ですが、症状再燃・再陽性が疑われる時は再診します。
- 3か月後の再検査(再感染チェック)をおすすめします。
■ 淋菌感染症の標準的な治療法
| 薬剤名 | 用法 | メリット | 注意点 | 適応例 |
|---|---|---|---|---|
| セフトリアキソン | 500mg筋注(または1g静注)を1回 | 効果が高く、第一選択薬 | 一部に耐性菌あり。アレルギー・腎機能に留意 | 性器感染・軽症例 |
| セフトリアキソン(耐性菌 or 咽頭感染) | 1g静注を1週間ごとに3回(計3回投与) | 咽頭感染や再発例に対しても有効 | 通院継続が必要。治療後は再検査推奨 | 咽頭淋菌、難治性・再感染例 |
■ 治療中の注意点
- ✅ 治療後少なくとも1週間は性行為を避ける(のどの感染はTOC陰性を確認できるまで)。
- ✅ パートナーも同時に治療しないと再感染(ピンポン感染)のリスクがあります。
- ✅ 咽頭感染は無症状で残りやすいため、再検査がとても重要です。
- ✅ 治療後約3週間後に再検査(PCR)を行うのが一般的です(医師指示に従ってください)。
💡 淋菌感染症は適切な抗菌薬で完治が可能ですが、近年は耐性菌や咽頭感染など再発しやすいケースもあります。
症状の有無にかかわらず、指示どおり治療を完遂し、再検査(TOC/3か月後チェック)までしっかり対応しましょう。
関連薬剤:セフトリアキソン / ドキシサイクリン / アジスロマイシン
パートナー対応と生活上の注意
あなたの治療だけでなく、パートナーの確認と治療も大切です。
再感染を防ぐため、最近性行為があった方へ連絡をお願いします(匿名連絡の方法もご相談ください)。
だれに連絡すればいい?
- 直近60日以内に性行為(口・陰部・肛門いずれか)があった方は、検査と必要に応じた治療の対象です。
- 60日より前が最後の場合は、その最後のパートナーに連絡します。
性行為の再開の目安
- 治療後7日間は性行為を控えましょう。(飲み薬・注射のいずれも同様)
- パートナーも治療が終わるまで、ふたりとも性行為はお休みします。
- のど(咽頭)の感染がある場合は、確認検査(TOC)が陰性になるまで控えるのが安心です。
日常生活で気をつけること
- 処方薬は指示どおりに最後まで内服/受けてください(途中でやめると再発・耐性の原因)。
- 症状が良くなってもすぐに性行為は再開しない(上の「再開の目安」を参照)。
- コンドームは挿入の最初から最後まで正しく使用(口・陰部・肛門いずれの性行為でも)。
- タオルや下着は共用しない・手洗いをこまめに。
予防・再発予防
- コンドームの継続使用(口・陰部・肛門のすべての性行為で)。
- 相手が複数いる・新しい相手ができた場合は、定期スクリーニング(とくに咽頭/直腸も含めると安心)。
- 他のSTI(梅毒・クラミジア・性器ヘルペスなど)も同時に確認すると、見落としを減らせます。
- 治療後3か月前後の再検(リスクリダクション目的)をおすすめします。再感染の早期発見に役立ちます。
パートナーへの伝え方に不安がある場合は、一緒に文面を考えます。匿名連絡の方法もご案内できます。
不安や疑問は遠慮なくご相談ください。
受診の流れ・プライバシー
- 問診(症状・曝露歴・希望検査部位の確認)
- 検体採取(尿/咽頭スワブ/直腸スワブなど)
- 結果説明と治療(必要時)
- パートナーへの案内と再検スケジュールの設定
よくある質問(Q&A)
Q. いつ検査すれば当たりますか?
A. 症状があればすぐに検査、無症状でもまず検査し、必要に応じて1〜2週間後に再検します。
Q. 咽頭や直腸の検査も必要?
A. 口や肛門での接触があれば、無症状でも検査対象です。
Q. 治療後いつから性行為再開OK?
A. 原則7日後に。咽頭感染は再検(TOC)陰性を確認してからを推奨します。
Q. パートナーはどうすべき?
A. 直近60日のパートナーは検査・治療が必要です(無症状でも)。
Q. 再感染を避けるには?
A. コンドームの使用と、3か月後の再検査をおすすめします。
Q. 耐性が心配です
A. 症状遷延や再陽性時は培養と感受性試験を検討します。医師にご相談ください。
👨⚕️ 医師からのコメント・監修
「泌尿器の疾患は、生活の質と密接に関わる重要な分野です。
0th CLINICでは、プライバシーを尊重したうえで、テストステロン補充療法など最先端の医療を提供しています。」
当院では、男性特有のお悩みやデリケートな疾患にも、患者さまに寄り添った診療と説明を徹底しています。
性機能、排尿症状、加齢による変化など、お一人で抱えずお気軽にご相談ください。
0th CLINIC
・日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医
・日本抗加齢医学会専門医
・テストステロン治療認定医
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