性感染症(性病)総合ガイド|無症状チェック・自費検査
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性感染症(性病)総合ガイド
症状がない方の「不安チェック」と自費検査のご相談窓口
「症状は出ていないけれど、心配な行為があった」「パートナーから検査を勧められた」など、
“気になるけれど、どこに相談したら良いかわからない”方のためのページです。
検査の選び方・受けるタイミング(窓期)・病名別の詳しい解説ページへの入口をまとめました。
LINEで24時間 予約・相談 アクセス(日本橋駅/東京駅)
※未成年(18歳未満)の方は、原則として保護者の方と一緒の受診をお願いしています。
※緊急性の高い症状(高熱、強い陰部痛、出血が止まらないなど)の場合は、救急外来をご検討ください。
すでに「症状がある」方はこちら(保険診療)
排尿時の痛み・かゆみ・できもの・水ぶくれ・おりものの変化など、 すでに何らかの症状がある場合は、以下のページをご覧ください。
泌尿器科STI(症状あり・保険診療)のページへ※保険診療は匿名での診察・検査はできません。健康保険証と本人確認が必要です。
こんな方は一度ご相談ください(無症状〜軽い不安が中心)
- コンドームが外れた・破れた・途中からつけた などの性交後に不安が残っている
- マッチングアプリなどで初めて会った相手との性行為があり、念のため検査しておきたい
- パートナーから「クラミジア/淋病/梅毒/HIVなどで陽性だった」と伝えられた
- 過去に性感染症の治療歴があり、きちんと治っているか確認したい
- 妊娠前・妊娠中に、赤ちゃんへの影響がないか確認したい
- 男性同士の性行為(MSM)をしており、定期的な検査やPrEP/PEPについて知りたい
- 「検査キットだけ」よりも、結果を踏まえて医師に直接相談したい
無症状でも感染していることがあるのはなぜ?
多くの性感染症は、初期〜軽症の段階では自覚症状が出にくいことが知られています。 特にクラミジアや淋菌、一部の梅毒・HIV感染では、「なんとなくだるい」「少し違和感がある」程度で見過ごされるケースもあります。
- クラミジア・淋菌:男女ともに無症状のまま経過することがあり、風邪・膀胱炎と紛らわしいことも
- 梅毒:初期のしこりや発疹が自然に軽くなるため、治ったと誤解されることがある
- HIV:感染初期は一時的な発熱・喉の痛みだけで、以後は長期間無症候のことも
「症状がないから大丈夫」ではなく、リスクとなる行為があったかどうかで検査の要否を一緒に考えていきます。
チェックの目安
- コンドームなしの性行為があった
- コンドーム装着が途中からだった
- 口腔性交(オーラル)のみだが、相手の感染状況が不明
- 不特定多数の相手との性行為がある
上記に該当する場合は、一度ご相談いただくことをおすすめします。
当院で行う主な性感染症の検査
| 検査の種類 | 検査対象の主な感染症 | 特徴・ポイント |
|---|---|---|
| 尿検査・自己採取綿棒 | クラミジア、淋菌、マイコプラズマ・ジェニタリウム、トリコモナス など |
性器・尿道周囲の感染を調べます。 女性の場合は自己採取の膣スワブで行うこともあります。 |
| 咽頭ぬぐい液・うがい液 | 咽頭クラミジア、咽頭淋菌 など | オーラルセックスを行っている方は、咽頭の検査も一緒に行うと安心です。 |
| 採血 | 梅毒、HIV、B型肝炎、C型肝炎 など | 治療の必要性だけでなく、過去感染の有無やワクチンの効き具合を確認できる項目もあります。 |
※具体的な検査項目・組み合わせは、問診内容とご希望を踏まえてご提案します。
※検査費用は、自費検査か保険診療かによって異なります(下記「自費検査と保険診療の違い」参照)。
検査を受けるタイミング(窓期)の目安
感染してすぐは、検査に反映されにくい「窓期」があります。
下記はあくまで一般的な目安であり、最終的な判断は診察時に行います。
| 感染が疑われる日からの期間 | 主な検査 | コメント |
|---|---|---|
| 約1〜2週間後 | クラミジア・淋菌・マイコプラズマ などの核酸検査 | 早めのチェックとして有用です。より確実な確認のために、必要に応じて再検査をご提案することもあります。 |
| 約3〜6週間後 | 梅毒、HIV抗原抗体検査 など | 多くの方で検査の精度が高まってくる時期です。より長い期間をあけてのフォロー検査が必要な場合もあります。 |
| 約3か月以降 | HIV・梅毒・B/C型肝炎 などの最終確認 | 最終的な陰性確認として勧められることが多いタイミングです。 |
※個々のリスクや既往歴によって、推奨される検査項目やタイミングは変わります。診察時にご相談ください。
病名別ガイド(詳しい説明ページへの入口)
それぞれの性感染症について、症状・検査・治療・パートナーへの対応などを詳しくまとめたページをご用意しています。
-
クラミジア
若い方に多く、男女とも無症状のことが多い感染症です。
クラミジアの詳しい説明を見る -
淋菌(淋病)
排尿時の強い痛みや膿のような分泌物が出ることがありますが、軽症〜無症状のこともあります。
淋菌感染症(淋病)の詳しい説明を見る -
梅毒
近年、国内でも増加が問題になっている感染症です。初期症状が自然に軽くなることもあります。
梅毒の詳しい説明を見る -
性器ヘルペス
水ぶくれ・ただれ・強い痛みを伴うことが多く、再発を繰り返すタイプもあります。
性器ヘルペスの詳しい説明を見る -
尖圭コンジローマ(HPV)
性器まわりにイボ状の隆起ができるタイプのHPV感染です。
尖圭コンジローマの詳しい説明を見る -
マイコプラズマ・ジェニタリウム
抗菌薬が効きにくいタイプも報告されている、新しいタイプの性感染症です。
マイコプラズマ・ジェニタリウムの詳しい説明を見る -
トリコモナス
おりものの性状変化やかゆみの原因になることもある寄生虫性の感染症です。
トリコモナス感染症の詳しい説明を見る -
HIV検査・予防(PrEP/PEP)
検査のタイミングや、曝露前後予防(PrEP/PEP)について整理したページです。
HIV検査・予防の詳しい説明を見る -
B・C型肝炎
性行為だけでなく、血液を介しても感染し得るウイルス性肝炎です。
B・C型肝炎の詳しい説明を見る
状況・お悩み別ガイド/ワクチン・治療薬のページ
-
MSM(男性同士の性行為)向け
MSMの方に多い感染症・推奨される検査頻度・予防策についてまとめています。
MSM向けガイドを見る -
妊娠中・授乳中の性感染症
お腹の赤ちゃん・母乳への影響と、安全に配慮した検査・治療の選択肢について。
妊娠中・授乳中ガイドを見る -
性交後のリスク評価
「この状況で、どのくらいの感染リスクがあるか」を、具体的な行為別に整理しています。
性交後のリスク評価ページを見る -
性的被害に遭ったら
性的暴力・性的同意のない行為を受けた場合の、緊急対応・相談窓口・検査・証拠保全の考え方を整理しています。
性的被害に遭ったときのページを見る -
10代の受診ガイド
学生の方が受診するときの流れ・費用・プライバシーへの配慮などをまとめています。
10代の受診ガイドを見る -
HIV PrEP / PEP
曝露前予防(PrEP)・曝露後予防(PEP)の位置づけや、国内での取り扱いについて解説しています。
PrEP / PEPの詳しい説明を見る※実際の処方可否は、診察時にご相談ください。連携医療機関をご紹介する場合もあります。
-
HPV(9価)ワクチン
子宮頸がんだけでなく、一部の尖圭コンジローマなどの予防にも関わるワクチンです。
HPVワクチンの詳しい説明を見る -
B型肝炎ワクチン
性行為・医療行為などでリスクのあるB型肝炎に対する予防接種です。
B型肝炎ワクチンの詳しい説明を見る -
ドキシサイクリン
一部の性感染症の治療薬として用いられる抗菌薬です。予防的な内服については、耐性の問題も含め慎重な判断が必要です。
ドキシサイクリンの詳しい説明を見る -
アジスロマイシン
クラミジアなどで使われることのある抗菌薬です。最新の治療指針に沿った使用が重要です。
アジスロマイシンの詳しい説明を見る -
セフトリアキソン
淋菌などに対して用いられる注射の抗菌薬です。点滴・筋注が必要なケースもあります。
セフトリアキソンの詳しい説明を見る -
ステルイズ(STELUES)
HIV領域で用いられる新しい選択肢についての解説ページです(適応や保険適用は最新情報を確認します)。
ステルイズの詳しい説明を見る
自費検査と保険診療の違い
| 自費検査(このページの主対象) | 保険診療(/medical/urology/sti) | |
|---|---|---|
| 対象となる状況 | 無症状だが不安がある場合、婚前・妊娠前のスクリーニング、定期的なチェック など | 排尿時痛・かゆみ・できもの・水ぶくれ・おりもの異常など、すでに症状がある場合 |
| 費用 | 原則として全額自己負担となります。検査セットごとの料金を事前にお伝えします。 | 条件を満たせば健康保険が適用され、自己負担は原則3割です。 |
| 匿名性 | 診療録作成のため完全な匿名受診はできませんが、検査内容はできる限りプライバシーに配慮します。 | 健康保険証による受診が必須です。保険者への請求内容に検査名が含まれることがあります。 |
| 結果の説明 | オンライン(電話・ビデオ診察)や対面診察など、ご希望に合わせて相談しながら決めていきます。 | 原則として対面またはオンライン診療でご説明します。 |
※どちらが適切か迷う場合は、まずは受診時にご相談ください。当院から保険診療枠へのご案内を行うことも可能です。
受診から結果説明までの流れ
- 予約:LINEまたはWEB・お電話から「性感染症の検査希望」とお伝えください。
- 問診:リスクとなる行為の有無、症状の有無、これまでの治療歴などをお伺いします。
- 検査項目の決定:医師と相談のうえ、必要な検査項目・自費/保険の扱いを決めます。
- 検体採取・採血:尿・自己採取スワブ・咽頭ぬぐい液・採血などを行います。
- 結果説明:結果がそろい次第、対面またはオンラインでご説明します。
- 治療・パートナーへの対応:必要に応じて治療やパートナー検査のご案内を行います。
※検査結果が出るまでの期間は、検査項目によって異なります。目安は診察時にお伝えします。
よくある質問(抜粋)
Q. パートナーに知られずに検査できますか?
A. 診療情報は守秘義務のもと厳重に管理しますが、パートナーの方への通知は当院からは行いません。
ただし、感染が見つかった場合には、再感染防止の観点からパートナーへの検査・治療をおすすめしています。
Q. 完全に匿名での検査はできますか?
A. 医療機関として診療録を作成する必要があるため、完全な匿名(偽名など)での受診はできません。
ただし、受付・会計や結果の説明方法など、プライバシーに十分配慮して対応いたします。
Q. どれくらいの頻度で検査を受けたら良いですか?
A. パートナーの人数や性行動のパターンによって異なりますが、
MSMの方や複数のパートナーがいる方では3〜6か月ごとの定期検査が勧められることがあります。
診察時に個別の状況を踏まえてご提案します。
Q. 他の病院で治療中ですが、セカンドオピニオンだけでも良いですか?
A. どのような形でもご相談いただいて構いません。現在の治療方針についてのご説明や、必要に応じた追加検査・連携医療機関へのご紹介も行います。
「迷ったら、一度ご相談ください」
性感染症の話題は、家族や友人、職場の方には相談しづらいものです。
当院では、プライバシーに十分配慮した環境で、医学的な観点から冷静に状況を整理し、必要な検査・治療の選択肢をご提案します。
症状がある方は 泌尿器科STIページ(保険診療) もご覧ください。
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