抗ヒスタミン薬(第二世代中心)|種類・比較・選び方

抗ヒスタミン薬(第二世代中心)|種類・比較・選び方|0th CLINIC 日本橋

抗ヒスタミン薬(第二世代中心)

花粉症・アレルギー性鼻炎などの標準的治療。
眠気の出にくさ・1日回数・相互作用をふまえ、あなたの生活に合わせて選びます。

 

アクセス

東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)

抗ヒスタミン薬とは?(やさしい説明)

抗ヒスタミン薬は、体の中でくしゃみ・鼻水・目のかゆみを起こす物質(ヒスタミン)の働きを弱める薬です。
今は第二世代が主流で、昔のタイプより眠気や口の渇きが少ないのが特長です。

花粉症・アレルギー性鼻炎に 眠気すくなめの選択肢あり 1日1回タイプあり 運転・受験は眠気対策を

どう選ぶ?(あなたに合わせて)

  • 眠気が心配:日中活動が多い・運転がある → 眠気が出にくい薬を優先。
  • 飲む回数:続けやすさ重視なら 1日1回の薬を。
  • いま他に飲んでいる薬:飲み合わせや持病(心臓・前立腺・緑内障など)を医師と確認。
  • 症状の出かた:鼻づまりが強い/目だけつらい → 点鼻・点眼を一緒に使うと◎
こんな時はご相談ください
強い眠気/受験・商談・長距離運転/妊娠・授乳/中等度以上の腎・肝機能低下

併用とステップアップ(症状が残る時)

  • 点鼻スプレー:鼻づまり・鼻水にピンポイント
  • 点眼薬:目のかゆみ・充血に
  • 舌下免疫療法:体質から治療(スギ/ダニ)。長期計画で
  • 内服を切り替える:眠気・効き目のバランス再調整
  • 専門的処置:繁忙期に鼻の粘膜治療を検討することも
  • 詳しくは 花粉症ページ の流れをご覧ください。

成分・ブランド対応表(第二世代・発売年の目安)

🔗 下線つきの青文字はリンクです。タップすると「成分ページ」に移動します。

ブランド(日本名) 一般名(成分) 発売年* 成分ページ
アレジオン エピナスチン 1994 🔗 /antihistamine/epinastine
エバステル エバスチン 1996 🔗 /antihistamine/ebastine
ジルテック セチリジン 1998 🔗 /antihistamine/cetirizine
タリオン ベポタスチン 2000 🔗 /antihistamine/bepotastine
アレグラ フェキソフェナジン 2001 🔗 /antihistamine/fexofenadine
アレロック オロパタジン 2001 🔗 /antihistamine/olopatadine
クラリチン ロラタジン 2002 🔗 /antihistamine/loratadine
ザイザル レボセチリジン 2010 🔗 /antihistamine/levocetirizine
ビラノア ビラスチン 2016 🔗 /antihistamine/bilastine
デザレックス デスロラタジン 2016 🔗 /antihistamine/desloratadine
ルパフィン ルパタジン 2017 🔗 /antihistamine/rupatadine

* 発売年は日本での目安です(剤形追加・適応拡大などで前後することがあります)。

使い分けの目安(一般向け・かんたん)

効き目の強さ(体感に個人差あり)

症状が強い時は、医師と相談して薬の切り替えや組み合わせを行います。

点鼻・点眼の局所治療を足すと、効き目の底上げに役立ちます。

眠気(できるだけ少なく)

日中の活動・受験・会議・長距離運転がある方は、眠気が少ない選択肢を。

就寝前に回す・量を調整するなど、飲み方の工夫で軽くできることがあります。

運転への配慮

眠気・注意力低下があると事故リスクが上がります。運転が必要な日は、眠気が少ない薬就寝前内服を検討。

  • 運転に配慮しやすい🔗 フェキソフェナジン など(個人差に注意)
  • 眠気が出たら運転しない:どの薬でも同じ。初回は効き方を確認しましょう。

眠気が続く場合は、医師に薬の変更を相談してください。

倍量にできる?(医師の判断で)

症状が強い時に、医師の管理下で一時的に増量することがあります。すべての薬で可能なわけではありません。

  • ポイント まずは飲み方の最適化(継続・タイミング・局所治療の追加)
  • 注意 眠気・口渇などの副作用が強まる可能性 → 自己判断で増量しない
  • 相談先 詳細は 🔗 花粉症の治療フロー を確認し、受診で個別調整

安全性・注意事項

  • 眠気・口の渇きが出ることがあります
    はじめて飲む日は様子を見ながら。眠気を感じたら運転や危険作業は控える
  • ⚠️
    他のお薬・お酒との組み合わせに注意
    睡眠薬・かぜ薬・鎮痛薬など眠くなりやすい薬アルコールは眠気を強めます。併用は医師・薬剤師に確認。
  • ⚠️
    腎臓・肝臓の状態で量が変わることがあります
    検査値に応じて用量調整薬の選び分けを行います。
  • 🧒
    妊娠・授乳中/小児/ご高齢の方
    まずは医師にご相談ください。体質や飲んでいる他の薬をふまえて選びます。
  • 🚗
    運転・受験・大事な会議がある日は
    眠気が少ない薬に切り替える/就寝前に回すなど調整します。自己判断で倍量にしない必ず医師判断

強い眠気・動悸・発疹など気になる症状が出たら、服用を中止して医療機関に連絡してください。

よくある質問(FAQ)

市販薬と処方薬はどう違いますか?

どちらも抗ヒスタミン薬ですが、選べる成分・量・剤形が異なることがあります。処方薬は、症状や生活(運転の有無、受験、交替勤務など)に合わせて最適な組み合わせや量に調整できます。

自己判断で増量せず、合わないときは別の成分に切り替える選択肢もあります。

いつから飲み始めればいい?

季節性(花粉症)では、飛散が始まる2〜4週間前からの予防内服が有効です。通年性(ハウスダスト・ダニなど)は、症状の強さと生活予定に合わせて開始・調整します。

症状が強い時期は、🔗 花粉症の治療フローも参考に、点鼻・点眼の併用を検討します。

長く飲み続けても大丈夫?

第二世代は安全性が高い薬が多いですが、定期的に効き目と副作用を見直し、必要に応じて成分の切り替えや量の調整を行います。

眠気・口渇・動悸など気になる症状が続く場合は、別の成分に変更したほうが快適なことがあります。

運転や受験がある日はどうすればいい?

眠気が少ない薬を選ぶ/就寝前に回す/症状が強い日は局所治療(点鼻・点眼)を足すなどで調整します。初めての成分は、大事な予定のない日に試すと安心です。

倍量にしてもいい?(効きが弱いとき)

一部の成分では医師の管理下で一時的な増量を行うことがありますが、すべての薬で可能なわけではありません。まずは飲み方の最適化局所治療の追加を検討し、自己判断での増量は避けてください。

受診・ご相談

症状・生活のリズムに合わせて、眠気や回数の負担を最小限にする処方をご提案します。必要に応じて舌下免疫や局所療法、ボトックスも併用します。

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👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

抗ヒスタミン薬(第二世代中心)|種類・比較・選び方
「抗ヒスタミン薬は症状の緩和に有効ですが、眠気の副作用や効果の限界についても理解しておく必要があります。
特に花粉症などでは、内服単独よりも点鼻・点眼との併用がより有効とされており、症状や生活スタイルに応じて選択しましょう。」

当院では、症状の強さやライフスタイル(運転の有無など)に合わせて、第一・第二世代の使い分けや他の治療法との併用をご提案しています。
必要に応じて、点鼻薬や抗アレルギー点眼薬の併用についてもご案内しておりますので、お困りの際はお気軽にご相談ください。

監修:黒田揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
日本病理学会認定 病理専門医/総合診療、救急科での診療歴10年以上

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