便秘が続く・出にくい
便秘が続く・出にくい(便秘・排便困難)
「何日も出ていない」「出ても少しだけ」「トイレで長くいきんでしまう」「お腹が張って苦しい」──。
便秘は多くの方が悩む症状ですが、生活習慣だけでなく、内科疾患や腸の病気のサインになっていることもあります。
0th CLINIC 日本橋では、総合内科の視点から、食事・運動・薬・内分泌・心腎機能などをまとめて確認し、
生活改善と安全性の高い薬物療法を組み合わせて、「出やすい状態を保つ」長期的な便秘対策を一緒に考えます。
「いつから・何日に1回・どんな便か」をメモしておくと診察がスムーズです。
すぐ受診・場合によっては救急を検討してほしいサイン
- 激しい腹痛・差し込むような痛みとともに全く便やガスが出ない
- 嘔吐を繰り返す・吐いたものに便のようなニオイがする
- 黒色便(タール便)・鮮血便・便に血が混じる状態が続く
- 原因不明の体重減少・発熱・強い倦怠感がある
- 貧血を指摘された、めまい・動悸がある
腸閉塞(イレウス)や消化管出血、腫瘍など重い病気が隠れている可能性があります。
該当する場合は、時間帯に応じて救急外来や#7119(救急相談)も含め、早めの医療機関受診をご検討ください。
セルフチェック|診察前に整理しておきたいポイント
排便の状況
- 1週間の排便回数(◯回/週)
- どれくらい前から「出にくい」と感じているか
- うんちの硬さ(コロコロ/太い/細い など)
- 強くいきむ必要があるか、残便感があるか
- 浣腸・座薬・下剤などをどのくらい使っているか
全身の状態・生活背景
- 体重変化(◯kg → ◯kg)、食欲の変化
- 腹痛・お腹の張り・嘔気・血便の有無
- 内服薬(痛み止め・精神科の薬・鉄剤・便秘薬 など)の有無
- 水分量(1日◯L)、運動量(ほとんどなし/週◯回)
- ストレスや生活リズムの変化(転職・受験・引っ越しなど)
スマホのメモやカレンダーで、排便の有無や便の様子を記録しておくと、より正確に状況を把握できます。
原因と鑑別|「どんな便秘か」で見えてくる背景
1)生活習慣・ストレスが関わる便秘
多くの便秘は、食事・運動・ストレスなどの生活要因が組み合わさって起こります。 ただし、生活要因だけで長期間説明できない場合は、他の病気が隠れていないか確認が必要です。
- 水分不足・食物繊維不足:水分をあまり摂らない、野菜や果物が少ない、朝食を抜きがち など
- 運動不足・長時間の座位:デスクワーク・在宅勤務・寝たきり などで腸の動きが低下
- ストレス・生活リズムの乱れ:自律神経のバランスが乱れると腸の動きにも影響
- 排便の我慢:忙しさや外出先で我慢を続けると、便意が弱くなっていくことがあります。
2)腸の動き(機能)の問題
- 機能性便秘:明らかな器質的な病変(腫瘍・狭窄など)がない便秘。
・大腸の動きがゆっくり(弛緩性便秘)
・直腸で便をうまく出しきれない(排出障害型) など、タイプにより治療方針が変わります。 - 過敏性腸症候群(IBS):便秘と下痢を繰り返す、腹痛がストレスで悪化・排便で軽くなる など。
3)薬の影響による便秘
内服中の薬が便秘の原因になっていることもよくあります。 自己判断で中止せず、処方医と相談しながら調整していきます。
- 痛み止め(オピオイド系)、一部の抗うつ薬・抗不安薬
- 抗コリン薬、パーキンソン病治療薬の一部
- 鉄剤・カルシウム製剤
- 一部の降圧薬(カルシウム拮抗薬 など)
4)内分泌・代謝・全身疾患に伴う便秘
- 甲状腺機能低下症:寒がり・むくみ・体重増加・皮膚の乾燥などを伴いやすい
- 糖尿病・自律神経障害:腸の動きが低下し、慢性便秘の一因となることがあります。
→ 詳細:糖尿病 総合 / 糖尿病神経障害 - 電解質異常:低カリウム血症・高カルシウム血症など
- 神経疾患・脊髄疾患:パーキンソン病・脊椎疾患などで腸管運動が低下
5)腸や肛門の器質的な病気
「最近急に便秘が悪化」「便が細くなってきた」「血便を伴う」といった場合は、 腸や肛門の病気が隠れていないか注意が必要です。
- 大腸ポリープ・大腸癌:血便・体重減少・貧血などを伴うことも
- 直腸脱・直腸瘤などの器質的な排出障害
- 痔核・裂肛:排便時の痛みで「出すのが怖い」となり、便秘が悪化する悪循環
- 腸閉塞(イレウス):激しい腹痛・嘔吐・ガスも便も出ない → 救急対応が必要なことがあります。
どの科に相談?|受診先と0th CLINICの役割
| 症状のパターン | まず相談したい診療科 | ポイント |
|---|---|---|
| 生活リズムの乱れ・食事内容の偏りとともに便秘が続く | 内科(総合) | 生活習慣+内科的要因をまとめて評価し、薬物療法も含めた長期プランを検討します。 |
| 急に便秘が悪化・便が細くなる・血便がある | 内科(消化器) | 症状・年齢などから内視鏡が必要かどうかを判断し、適切な施設と連携します。 |
| 甲状腺・糖尿病などの持病があり、便秘が気になる | 内科・糖尿病内科 | 内分泌や代謝のコントロールと便秘治療を合わせて整えていきます。 → 糖尿病 総合 |
| 強い腹痛・嘔吐・ガスも出ない | 救急外来 | 腸閉塞などの可能性があり、画像検査・入院治療が必要なケースがあります。 |
| どの科に行けば良いか分からない慢性的な便秘 | 総合内科(0th CLINIC) | 全身を俯瞰して原因を整理し、「どこまで検査するか」「どんな治療から始めるか」を一緒に決めていきます。 |
0th CLINIC 日本橋では、総合内科として便秘のご相談をお受けし、必要に応じて消化器内視鏡や他院専門科との連携も行っています。
0th CLINICでの検査と治療の流れ
- 問診・診察
排便の回数・性状・経過、生活習慣、内服薬、体重変化、腹痛・血便・嘔吐の有無などを詳しく伺い、お腹の張り・圧痛・直腸診などを行います(必要時)。 - 基本検査
血液検査(炎症反応・貧血・肝機能・腎機能・電解質・甲状腺など)、尿検査を実施し、内科疾患や電解質異常の有無を確認します。 - 必要に応じた画像・専門検査
腹部エコーやX線、必要に応じて提携先での大腸内視鏡検査などを検討します。 - 生活習慣の調整
食物繊維と水分のとり方、朝の排便リズムの作り方、姿勢・トイレ環境の工夫、適度な運動など、その日からできる工夫をご提案します。 - 薬物療法
症状やタイプに合わせて、便を柔らかくする薬・腸の動きを助ける薬・浸透圧性下剤などを組み合わせ、安全性に配慮しながら調整します。 - フォローアップ
下剤に頼りすぎない形を目標にしつつ、「出やすい状態を維持する」ための長期プランを一緒に相談していきます。
便秘は「1回治せば終わり」ではなく、体質・生活に合わせて付き合っていく症状です。
無理のない範囲で、少しずつ改善を積み重ねていきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 何日出なければ「便秘」と考えた方が良いですか?
A. 一般的には「週3回未満」や「ふだんより明らかに出にくい状態」が続く場合に便秘と考えます。
ただし、お腹の張り・痛み・体重減少・血便などを伴うときは日数にかかわらず受診をおすすめします。
Q. 市販の下剤を毎日のように飲んでも大丈夫ですか?
A. 刺激性下剤の長期連用は、大腸の機能低下や電解質異常の原因になることがあります。
便秘が続く場合は、市販薬だけに頼らず、原因の確認と薬の種類・量の見直しを行うことが大切です。
Q. 「便秘と下痢をくり返す」のですが、様子を見ていても良いですか?
A. 過敏性腸症候群(IBS)や感染症、大腸の病気など、さまざまな原因が考えられます。
ストレスだけと決めつけず、一度内科で検査・相談されることをおすすめします。
便秘が続く・お腹の張りがつらい方へ
「そのうち出るだろう」と様子を見ているうちに、お腹の張り・食欲低下・体力低下につながることもあります。
早めに原因を整理し、ライフスタイルに合った便秘対策を一緒に考えていきましょう。
排便カレンダーや、便の様子がわかるメモ・写真があると診察がより具体的になります。
関連ページ:
・食欲がない・食べられない
・体重が急に減った・だるい
・糖尿病 総合ページ
監修
「便秘は『恥ずかしい』『年のせい』と我慢されがちですが、
背景に内科疾患や腸の病気が隠れていることもあります。
早めに相談していただければ、検査と生活・薬のバランスを一緒に考えることができます。」
0th CLINICでは、症状だけでなく、仕事や生活リズム、食事スタイルまで含めてお話を伺い、
「続けやすいかどうか」を重視した便秘対策を心がけています。
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士/日本病理学会認定 病理専門医/プライマリ・ケア連合学会認定 プライマリ・ケア認定医
日本医師会認定 産業医・健康スポーツ医/総合診療・救急科での診療歴10年以上
