トリコモナス膣炎・尿道炎(Trichomonas vaginalis)|症状・検査(NAAT)・治療
トリコモナス感染症(Trichomonas vaginalis)
トリコモナス感染症は、原虫によって起こる性感染症です。 女性では帯下の変化や外陰部のかゆみ、男性では軽い尿道症状として現れることがありますが、 症状がはっきりしないこともあります。
当院では、症状や感染機会を確認したうえで必要な検査を行い、結果に応じて治療をご案内します。
トリコモナス感染症について
Trichomonas vaginalisという原虫による感染症で、主に性行為によって感染します。 女性では膣炎、男性では尿道炎の原因となります。症状だけで他の性感染症と区別することは難しく、 必要に応じて検査を行います。
帯下の変化、外陰部のかゆみや刺激感などがみられることがあります。
排尿時の違和感や軽い尿道症状として現れることがあります。
自覚症状が乏しいまま感染していることもあります。
主な症状
女性にみられる症状
- 泡沫状で悪臭の帯下(黄緑〜灰色)
- 外陰部のかゆみ・灼熱感、膣のヒリつき
- 性交時痛・不正出血・排尿時痛
クラミジア・淋菌・BV(細菌性膣症)と鑑別が必要です。
男性にみられる症状
- 軽い尿道刺激感/朝の分泌物(少量)
- 排尿時の違和感・頻尿
- 無症候も多く、症状が乏しいことがあります
非淋菌性尿道炎(NGU)として見つかることがあります。
検査について
検体
- 女性:膣ぬぐい(自己採取可のことあり)/初尿
- 男性:初尿(必要に応じ尿道ぬぐい)
検査方法は症状や診療内容に応じて選択します。NAAT(核酸増幅検査)を用いる場合があります。
検査を受ける時期
- 感染機会から日が浅い場合は、検査で確認できないことがあります
- 初回検査が陰性でも、時期や症状によって再検査をご案内することがあります
- 治療後の再検査は、必要性と時期を診察時に判断します
治療について
主な治療
- 女性:メトロニダゾール
500 mg を 1日2回・7日間 - 男性:メトロニダゾール 2 g を単回内服
- 代替:チニダゾール 2 g 単回(状況により選択)
耐性・再発が疑われる場合は別レジメンを検討。妊娠中は症状や時期により安全性を評価の上で治療します(個別にご説明)。
生活上の注意
- 治療完了+症状消失までは性行為を控えてください
- メトロニダゾール内服中は飲酒を控える(終了後24時間程度まで)、チニダゾールは72時間程度まで回避を目安
- 自己判断で余り薬を内服しない(診断遅延・耐性化のリスク)
パートナーについて
トリコモナス感染症は再感染することがあります。 ご本人だけを治療しても、パートナーに感染が残っていると再び感染する可能性があるため、 必要に応じてパートナーの検査・治療をご案内します。
治療後の確認
症状が続く場合や再感染が疑われる場合には、治療後に再検査を行うことがあります。 再検査の必要性や時期は、治療内容や経過をみて判断します。
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よくある質問
- 陰性なら感染していないと考えてよいですか?
- 感染機会から日が浅い場合は、陰性でも判断できないことがあります。検査時期や症状に応じて再検査をご案内します。
- 治療後はいつから性行為を再開できますか?
- 治療が完了し、必要な場合はパートナーの治療も確認したうえで再開します。具体的な時期は治療内容に応じてご説明します。
- 妊娠中でも治療できますか?
- 状況に応じて治療を検討します。安全性と有益性を評価し、個別にご説明します(授乳中は内服量により一時的な授乳中断が必要なことがあります)。
- 自己判断で余っている抗生剤を飲んでよい?
- トリコモナスはニトロイミダゾール系が基本で、他の抗菌薬では効かない場合があります。自己判断での内服は避けてください。
ご案内
本ページは一般的な医療情報を掲載しています。実際の検査・治療は、症状、感染機会、既往歴、妊娠の有無などを確認したうえで医師が判断します。 保険診療・自費診療の扱いや費用については、受診時にご案内します。
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