コラム
顎ニキビ|生理前に悪化する人の原因と対策チェックリスト(医師監修)
顎ニキビを“生理前”から守る:原因と対策チェックリスト
顎〜フェイスラインは、ホルモン変動と摩擦の影響を受けやすい“悪化しやすいゾーン”。
保険標準(ベピオ・アダパレン)を軸に、時期別の整え方をまとめました。
1. なぜ生理前に“顎”が荒れる?(メカニズム)
生理前はホルモン変動で皮脂分泌が高まりやすく、同時に毛包の角化が進み、角栓=面皰が増えます。顎〜フェイスラインはマスク・前髪・襟・頬杖などの摩擦/圧も加わり炎症化しやすい部位です。
“面皰優位の時期にケア”できると、赤いニキビや跡(PIE/PIH)を予防しやすくなります。
2. 悪化因子チェック(10項目)
- 帰宅後のメイク/日焼け止めのオフが遅い
- マスクの素材とサイズが合っていない/交換頻度が少ない
- 頬杖・スマホ顎当て・うつ伏せ寝の習慣がある
- 前髪・整髪料が顎ラインに触れる
- 口周りの歯磨剤・リップ・下地が高油分
- 枕カバーやタオルの交換がまばら
- 夜更かし・睡眠不足が続く
- 甘い飲料・高GIの間食が増える
- 運動後の汗/皮脂をすぐ落とせていない
- 外用の量・順番・頻度が曖昧(塗りムラ)
3. 今日からの手順:朝/日中/夜/運動後
朝
- ぬるま湯+低刺激洗顔、強擦しない
- 保湿→日焼け止め(SPF30+・PA+++)→薄塗りメイク
- 顎ラインはオイル・ヘビー下地を控えめに
日中
- マスクは摩擦の少ない素材を選び、こまめに交換
- 顎に手を当てない・頬杖を避ける姿勢づくり
- 汗をかいたら早めに洗浄/拭き取り→保湿で戻す
夜
運動後・就寝前
- 運動後は早めにシャワー&着替え、顎ラインの汗を残さない
- 枕カバーは清潔に(可能なら毎日〜隔日で交換)
- うつ伏せ寝・頬杖は避ける
薬の使い分けや順番は診察で個別に調整します。自己判断での増量・中止は避けましょう。
4. やりがちNG(3つ)
- 自己圧出(つぶす):感染・PIH・凹凸の原因。→ 面皰圧出
- 刺激の強い新製品を直前に投入:生理前はバリアが揺らぎやすい時期
- マスク内の厚塗り:摩擦×油分で悪循環。薄塗り+早めのオフを
5. 受診の目安と当院でできること
受診の目安
- 痛みのあるしこり/嚢腫が出る、同じ場所を繰り返す
- 赤み・跡(PIE/PIH)が増え、不安が強い
- 自分の調整ではコントロール困難
当院でできること(保険中心+必要時のみ自費)
診察時に量・頻度・塗布順を一緒に決めると、続けやすくなります。
6. よくある質問
7. 関連リンク
監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)|0th CLINIC 日本橋 院長
※自由診療にはリスク・副作用・費用が発生します。詳細はカウンセリングでご説明します。