コラム
洗顔の最適解:回数・温度・時間|刺激を抑えて“続けられる”ニキビ肌ケア(医師監修)
洗顔の最適解:回数・温度・時間(医師監修)
刺激を減らし、皮脂・角栓・乾燥のバランスを崩さない“続けられる”設計。朝夜・運動後・マスク生活でのコツを、1分で読める手順に。
※一般情報です。治療は診察・既往・内服・アレルギー等を確認し個別最適化します。なぜ“洗い方”で差が出るのか
高温・長時間・強い摩擦は、バリアを壊し乾燥→反応性の皮脂増加→角栓→炎症と悪循環に。反対に不十分な洗浄はメイク・皮脂・汗の残留で毛穴詰まりを後押しします。鍵はぬるま湯×短時間×低摩擦です。
悪化因子チェック(10項目)
- □ 1日3回以上洗うことがある
- □ 38℃以上の熱めのお湯を使いがち
- □ 泡立てずに直接こすっている
- □ タオルでゴシゴシ拭く
- □ 帰宅後のメイクオフが遅くなりがち
- □ マスク/運動後にそのまま放置
- □ クレンジングを何度も重ねる
- □ 洗顔直後に放置してつっぱる時間がある
- □ スクラブやピーリング洗顔を頻用
- □ 枕カバーやタオルの交換が少ない
今日からの手順:回数・温度・時間
回数
- 朝・夜の2回が基本。
- 汗を多くかいた直後は、ぬるま湯リンスか低刺激洗顔を短時間で追加。
温度
- 32〜35℃のぬるま湯目安(手で“冷たくも熱くもない”)。
- 高温は乾燥、低温は汚れ残りに。季節で微調整。
時間
- 接触時間は60〜90秒以内を目安に。
- 泡で包み、こすらず押し洗い→素早くすすぎ。
シーン別ミニ手順
- 朝:ぬるま湯→低刺激洗顔→保湿→日焼け止め。
- 夜:メイク落とし→洗顔→保湿。帰宅後は早めにオフ。
- 運動後:汗を拭く→ぬるま湯リンス→必要時のみ短時間洗顔。
- マスク常用:昼休みに軽くリンス&保湿ミストで摩擦低減。
薬(BPO/アダパレン/抗菌薬)は指示どおりに。刺激が強ければ量・頻度・塗布順を調整します。
やりがちNG 3つ
1) 熱いお湯で長時間
乾燥→皮脂反応で悪循環に。ぬるま湯・短時間に切替え。
2) ゴシゴシ摩擦・スクラブ頻用
バリア破綻と色素沈着の原因。泡で包んで押し洗いへ。
3) クレンジング多用
メイクに応じて最小限に。帰宅後は早めに落とすのがコツ。
受診の目安と当院でできること
- 赤い/痛い/しこりが繰り返す、同じ場所で再燃する
- 洗顔・外用を整えても2〜8週間で改善しない
- 色素沈着や赤みが気になる、イベントを控えている