コラム
薄塗りメイクの作法|ニキビ肌でも悪化させないベース設計(医師監修)
薄塗りメイクの作法|ニキビ肌でも悪化させないベース設計
“隠すより、整える”。
保険治療と両立する、下地・コンシーラー中心の最小限設計を医師監修で解説します。
なぜ“薄塗り”が有利か(メカニズム要約)
厚塗りは①摩擦、②閉塞(コメド生成)、③落とすときの時間と刺激を増やしがち。最小限の層で「必要な所だけカバー」に切り替えると、炎症と色素沈着(PIH)の悪化を抑えやすくなります。
“隠す”のではなく凹凸・赤みのコントラストを弱めるのが薄塗りの目的です。
悪化因子チェック(10項目)
- 帰宅後すぐに落とさず、長時間つけっぱなし
- スポンジ/ブラシを週1以下しか洗っていない
- オイル高配合の製品を重ねている(下地+ファンデ+コンシーラー)
- 日中、皮脂の上からファンデを重ねている
- マスク摩擦が多い素材/サイズを使っている
- 前髪や整髪料が額に触れる
- カバー目的で“こする/叩き込みすぎる”
- 日焼け止めの塗り直しができていない
- クレンジングが強すぎ/時間が長い
- ベース前の保湿が不足し、粉が浮いて厚塗りになる
今日からの手順:朝/日中/夜
朝:ベース設計(5分)
- 保湿(バリア回復)
- 日焼け止め(SPF30+・PA+++以上)
- 薄い下地(赤みならグリーン補正)
- コンシーラーを点でのせ、境界だけ薄くぼかす
- プレストパウダーをTゾーン中心に“のせるだけ”
ファンデは“必要部位のみ点置き”か省略でOK。
日中:化粧直し(2分)
- 皮脂をティッシュで押さえるだけ
- ミストで整え、こすらず乾かす
- コンシーラーでピンポイント
- プレストパウダーを薄く
屋外長時間は日焼け止めスティックやパウダーで塗り直し。
ツールとテクスチャの選び方
ツール:摩擦を最小に
- スポンジは水で湿らせ、押さえるだけ
- ブラシは先端だけで置く→撫でない
- 洗浄は毎日が理想。最低でも2〜3個ローテ
テクスチャ:軽さ重視
- 下地:赤み補正/皮脂コントロール系を薄く
- コンシーラー:
- 赤ニキビ=黄/オリーブ寄りで赤み中和
- 色素沈着=自肌トーンに合わせる
- パウダー:皮脂の多い部位のみ
“ノンコメドジェニック”表示は参考情報。肌に合うかは個別に評価します。
やりがちNG 3つ
- 皮脂の上に重ね塗り(ヨレと閉塞)
- 厚塗りで物理的に隠す(摩擦増)
- 落とすのに時間をかける(刺激/乾燥)
受診の目安&当院でできること
よくある質問(Q&A)
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監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)|0th CLINIC 日本橋 院長