デスモプレシン口腔内崩壊錠(ミニリンメルト®)

デスモプレシン口腔内崩壊錠(ミニリンメルト®)|夜間頻尿・夜間多尿の治療薬|0th CLINIC 日本橋

デスモプレシン口腔内崩壊錠(ミニリンメルト®)
夜間頻尿の中でも“夜間多尿”に有効な選択肢

夜間に尿が作られ過ぎて起きてしまうタイプ(夜間多尿)は、膀胱の過敏性(OAB)とは原因が異なります。
0th CLINICでは排尿日誌で原因を見極め、適応がある方に限って安全なナトリウム管理のもとで導入します。

LINEで24時間予約 排尿日誌のつけ方 OAB(過活動膀胱)との違い

薬の概要

デスモプレシンは抗利尿ホルモン(バソプレシン)を模倣して腎の水再吸収を高め、夜間の尿量を抑える薬です。
口腔内崩壊錠(OD錠:ミニリンメルト®)は舌下・口腔内で溶かして服用でき、就寝前に少量の水で服用します。

  • 対象:夜間頻尿のうち夜間多尿(夜間の尿量比率が高いタイプ)
  • 目的:夜間排尿回数を減らし睡眠の質(QOL)を改善
  • 剤形:口腔内崩壊錠(OD)

※ 中枢性尿崩症など、別疾患での使用は評価・方針が異なります。

適応の考え方|“夜間多尿”とOABの切り分け

夜間頻尿の原因は大きく①夜間多尿②膀胱容量低下/過活動膀胱(OAB)に分かれます。
デスモプレシンは①夜間多尿に対して効果が期待できます。一方でOAB中心の場合は、β3作動薬(ミラベグロン)抗コリン薬などが主体です。

まずは排尿日誌で原因を可視化
夜間尿量が日中に比べ相対的に多い→夜間多尿の疑い。
排尿日誌(DL)はこちらOABページ で症状の違いを見る

導入の流れ(当日〜2週間)

  1. 初診:問診(心不全/腎機能/利尿薬/低Na既往)・身体所見・尿検査・必要に応じて血液検査(Na・腎機能)
  2. 原因判定:排尿日誌で夜間多尿かOABかを層別化
  3. 説明と同意:夜間の飲水制限(就寝前〜起床までの過剰飲水回避)・低Na症の症状と対処
  4. 開始:就寝前に口腔内で溶かして服用(詳細用量は診察で個別設計)
  5. モニタリング:開始後数日〜2週間の間にナトリウム再検(スケジュールは個別)

※ 具体的な用量・増減は個々の状態(年齢・腎機能・併用薬)で最適化します。

安全性・注意点(重要)

使用を避ける/注意が必要なケース
  • 既往に低ナトリウム血症がある
  • 重度の腎機能低下・心不全・不安定な循環動態
  • コントロール不良の糖尿病・未治療の副腎/甲状腺機能異常
  • 高齢で飲水量が多い/口渇が強い習慣(ポリドプシア)
  • 一部の併用薬(利尿薬など)※診察時に必ず申告
低Na症に注意(はやめの受診目安)
  • 頭痛・吐き気・ふらつき・集中力低下
  • 倦怠感・むくみ・体重増加(急)
  • 重症時:錯乱・けいれん(救急受診)

服用中は就寝前〜起床までの過剰飲水を避けることが重要です。

よくある質問

Q. すべての夜間頻尿に効きますか?
A. 原因が夜間多尿の場合に有効です。OAB主体では他薬が適しています。
Q. いつ飲めばよいですか?水はどのくらい?
A. 就寝前に服用します。過剰な飲水は避け、医師の指示に従ってください。
Q. どのくらいで効果を実感しますか?
A. 早期から夜間排尿回数の減少を感じる方がいますが、排尿日誌で客観的に評価します。
Q. 高齢でも使えますか?
A. 可能性はありますが低Na症のリスク評価とモニタリングが必須です。
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持ち物:お薬手帳・健診結果・最近の採血結果(あれば)
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【重要】本ページは一般向け情報です。具体的な用量や増減は個別診療で決定します。

妊娠・授乳中、持病、他院での処方中の薬剤がある方は必ずお申し出ください。自己判断での服用・中断・飲水制限はお控えください。