コラム
家庭血圧計の選び方|上腕式・カフサイズ・メモリ機能のチェックリスト
家庭血圧計の選び方
上腕式・カフサイズ・メモリ機能だけ押さえればOK
家庭血圧は“治療方針の決め手”。上腕式、腕周りに合うカフ、平均化/メモリが揃えば十分です。
迷ったらこのページの5分チェックで失敗しません。
結論:この3つだけ合格なら買いです
- 上腕式である(手首式は原則おすすめしません)
- 自分の腕周りに合うカフサイズが選べる(後述の表で確認)
- 平均機能または2回測定のメモリがある(朝晩1分間隔×2回の平均を残せる)
※ デザインやスマホ連携は“あれば便利”。優先度は上の3点が最重要です。
購入前の5分チェック
- 測定部位は上腕?(YES→次へ/NO→見直し)
- 腕周り(上腕周囲径)を柔らかいメジャーで計測した?
- その値に対応するカフが選べる?(S/M/L表記や数値で確認)
- 平均化または2回分メモリがある?
- 表示が見やすい?朝晩で日時が自動記録される?
腕周りを測ってから購入するのがコツ。数字が曖昧だと誤差の原因になります。
カフサイズ早見表(上腕周囲径)
区分 | 目安の腕周り(cm) | 備考 |
---|---|---|
S(小さめ) | 17–22 | 細身・小柄の方向け |
M(標準) | 22–32 | 多くの成人が該当 |
L(大きめ) | 32–42 | 筋肉質・大柄の方向け |
※ メーカー表記に差があるため、必ず製品ページの対応範囲を確認してください。
あると便利な機能(優先度順)
- 平均機能/二回測定ガイド(朝晩1分間隔×2回の平均が出せる)
- 不規則脈波表示(不整脈の可能性を知らせる)
- 日時メモリ/世帯別メモリ(家族と分けられる)
- Bluetooth/アプリ連携(送信の手間が減る/提出が楽)
- 大画面・バックライト(朝の暗い室内でも見やすい)
手首式を原則おすすめしない理由
- 心臓と測定部位の高さズレの影響を受けやすい
- 姿勢・手首の角度・冷えなどで誤差が増えやすい
- 医療現場での再現性が上腕式より劣ることが多い
やむを得ず手首式を使う場合は、心臓の高さで固定&同条件で測定を徹底。
よくある失敗 → こう直す
- 測るたび数値がバラバラ
- 姿勢や時間がバラついている可能性。毎回同じ条件+1分間隔で2回測定→平均化。
- 腕にカフが回しづらい/痛い
- カフサイズ不適合かも。上の早見表で周囲径を測り直し、対応するカフへ。
- 家族でメモリが混ざる
- 世帯別メモリ対応やBluetooth機種だと混同を防げます。
今日できること
- 柔らかいメジャーで上腕周囲径を測る
- 上腕式+対応カフの機種を候補に
- 朝晩1週間の測定ルールを家族と共有
持ち物:家庭血圧メモ(朝晩×1週間)/健診結果/お薬手帳
スマホで読み取ってLINE予約
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よくある質問
- Q. どのメーカーが良い?
- A. 上腕式・対応カフ・平均/メモリの要件を満たせばOK。ブランドより適合性を優先してください。
- Q. アプリ連携は必須?
- A. 必須ではありません。提出が楽になるので続けやすさ重視なら“あると便利”。
- Q. 手首式でも良い場面は?
- A. 上腕が回せない等の事情がある場合のみ。心臓の高さで固定し、同条件で測るなど誤差対策が必要です。