コラム
サウナ・入浴時の安全ルール(高血圧の方向け)|冬のヒートショック対策
サウナ・入浴時の安全ルール(高血圧の方向け)
冬のヒートショックを避ける、現実的なHow-To
入浴・サウナは血圧に影響します。温度・時間・順序・環境を整えれば、安全に楽しめます。
本ページでは、今日からできる具体策をわかりやすく整理します。
要点まとめ(まずここだけ)
- お湯は38–41℃目安・10分以内、サウナは5–10分を基準に体調で短縮
- 出入りの温度差を小さく(脱衣所/浴室を暖め、かけ湯→入浴へ)
- 飲酒直後・食後すぐ・脱水時・体調不良時は避ける
- 降圧薬は指示通りに継続(ふらつき時は入浴時間を短縮/中止し相談)
- 胸痛・息切れ・強いめまい/失神感があれば中止して受診
安全な「順序」と「時間配分」(How-To)
- 事前チェック(1分):体調、脱水(口渇/尿色)、飲酒の有無を確認。寒い脱衣所は暖房で調整。
- プレウォーム:浴室で肩・胸へかけ湯→末梢を温めてから入浴/サウナへ。
- 入浴(38–41℃・〜10分):みぞおち程度までの半身浴から。息苦しさ/動悸があれば即中止。
- サウナ(〜5–10分):最初は短く。立ち上がりはゆっくり、椅子や手すりを活用。
- クールダウン(ぬるめのシャワー):心臓から遠い部位→近い部位へ。一気に冷やしすぎない。
- 水分補給(200–300mL):入浴/サウナの前後で常温水を分けて摂取。アルコールは不可。
- 冬の外気は回避:濡れたまま寒気へ出ない。浴室・脱衣所の温度差を小さく保つ。
※ 体調や年齢、合併症により個別調整が必要です。迷ったらご相談ください。
血圧の薬と“ふらつき”対策
- 降圧薬は原則いつも通り。中断は危険です。
- 立ちくらみが出やすい方は、短時間+低めの温度に調整。
- 入浴・サウナ後は急に立たない(30–60秒の座位→ゆっくり移動)。
- むくみ/頻脈/咳など薬の副作用がある方は、副作用対策も参照。
冬のヒートショック対策(家の環境づくり)
- 浴室暖房・脱衣所ヒーターで事前に暖める(温度差を小さく)
- かけ湯→半身浴から開始。首まで一気に浸からない
- 就寝直前・飲酒直後の入浴は避ける
- 家族と同居なら声かけ(長時間不在の見守り)
サウナ/入浴を控えるべきケース(受診の目安)
- コントロール不良の高血圧(自己測定で著明な高値/変動が大きい)
- 胸痛・息切れ・失神感がある、最近の心筋梗塞/不安定狭心症
- 重い心不全・重い弁膜症・重度の不整脈を指摘されている
- 発熱/脱水/下痢など体調不良、飲酒後、食後すぐ
該当する方はまず受診して可否を相談しましょう。
今日のチェックリスト
- 入浴/サウナは低めの温度 × 短時間から
- 脱水・飲酒・食後すぐは避ける
- 浴室/脱衣所をあらかじめ暖める
- 入浴前後に常温水を200–300mL
- 降圧薬はいつも通り(中断NG)
持ち物:家庭血圧メモ(朝晩×1週間)、お薬手帳、健診結果
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