イソトレチノイン|同意・避妊・検査・中止基準
イソトレチノイン|同意・避妊・検査・中止基準
安全の“ルール”を公開します。— 迷ったらこのページ
本ページは、イソトレチノイン治療における同意手順・避妊ルール・検査スケジュール・中止基準をまとめた院内ポリシーです。初診前にご一読ください。
1. 同意手順(初診〜開始)
適応確認
- 既往歴・内服・アレルギー・精神症状・眼科症状の確認
- 妊娠可能性・授乳の有無・避妊手段の確認
- ニキビ重症度、既治療歴、瘢痕の評価
説明と合意
- 効果の範囲・個人差、リスクと起こりやすい副作用
- 避妊の必要性と期間、治療中の生活上の注意
- 検査スケジュール、緊急連絡の目安
用量設計と開始
- 体重と症状に基づく用量設定(必要に応じて漸増/減量)
- 初回処方後2–4週で診察・採血、以降は8週ごとが基本
- コンタクト・運動・日焼け・飲酒など個別助言
迷った時はLINEで事前相談可:LINE予約
2. 避妊ルール(男女別・期間)
妊娠可能性のある女性
- 開始前:妊娠していないことの確認(必要に応じ検査)
- 治療中:毎月の確認と確実な避妊(推奨:ホルモン法/IUS・IUD+バリア法)
- 終了後:一定期間の避妊継続(当院基準に準拠)
避妊手段の選択は体質・既往により異なります。産婦人科と連携のうえ個別に提案します。
男性患者さま
- 製剤の性質上、パートナー妊娠に配慮した説明を行います
- 家族計画の予定がある場合は必ずご相談ください
詳細は診察時に最新基準をご案内します。
3. 検査スケジュール(採血・妊娠検査)
基本スケジュール
- 初回後2–4週で診察+採血(肝機能・脂質)
- 以降8週ごとに定期チェック(症状に応じて頻度調整)
- 必要時:妊娠検査、眼科・精神症状の評価
受診タイミング例
- 日常:乾燥対策・保湿・紫外線対策を継続
- 変化:強い頭痛/視力異常/激しい筋肉痛/腹痛 など → 中止・速やかに連絡
- 学校・仕事の都合:事前にスケジュール相談可
4. 中止基準・連絡の目安
中止/減量を検討するサイン
- 強い頭痛・視力異常・複視・激しい筋肉痛/関節痛
- 高度の皮膚炎・発疹、コントロール困難な乾燥・口唇炎
- 著明な肝機能/脂質異常、精神症状の悪化が疑われる場合
連絡・受診の目安
- 営業時間内:クリニックへお電話(03-6281-9280)またはLINE
- 重篤な症状:服用を中止し、救急受診を含め速やかに対応
- 妊娠の可能性:直ちに医師へ連絡
5. 同意書・チェックリスト
ダウンロード
- イソトレチノイン治療 同意書(PDF)(院内で配布。Web版は準備中)
- 避妊・検査 チェックリスト(PDF)
来院時の持ち物
- 現在の内服・サプリのリスト(ビタミンA含有製品は要申告)
- コンタクト使用の有無、普段のスキンケア・保湿剤
- 女性:避妊手段・妊娠可能性の自己申告(必要時検査)
6. 自由診療・法令表示(重要)
⚖️ 自由診療に関する重要なご案内(イソトレチノイン)
- 本治療は自由診療です。
保険適用外であり、すべての費用は自己負担となります。 - 当院で使用するイソトレチノインは日本未承認医薬品です。
国内で医薬品医療機器等法に基づく承認を受けておらず、医師の責任において輸入・処方しています。 - 海外における承認状況:
米国FDAやEU諸国において、重度の尋常性ざ瘡治療薬として承認されています。 - 入手経路の明示:
信頼性のある海外の製薬会社を通じ、適法な手続きを経て医師の管理下で輸入しています。 - 国内に同等の承認薬はありません。
日本国内ではイソトレチノインと同成分・同効能の製品は承認されていません。 - 副作用・リスクについて:
催奇形性、乾燥症状、肝障害、精神症状(うつ等)が報告されており、治療中は医師の指導のもと定期的な診察・採血が必要です。 - 妊娠・授乳中の方は使用不可です。
女性は服薬中および前後一定期間の避妊が義務付けられます。
📌 ご確認ください:
▶️ 「リスクが潜む個人輸入」(厚生労働省 薬物乱用防止ホームページ)
▶️ 「イソトレチノインの個人輸入についての注意喚起」(厚生労働省)
※自由診療に関する表示は、医療広告ガイドラインに基づき、法的表示義務・患者保護の観点から適切に記載しています。
7. FAQ(抜粋)
👨⚕️ 医師からのコメント・監修

「イソトレチノイン治療は、重症ニキビに対する非常に効果的な選択肢です。
特に皮脂腺を根本から抑制することで、再発しにくい肌質を目指すことが可能です。
避妊管理など注意点もありますが、正しい知識と医師の管理下で、安全かつ効果的に使用できます。」
当院では、イソトレチノインを使用したニキビ治療を導入しています。
内服量や期間は体重や症状に合わせて調整し、副作用や採血も管理しながら進めます。
ご不安がある方にも、事前にしっかりご説明いたしますのでご安心ください。
監修:黒田揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
日本病理学会認定 病理専門医/総合診療・救急医療での診療歴10年以上
0th CLINIC 日本橋 院長
日本病理学会認定 病理専門医/総合診療・救急医療での診療歴10年以上
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