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頬ニキビ×ファンデ・スポンジ衛生|原因と今日からの対策チェックリスト(医師監修)

頬ニキビ×ファンデ・スポンジ衛生|原因と今日からの対策チェックリスト(医師監修)|0th CLINIC コラム

頬ニキビ×ファンデ・スポンジ衛生:原因と“今日からの対策”チェックリスト

頬は“摩擦・付着・残留”が重なりやすい部位。
メイクの選び方とツールの衛生だけで、炎症の波を穏やかにできます。

※本記事は一般的情報です。治療は診察・既往・内服・アレルギー等を確認し個別に最適化します(保険中心・必要時のみ自費)。

要点(TL;DR)

  • 頬の悪化は摩擦(スポンジ/マスク)×付着(ファンデ/皮脂)×残留(落とし残し)の三位一体。
  • ルールは「薄く・清潔・早めにオフ」。ツールは使用ごと拭き取り、2–3日に一度洗浄、1–3か月で交換
  • 治療は保険の標準治療が軸。面皰が多い時は面皰圧出で炎症化を抑える選択肢も。

1. なぜ“頬”に出やすい?(メカニズム)

頬ニキビの4要素

  • 摩擦:スポンジの叩き込み、マスク・頬杖でバリア低下。
  • 付着:油分リッチなファンデが皮脂と混ざり角栓リスク。
  • 残留:スポンジ・ブラシの汚れやメイク落とし不足。
  • 再曝露:未洗浄ツールで菌・皮脂を毎日再付着。

まずはツール衛生と塗布量の最適化から着手すると、最短で改善に近づきます。

2. 悪化因子チェック(当てはまるものにチェック)

3. 今日からの手順(朝/日中/夜/週1)

朝:薄く・均一・摩擦レス

  • 保湿→日焼け止め(SPF30+・PA+++以上)→下地→ファンデの順。
  • ファンデは少量を2回に分けて薄く。頬の中心は“置いて広げる”。
  • スポンジは清潔な面だけを使い、叩き込みではなく“スタンプ押し”。

日中:直しは“はがして、うすく”

  • 皮脂はティッシュ/あぶらとり紙で押さえる→ミスト保湿→薄く重ねる。
  • マスクは通気・摩擦の少ない素材に。濡れたら交換。

夜:早めにオフ→優しい洗顔→保湿

  • 帰宅後は早めにメイクオフ。ダブル洗顔は強擦NG。
  • 保湿後、指示があれば保険外用(例:BPO/アダパレン)。

週1:ツール衛生日

  • スポンジ/ブラシを中性洗剤や専用クリーナーで洗浄→完全乾燥
  • 交換目安:スポンジ1〜3か月、ブラシ3〜6か月
製品選びの目安:「ノンコメドジェニック」表示、油分過多でない下地、頬は“薄塗り+ポイント補正”。

4. やりがちNG(3つ)

  1. 厚塗りで隠す:角栓・残留を招きやすい。まずは治す設計に。
  2. 未洗浄スポンジ:菌と皮脂の再付着源。最低2〜3日に一度は洗浄。
  3. 強い叩き込み&擦りオフ:バリアを壊して赤み/PIEの長期化。

5. 受診の目安&当院でできること(保険中心)

  • 赤ニキビが増える/同じ部位で反復/痛い“しこり”が出る→受診を
  • 標準治療(保険)BPOアダパレン、外用抗菌薬の短期併用など。
  • 面皰が多い時は面皰圧出で炎症化予防。
  • 重要イベント前のしこりは局所注射の適応を慎重に検討。
  • 赤み/色素沈着が残る時は:跡対策(PIE/PIH)を段階的に。

6. よくある質問

Q1. スポンジは何日に1回洗う?
A. 理想は使用ごと、最低でも2〜3日に1回。完全乾燥と定期交換を。
Q2. クッションとリキッド、どちらが良い?
A. 肌に合い、薄く均一に塗れる方法を優先。ノンコメド製品を。
Q3. 塗り直しのコツは?
A. 皮脂オフ→ミスト保湿→薄く。摩擦を避け、帰宅後は早めにオフ。
Q4. ファンデで悪化したか見分けるには?
A. 頬の面で増える/同位置反復/新製品後の悪化はサイン。2週間停止で評価。
Q5. どの時点で受診?
A. 赤みが増える・痛いしこり・跡が心配なら受診を。保険中心で調整します。
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監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)|0th CLINIC 日本橋 院長|医学博士/日本病理学会認定 病理専門医

※自由診療にはリスク・副作用・費用が発生します。詳細はカウンセリングでご説明します。
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