抗真菌外用薬(塗り薬)|外陰部のかゆみ・カンジダ・股部白癬
抗真菌外用薬(塗り薬)
外陰部や股のかゆみ・赤み・ふやけ・皮むけは、真菌(カビ)によることがあります。
0th CLINICでは、まず鑑別(細菌性/湿疹/接触皮膚炎/ステロイド副作用)を行い、適切な抗真菌外用薬を選びます。
こんな症状はご相談を
- 外陰部/包皮/陰嚢/鼠径(股)のかゆみ、赤み、ふやけ、白い粉・鱗屑
- 擦れる部位の輪状の紅斑(広がる/境界明瞭)
- 悪化と改善を繰り返す発疹(汗/運動/長時間歩行で増悪)
- 自己判断でステロイドを塗っても改善が一時的/すぐ再燃する
※ 糖尿病や抗菌薬内服後はカンジダが増えやすく、再発しやすい傾向があります。
抗真菌外用薬:主な成分と使い分け
イミダゾール系
クロトリマゾール・ミコナゾール・ケトコナゾールなど。
カンジダ・皮膚カンジダ症、手足/体部/股部白癬に広く使用。
アリルアミン系
テルビナフィンなど。
白癬(特に体部/股部/手足)に高い有効性。
その他
ルリコナゾール(新しめのイミダゾール系)、アモロルフィン(爪外用)など。
※ 爪(爪白癬)は外用のみでは不十分なことがあり、内服治療や長期治療を検討します。まずは診断を。
塗り方の基本(How To)
- シャワー後に水分をやさしく拭き取り、完全に乾かす
- 症状部位+周囲1~2cmまで薄く広めに塗る(朝夕など指示通り)
- かゆみが治まっても指示期間は継続(再発予防)
- 汗・摩擦を減らす:通気のよい下着、湿ったら早めに交換
※ 外用ステロイドの単独使用は、真菌の場合悪化させることがあります(赤旗)。迷ったら受診を。
よくある部位と鑑別
股部(股ずれ部)/鼠径
股部白癬(じゅくじゅく/輪状紅斑)とカンジダ間擦疹の鑑別。湿り・摩擦で悪化。
包皮・亀頭(バラン炎)
糖尿病/抗菌薬後のカンジダが疑わしい。痛み/びらんが強いときは他の感染症も鑑別。
陰嚢・大腿内側
汗・運動で再燃しやすい。通気・乾燥と外用の継続がポイント。
安全性・注意点
- 妊娠/授乳中・乳幼児は、使用可否を医師と相談
- 目・粘膜・傷面は避ける(処方により例外あり)
- オイル基剤の軟膏はラテックス製コンドームを劣化させることがあります(性行為前の使用は注意/使用部位は洗い流す、水性製剤を選択)
- 2~3週間で改善が乏しい/悪化する場合は再評価(診断見直し)
当院の方針(泌尿器×皮膚)
- 部位・経過・既往の聴取と視診(必要時は真菌検査)
- 症状に応じた外用薬の選択(イミダゾール/アリルアミン等)
- 再発予防:汗対策・通気・下着素材の見直し、糖代謝の評価(必要時)
よくある質問
- Q. かゆみが強い時、ステロイドも併用していい?
- A. 真菌が原因ならステロイド単独は悪化します。医師判断で短期併用する場合もありますが、自己判断は避けましょう。
- Q. どのくらい塗り続けますか?
- A. 症状改善後も1~2週間は継続が再発予防になります(部位・薬剤で異なる)。
- Q. パートナーにうつりますか?
- A. カンジダは条件次第で相互に再発することがあります。症状があれば双方の評価を。
持ち物:現在使用中の塗り薬、下着素材の情報(できれば写真)
スマホで読み取ってLINE予約