エペリゾン(筋緊張緩和薬)|首・肩こり・緊張型頭痛の“短期サポート”
エペリゾン(筋緊張緩和薬)
エペリゾンは、首・肩まわりの筋肉のこわばり(筋緊張)を和らげる薬です。
デスクワークやスマホ時間が長く、頸肩部・僧帽筋の張りが強い緊張型頭痛などで、
「短期間・必要最小限」の併用で痛みケアをサポートする目的で用いられることがあります。
一方で、長期連用や“なんとなく飲き続ける”使い方はおすすめできません。診察のうえ、他の治療とのバランスを見ながら慎重に判断します。
主な使いどころ(短期併用が前提)
- 頸肩部・僧帽筋の筋緊張が目立つ緊張型頭痛
首〜肩〜後頭部の筋肉のこわばりが強く、触れると硬く張っているタイプの頭痛で、ストレッチ・姿勢調整・鎮痛薬とあわせて短期的に併用することがあります。 - 急に悪化した“首こり+頭痛”の一時的なサポート
姿勢・作業負荷などが原因と思われる一時的な悪化で、数日〜1〜2週間程度の限定で使うケースがあります。 - リハビリ・ストレッチを行う前の補助
リハビリやストレッチを行う際に、筋肉のこわばりを一時的に和らげて可動域を出しやすくする目的で短期併用することがあります。
いずれも、「薬だけで治す」ではなく、「生活・姿勢・運動の調整とセット」で使う位置づけです。
用法・用量の目安(※実際は個別に調整)
一般的には、1回 50 mg を 1日 3回食後などで使用されることが多い薬です。
ただし当院では、症状・体格・併用薬・日中の眠気リスクなどを踏まえ、用量や回数を調整したり、就寝前中心にするなどの工夫を行うこともあります。
「どのくらいの期間続けるか」「いつ中止を検討するか」も含めて、診察のうえ個別にプランを決める薬です。
主な副作用と注意点
- 眠気・めまい・ふらつき
車の運転や高所作業など、注意力が必要な作業をされる方は特に慎重に判断します。 - だるさ・筋力低下感
筋肉のこわばりを和らげる薬の性質上、全身のだるさや筋力低下感として感じる方もいます。 - 胃腸症状
吐き気・食欲低下・胃部不快感などが出ることがあり、食後服用などで調整します。 - まれな副作用:肝機能障害・アレルギー
倦怠感・黄疸・発疹など、気になる症状があれば早めに受診してください。
とくに高齢の方・持病が多い方では、転倒やふらつきのリスクも考慮し、「使わない選択」も含めて慎重に検討します。
長期連用・“なんとなく継続”はおすすめしません
- 「飲んでいる間だけ少し楽」な状態で、原因に対するアプローチが進まないことがあります。
- 長期連用により、眠気・ふらつき・だるさが日常生活の質を下げてしまうことがあります。
- 「痛くなりそうだからとりあえず飲んでおく」など、薬物乱用的な使い方は避ける必要があります。
当院では、エペリゾン単剤での長期治療は行わず、
姿勢・生活習慣・運動療法・頭痛予防薬(アミトリプチリン・デュロキセチンなど)とのバランスを見ながら、
「いつかは減らす・やめる」前提で使用する方針です。
よくある質問
- Q. とりあえず毎日飲み続けてもよい薬ですか?
-
A. エペリゾンは“習慣的に飲み続ける薬”というより、短期間のサポート薬と考えています。
同じ症状が続いている場合は、根本原因(姿勢・生活・頭痛タイプなど)の見直しが優先です。 - Q. 市販の筋弛緩剤と併用してもいいですか?
-
A. 眠気・ふらつきなどが強く出る可能性があり、自己判断での併用はおすすめできません。
服用中の市販薬・サプリも含めて、診察時に教えてください。 - Q. どのくらいの期間でやめるのが目安ですか?
-
A. 症状や他の治療とのバランスによりますが、数日〜1〜2週間程度の短期併用を一つの目安としています。
長く続けるほど良い薬ではないため、「そろそろ減らせるか」をこまめに見直していきます。
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持ち物:お薬手帳・常用薬リスト、頭痛日記や首肩こりのメモ(あれば)
注意・免責
- 本ページは一般向け解説であり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
- 用量・投与期間は年齢・体格・肝腎機能・併用薬・職業(運転の有無など)によって大きく変わります。
- 長期連用・自己判断での増量は、転倒・眠気・生活の質の低下につながることがあります。
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