クエン酸カリウム(ウラリット®等)|尿アルカリ化で再発予防

クエン酸カリウム(ウラリット®等)|尿アルカリ化で再発予防|日本橋の泌尿器科 0th CLINIC

クエン酸カリウム(ウラリット®等)|“尿アルカリ化”で結石の再発を減らす

尿酸結石・シスチン結石、そして低クエン酸尿を伴うカルシウム結石で役立つ内服薬です。
0th CLINICは石種に合わせた目標pH安全なモニタリングで、再発予防を最短ルートでご提案します。

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この薬でできること(適応の考え方)

  • 尿酸結石:尿をアルカリ化し、尿酸の溶解性を上げて溶解・再発抑制を狙います。
  • シスチン結石:アルカリ化でシスチンの溶解性を改善し再発抑制
  • 低クエン酸尿のカルシウム結石:クエン酸がカルシウムと結合して結晶化を抑制

※ 本ページは薬剤に特化しています。結石の原因評価や食事・飲水指導は疾患ページをご覧ください(尿管結石)。

石種別の目標尿pH(目安)

石のタイプ 目標pH(範囲) 補足
尿酸結石 おおむね 6.0〜7.0 上げ過ぎはリン酸カルシウム析出の懸念。日内変動も考慮。
シスチン結石 おおむね 7.0〜7.5 pH高めを維持。飲水・塩分制限も重要。
低クエン酸尿のCa結石 6.0前後を目安 過度のアルカリ化を避けつつクエン酸補充。

※ 目標は個別に調整します。腎機能・他薬・結石成分分析で最適化。

どう効く?(作用とメリット)

  • アルカリ化作用:尿酸・シスチンの溶解性を上げて析出を抑える。
  • カルシウム結晶抑制:クエン酸がカルシウムと結合→結晶成長をブロック。
  • 再発予防の柱:飲水・栄養指導と併用で再発率低下が期待。

使い方の基本とモニタリング

  1. 開始前評価:腎機能(eGFR)・血清K・結石リスク評価・服薬中の薬の確認。
  2. 自己測定尿pHの自己測定(試験紙)で“効きすぎ/不足”を調整。
  3. 定期チェック:血清K/Cr、尿検査(pH/沈渣/クエン酸)を定期的に。
  4. 画像フォロー:必要に応じてエコーCT

※ 用量・分割は個別に最適化します。自己判断の増量はお控えください。

注意点・副作用・相互作用

  • 高カリウム血症のリスク:腎機能低下、ACE阻害薬/ARB、カリウム保持性利尿薬、スピロノラクトン等の併用時。
  • 消化器症状:腹部不快感・吐き気など。食後/分割で軽減することがあります。
  • アルカリ化過剰:リン酸カルシウム析出リスク。自己測定で過度なpH上昇に注意。
  • 禁忌/慎重投与:重度腎機能障害、コントロール不良の高K血症、消化性潰瘍の増悪時など。

※ 妊娠・授乳中、他疾患(高血圧・心不全等)をお持ちの方は事前にご相談ください。

こんな方に向いています

  • 尿酸結石・シスチン結石と診断された方
  • カルシウム結石で低クエン酸尿を指摘された方
  • 結石を何度も再発している方/発作の不安を減らしたい方
  • 自宅で尿pHを測って自分で管理したい方
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持ち物:過去の画像検査結果・結石分析結果(お持ちであれば)
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尿pHの自己測定(試験紙)

  1. 朝・夕など同じ時間帯に測る(食事や運動の影響を一定化)。
  2. 採尿カップに尿を取り、試験紙を浸してすぐに色見本と比較。
  3. 値を記録(スマホ/紙)。日内変動も併記。
  4. 目標pHから外れる日が続く/症状が出る→受診で調整

※ 試験紙の保管は高温・湿気を避けて。開封後は期限内に使い切りましょう。

よくある質問

Q. 飲み始めてどのくらいでpHは変わりますか?
A. 早ければ数日以内に変化を感じます。安定するまで自己測定で確認しましょう。
Q. 食事だけで代用できますか?
A. 飲水・減塩・動物性たんぱくの調整は重要ですが、石種・体質によっては薬が必要です。
Q. ほかの結石薬と一緒に使えますか?
A. 目的が異なる薬(例:尿酸生成抑制など)と併用することがあります。安全性確認のうえ併用可否を判断します。
Q. サプリや重曹での代替は?
A. カリウム負荷・ナトリウム負荷の観点で自己判断は危険です。医師の指導で行いましょう。

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注意:本ページは一般向け解説です。用量・用法・適応の最終判断は診察後に行います。腎機能・併用薬・既往歴によっては処方できない/用量調整が必要な場合があります。

監修:0th CLINIC 日本橋|泌尿器科・内科