コラム

テストステロン低下のリスク

テストステロン低下は、寿命・代謝・心血管リスクに影響します

男性ホルモンであるテストステロンは、筋肉や骨、精神面の活力だけでなく、心血管疾患・糖尿病・寿命にも深く関わっています。 最近の複数の臨床研究では、テストステロンが低下している男性は、高血圧・脂質異常症・高血糖・肥満といった代謝異常を起こしやすく、結果として メタボリックシンドロームや2型糖尿病を発症しやすいことが明らかになっています。

さらに、海外の前向きコホート研究では、テストステロンが低い群では、全死亡率・心血管死亡率が高かったという結果も報告されています。 例えば、以下のような論文がその関係性を示しています。

下図のように、「低アンドロゲンレベル」→「代謝異常(肥満・高血圧・高脂血症・高血糖)」→「メタボ・糖尿病」→「心血管疾患リスク・寿命短縮」という流れが確認されています。 これらは複数のレビュー論文や臨床試験のメタアナリシスからも明確に示されており、現代男性の健康維持には、ホルモンバランスの管理が極めて重要です。

これらの背景から、当院では血中テストステロン濃度の定期チェックとともに、必要に応じて テストステロン補充療法 を行っています。

テストステロン = バイタリティ
生きる力を支えるホルモン

「冒険したい」「人と関わりたい」「社会に役立ちたい」
そんな思いや行動力の背景には、男性ホルモン「テストステロン」が大きく関わっています。 テストステロンは、筋肉や性機能だけでなく、心のあり方や人とのつながり、社会性にも関係している重要なホルモンです。

🧳 冒険:新しいことに挑む意欲

旅行、狩猟、挑戦への欲求。
変化を恐れず一歩踏み出す「冒険心」は、テストステロンがしっかり働いていると自然と湧き上がってきます。

👥 仲間:人とのつながりを大切に

仲間や家族と関わる、信頼を築く、絆を深める——
テストステロンは、社会性や人間関係の形成にも影響を与えるホルモンです。

🏆 競争:達成感と前向きなエネルギー

スポーツやゲーム(麻雀・囲碁・将棋など)、ランキングへのこだわり。
テストステロンは、達成感を求める行動や競争心を後押しします。

⚖️ 公平:誠実さと道徳性を育む

正直であること、嘘をつかない、分け与える気持ち——
テストステロンは、倫理的な行動や公正な判断にも関わっているとされています。

🌱 社会貢献:他者への思いやり

ボランティア活動や寄付、地域への関心。
「誰かのために行動したい」と思う気持ちも、テストステロンが支える心のバイタリティのひとつです。


「最近やる気が出ない」「挑戦する気持ちが薄れてきた」「誰かと関わるのが面倒」—— それは年齢のせいだけではなく、テストステロンの低下が関係している可能性があります。

あなたらしい「生きる力」を取り戻す第一歩として、
テストステロンを正しく知り、整えることから始めてみませんか?

👨‍⚕️ コラムに関する医師からのコメント

テストステロン低下のリスク
“何となく調子が出ない”という違和感が、実は男性ホルモンの低下によるものかもしれません。
更年期障害は女性だけのものではなく、男性にも確かな医学的根拠と治療法があります。」

テストステロン値の低下によって心身に不調が現れる「LOH症候群」は、生活の質に大きな影響を及ぼします
当院では、テストステロン補充療法や分泌促進療法など、エビデンスに基づいた複数の治療選択肢をご提案しています。

「加齢のせい」とあきらめず、お気軽にご相談ください。

監修:荘子 万可 医師
0th CLINIC メンズヘルス外来 監修医
・日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医
・日本抗加齢医学会専門医
・テストステロン治療認定医
テストステロン低下のリスク
ホルモンバランスの乱れは、見た目や心にも現れることがあります。
一人で悩まず、安心して受診いただける体制を整えています。」

男性の更年期は、皮膚・代謝・免疫・精神面まで幅広い影響を及ぼす可能性があります。
血液検査や内服薬、注射療法など多面的にサポートいたしますので、ご安心ください。

監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
・医学博士/日本病理学会認定 病理専門医
・総合診療・救急医として10年以上の臨床経験
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