重症ニキビに効果的|イソトレチノイン治療【0th CLINIC 日本橋】
重症ニキビに悩む方へ ― イソトレチノイン治療
イソトレチノイン治療は、一般的なスキンケアや外用薬では改善が難しい重症のニキビに対して高い効果が期待できる内服治療です。皮脂分泌を抑え、毛穴の詰まりや炎症の原因に多角的に働きかけることで、再発しにくい肌質へと導きます。
イソトレチノインとは?
イソトレチノインは、ビタミンA誘導体の一種であり、皮脂腺の縮小・皮脂分泌の抑制・抗炎症・角化抑制など複数の効果を持ちます。欧米では重症ニキビの第一選択薬として長年使用されており、日本では自由診療での対応となります。
詳しくは薬剤ページをご覧ください:
▶ イソトレチノイン(薬剤情報)はこちら
治療の概要
- 対象: 中等度~重症の炎症性ニキビ、再発を繰り返すニキビ
- 治療法: 通常は1日1回内服し、4〜6か月を目安に継続
- 効果: 皮脂量の大幅減少、炎症の抑制、再発リスクの低下
- 注意点: 妊娠禁忌(催奇形性)、血液検査の定期的な実施が必要
当院では、初診時の評価から治療中のフォローアップまで一貫してサポートいたします。
肌トラブルにお悩みの方は、ぜひご相談ください。
副作用が怖い…そんな不安を安心に変える情報をお届けします
イソトレチノイン治療は、重症ニキビに対して非常に効果的ですが、「副作用が怖い」「妊娠に影響するって本当?」という声もよく聞かれます。 ここでは、特に大切な注意点や、安心して治療に臨むための情報をまとめました。
🎯 最も重要な副作用 ― 催奇形性について
- 妊娠中・授乳中は絶対に服用できません。
- 胎児に重篤な奇形を引き起こすリスク(催奇形性)があるため、治療中と終了後1か月間は確実な避妊が必須です。
- 1か月を過ぎれば薬は体からほぼ完全に排出されるため、治療終了後は過度な不安は不要です。
- 避妊対策としてピルの併用は推奨されており、ニキビ改善効果も期待できます。
📌 よくある副作用とその対策
- 口唇の乾燥、皮むけ:ワセリンや保湿リップで予防・保護
- 肌の乾燥や刺激感:刺激の少ない保湿剤の併用が重要
- 鼻の乾燥・鼻血:室内加湿、ワセリンを鼻腔入口に
- 日焼けしやすくなる:UVケアは必須(SPF50+推奨)
- 一時的なニキビの悪化(初期反応)が見られることも
💡 医師のフォローで安心して治療を
当院では、定期的な血液検査・問診・副作用の確認を通じて、安全に治療が続けられるようサポートしています。
初回カウンセリングでは、ご不安な点をひとつずつ丁寧にご説明しますので、どうぞ安心してご相談ください。
💊 イソトレチノイン治療のメカニズム
イソトレチノイン(Isotretinoin)は皮脂腺を縮小し、皮脂の分泌を抑制する作用があります。
さらに、毛穴の角化を正常化し、毛穴のつまり(角栓)を改善することで、根本的にニキビを抑制します。

▲ 皮脂腺の縮小・角化抑制・抗炎症作用などを示すイメージ図
💊 イソトレチノイン治療の流れと内服のポイント
イソトレチノイン(商品名:アキュテイン、ロアキュタンなど)は、重症ニキビ(尋常性ざ瘡)に対して非常に有効な内服薬です。皮脂腺に直接作用して皮脂分泌を抑制し、毛穴のつまり・炎症・アクネ菌の増殖を根本から抑える治療法です。
■ 適応となるニキビ
- 中等症〜重症の炎症性ニキビ
- 顔以外(背中・胸元など)に広がるニキビ
- 抗生物質や外用薬で効果が不十分なケース
- 瘢痕(クレーター)を形成しやすいタイプ
- 再発を繰り返す難治性ざ瘡
■ 内服の方法と投与量
- 目安:0.5〜1.0mg/kg/日 を分割して1日1〜2回内服
- 治療期間は約4〜6か月が標準
- 累積投与量は120〜150mg/kgを目安に調整(再発予防に重要)
■ 定期検査とフォローアップ
- 月1回の診察と血液検査が必要(肝機能、脂質、妊娠チェックなど)
- 副作用(乾燥、うつ傾向、視覚障害など)をモニター
- 治療終了後も3〜6か月の経過観察を推奨
🔗 参考リンク(外部)
- American Academy of Dermatology: Isotretinoin
- Low-dose Isotretinoin for Acne: Systematic Review
- DermNet NZ: Isotretinoin Guide
イソトレチノインは「ニキビができにくい肌」へと導く強力な治療法です。
効果を最大化し、副作用を最小限に抑えるために、医師の指導のもとでの継続的な管理と検査を大切にしましょう。
✅ イソトレチノイン内服後の効果と経過観察
イソトレチノイン(アキュテインなど)は、重症ニキビを根本から治療する強力な内服薬で、皮脂分泌の抑制、毛穴の正常化、抗炎症効果を兼ね備えています。
適切に使用すれば、ニキビの再発を防ぎ、完治に近い状態を維持できるとされています。
■ 内服後の効果が現れるまでの目安
- 1〜2週間:副作用が先に現れ、一時的にニキビが増える「初期増悪」がみられることがあります。
- 1か月〜:皮脂分泌が抑えられ、赤ニキビが減少し始めます。
- 2〜3か月:ニキビの新生が大幅に減少。炎症後色素沈着も徐々に改善します。
- 4〜6か月:治療終了の目安。肌質改善や「再発しにくい肌状態」が得られます。
■ 奏効率(治療成功率)
海外を中心とした複数の研究では、イソトレチノインの奏効率は85〜90%と非常に高く、再発のない寛解状態(長期的なニキビの消失)を維持できることが報告されています。
■ 再発率と予防のポイント
イソトレチノイン治療後の再発率は10〜30%程度とされ、特に以下のケースで再発リスクが高いとされています。
- 総投与量が体重(mg/kg)に対して不十分だった場合
- ホルモンバランスの乱れ(女性の多嚢胞性卵巣症候群など)
- ストレスや不規則な生活習慣
再発予防には、医師の指示通りに用量・期間を守ることが最も重要です。必要に応じて、低用量での維持療法や外用薬の併用も検討されます。
■ 治療期間の目安と観察
- 標準的な治療期間は4〜6か月(体重1kgあたり累積120〜150mg程度)
- 月1回の診察と血液検査で副作用チェックと効果判定
- 治療終了後も3〜6か月の経過観察を推奨
■ 効果を最大限に引き出すために
- 自己判断で中止・変更しない
- 十分な保湿・日焼け止めで肌を保護
- 妊娠の可能性がある方は確実な避妊を徹底
- 副作用が出た場合はすぐに医師に相談
🔗 参考リンク(外部)
- Systematic Review: Low-Dose Isotretinoin in Acne Vulgaris
- American Academy of Dermatology – Isotretinoin Treatment
- DermNet NZ – Isotretinoin Overview
イソトレチノインは、正しい方法で内服すれば完治に近い状態を目指せる治療です。
治療中も終了後も、医師との連携と定期的なフォローを大切にしましょう。
💡 イソトレチノイン服用中の副作用とその対処法
イソトレチノイン(アキュテインなど)は重症ニキビに非常に効果的な内服薬ですが、副作用が多岐にわたるため、正しいケアと医師のフォローが重要です。ここでは、よくある副作用の対処法をわかりやすく解説します。
■ 口唇の乾燥・口唇炎
最も多く見られる副作用の一つです。
✅ 対処法:ワセリン、白色ワセリン、リップクリームなどでこまめに保湿。
❌ 香料・アルコール入りのリップは刺激になるため避けましょう。
■ 皮膚の乾燥・落屑(皮むけ)
顔や手足などの皮膚がカサつき、剥けてくることがあります。
✅ 対処法:セラミド入りの保湿剤やクリームで毎日保湿。
洗顔料は低刺激・ノンアルコールのものを使用しましょう。
■ ドライアイ・眼の違和感
ドライアイや結膜の炎症、視界のぼやけを感じることがあります。
✅ 対処法:防腐剤のない人工涙液タイプの点眼薬を使いましょう。
❗ コンタクト装用者は眼科で定期チェックを。
■ 鼻の乾燥・鼻出血
鼻腔内の乾燥で軽い出血を伴うことがあります。
✅ 対処法:白色ワセリンを綿棒で鼻の内側に塗布。
加湿器の使用やマスク着用も乾燥予防になります。
■ 精神的な変化(気分の落ち込み、うつ傾向)
一部の患者で気分の落ち込み・不安感が見られることがあります。
✅ 対処法:些細な変化でも医師に相談を。
家族にも気づいてもらえるよう、共有しておくと安心です。
■ 筋肉痛・関節痛
激しい運動後に痛みが出やすくなる傾向があります。
✅ 対処法:無理な運動は控え、ストレッチや温浴で緩和。
長引く場合は血液検査(CK値)も検討されます。
■ 高脂血症・肝機能障害
血液検査で中性脂肪・肝酵素(ALT, AST)が上がることがあります。
✅ 対処法:定期的に血液検査を受け、結果に応じて用量調整。
食生活の見直し(糖質・アルコール制限)も効果的です。
■ 妊娠防止の徹底
服用中および終了後1ヶ月以内の妊娠は絶対に避ける必要があります。
✅ 対処法:避妊法の併用(例:低用量ピル+コンドーム)を徹底してください。
🔗 参考リンク(外部)
- Management of Isotretinoin Side Effects – Systematic Review
- American Academy of Dermatology – Isotretinoin Guide
- DermNet NZ – Isotretinoin Side Effects
イソトレチノインは正しい知識と管理で、安全に効果的な治療が可能です。
少しでも不安なことがあれば、自己判断せず必ず医師にご相談ください。
💡 イソトレチノイン治療中のレーザー・ポテンツァ治療について
イソトレチノイン治療はニキビの根本的治療として非常に高い効果が期待できますが、同時に皮膚の創傷治癒を遅延させる可能性があるため、レーザーやマイクロニードルRF治療(ポテンツァなど)との併用には注意が必要です。
🔬 基本的な考え方
- イソトレチノインは皮脂腺縮小・角化抑制と同時に、創傷治癒遅延作用を持ちます。
- これにより、ダウンタイムの長期化・色素沈着・瘢痕形成リスクが懸念されます。
- かつては「内服後6か月間は施術NG」とされていましたが、近年では症例や皮膚状態に応じた対応が推奨されています。
📊 ポテンツァ施術における内服時期別の対応
内服状況 | 推奨対応 |
---|---|
内服中 | 原則避ける(瘢痕・炎症のリスク高) |
内服終了後 1〜3か月以内 | 慎重に検討(肌状態を評価し、出力を下げるなど工夫) |
内服終了後 3〜6か月以上 | 概ね安全(ただし、個別評価が必要) |
🧾 併用が検討可能なケースとは?
以下のような条件を満たす場合、併用治療も選択肢となりえます:
- イソトレチノイン内服中であっても低用量であり、かつ皮膚状態が安定している。
- 副作用がなく、ニキビ炎症や皮膚トラブルが落ち着いている。
- 湿疹・ケロイド体質・皮膚疾患の既往がない。
- 保湿・感染予防・紫外線対策を厳重に行うことが可能。
- 瘢痕・色素沈着のリスクについて十分なインフォームドコンセントを行う。
🏥 当院の方針
当院では、安易に併用治療を推奨することはありません。
当院でイソトレチノイン治療中かつお肌の状態が安定している方のみ、慎重にポテンツァやレーザー治療の併用を検討します。
一方で、他院で治療中の方や、ケロイド・色素沈着を起こしやすい体質の方には、安全性を第一に考え、内服終了後に安心して行える時期までお待ちいただくようご案内することもございます。
💰 イソトレチノイン治療の費用と用量の考え方
イソトレチノイン治療は、単なる「月額制」ではなく、体重あたりの総投与量によって効果の最大化が図られる治療法です。
具体的には、体重1kgあたり125mgの総投与量(= 125mg/kg)が治療目標とされ、これを飲み切ることで再発率が大きく低下します。
📊 例:体重50kgの方の場合
- 必要な総投与量:125mg × 50kg = 6,250mg
- 1日20mgの服用でおよそ 313日(約10か月)
- または1日40mgであれば、約156日(約5か月)
💸 治療費用の目安(当院の場合)
内容 | 費用 |
---|---|
初回セット(診察料+20mg×30日分) | 18,000円 |
再処方(20mg×30日分) | 14,000円 |
再処方(10mg×30日分) | 10,000円 |
※総治療費の目安は、5か月間(40mg/日)服用の場合 約160,000-180,000円程度となります(診察料・薬剤費含む)。
📉 再発を防ぐために
治療終了後の再発率は10〜30%程度とされており、特に以下のケースで再発リスクが高いことがわかっています:
- 総投与量が十分でなかった場合(目標125mg/kg未満)
- ホルモンバランスの乱れ(例:多嚢胞性卵巣症候群など)
- ストレスや生活習慣の乱れ
💡 低用量レジメンの選択も可能です
当院では、副作用を最小限に抑えながら治療する「低用量レジメン」もご提案可能です。
実際に行われた臨床試験では、1日0.25〜0.4mg/kgの低用量であっても、高用量と同等の効果が得られたとの報告があります。
中等度のニキビ患者を対象とした研究では、低用量(0.25〜0.4mg/kg/日)と高用量(0.5〜0.7mg/kg/日)で、1年後の再発率はほぼ同等でした。
また、高用量群では副作用がやや多かったことも確認されています。
詳しくは当院のイソトレチノイン治療ページをご覧ください。
💡 治療例:体重50kgの方の場合
イソトレチノイン治療は、体重1kgあたり125mgの総投与量を目安に設計されます。以下は実際の治療費と流れの例です。
📅 初回(0か月目)
- 健康診断の採血データを代用
- 20mg×30日分+診察料
- 費用:18,000円
📅 1か月後
- 再診+採血(院内)+40mgを2か月分処方
- 費用:1,100円(再診)+5,500円(採血)+14,000円 × 2か月分 × 2箱
- 合計:約57,600円
📅 3か月後
- 再診+40mgを2.5か月分処方(診察時に副作用確認)
- 費用:1,100円+14,000円 × 2箱 × 2.5か月
- 合計:約71,100円
📅 5.5か月後(終了)
- ニキビが消失し、特に問題もなかったため治療終了
- 総投与量:約6,250mg(125mg/kg)を達成
🧪 注意事項
- 内服期間が6か月を超える場合は、6か月目に採血を実施
- 副作用(乾燥や頭痛など)が強い場合は早期終了や用量調整も行います
- ニキビの改善が早い方は、早めに治療終了+経過観察することも可能です
▶︎ 詳しくは イソトレチノイン治療の詳細ページをご覧ください。
💊 イソトレチノイン(アクネトレント等)治療の料金
項目 | 内容 | 価格(税込) |
---|---|---|
初回セット | 診察料+20mg×30日分 | 18,000円 |
通常再処方 | 20mg×30日分(薬のみ) | 14,000円 |
通常再処方 | 10mg×30日分(薬のみ) | 10,000円 |
低用量治療 | 診察料+10mg×30回分 | 14,000円 |
採血料 | 初回・継続時のモニタリング採血 | 5,500円 |
再診料 | 定期通院時 | 1,100円 |
※自由診療のため保険は適用されません。
※症状や希望により、医師と相談のうえで用量やスケジュールを調整します。
❓ よくある質問(FAQ)
一時的にニキビが悪化することもありますが、1か月前後から赤ニキビの減少を実感する方が多いです。
治療期間は4〜6か月が目安となり、完了後は再発しにくい肌状態が期待されます。
主な副作用は口唇炎・皮膚の乾燥・ドライアイ・筋肉痛・うつ傾向などがあります。
定期的な血液検査により、肝機能・脂質異常などもチェックされます。
● 乾燥対策にはリップクリームや保湿剤を活用してください。
イソトレチノインは強い催奇形性があるため、妊娠中および妊娠予定の方は絶対に服用できません。
● 治療中および終了後1か月間は確実な避妊が必要です。
● 妊娠の可能性がある方は必ず医師にご相談ください。
イソトレチノインは中等症〜重症の炎症性ニキビに効果があり、顔・背中・胸元など全身の難治性ニキビに使われます。
抗生物質や外用薬で改善しない方に適応されます。
治療中は月1回の血液検査が必要です。
肝機能、脂質、妊娠の有無(女性)などを定期的にチェックし、副作用を早期に発見します。
海外の研究では、約85〜90%の患者が明らかな改善(奏効)を実感し、10〜30%程度に再発が見られます。
再発のリスクは、累積用量が少ない場合やホルモン要因によって高まる可能性があります。
日本では厚労省が個人輸入を原則禁止しており、安全性が確保されていません。
必ず医師の診察と処方のもと、定期検査・避妊指導などの管理体制のあるクリニックで治療を受けましょう。
▶ 厚生労働省の注意喚起(外部リンク)
🌿 イソトレチノイン治療後の肌イメージ
治療により、皮脂分泌の抑制・毛穴の引き締め・炎症の軽減が進み、肌全体のトーンと質感が大きく改善されます。
下記は治療後のイメージ写真です(※効果には個人差があります)。

※ イメージ画像(実際の効果には個人差があります)
⚖️ 自由診療に関する重要なご案内(イソトレチノイン)
- 本治療は自由診療です。
保険適用外であり、すべての費用は自己負担となります。 - 当院で使用するイソトレチノインは日本未承認医薬品です。
国内で医薬品医療機器等法に基づく承認を受けておらず、医師の責任において輸入・処方しています。 - 海外における承認状況:
米国FDAやEU諸国において、重度の尋常性ざ瘡治療薬として承認されています。 - 入手経路の明示:
信頼性のある海外の製薬会社を通じ、適法な手続きを経て医師の管理下で輸入しています。 - 国内に同等の承認薬はありません。
日本国内ではイソトレチノインと同成分・同効能の製品は承認されていません。 - 副作用・リスクについて:
催奇形性、乾燥症状、肝障害、精神症状(うつ等)が報告されており、治療中は医師の指導のもと定期的な診察・採血が必要です。 - 妊娠・授乳中の方は使用不可です。
女性は服薬中および前後一定期間の避妊が義務付けられます。
📌 ご確認ください:
▶️
「リスクが潜む個人輸入」(厚生労働省 薬物乱用防止ホームページ)
▶️
「イソトレチノインの個人輸入についての注意喚起」(厚生労働省)
※自由診療に関する表示は、医療広告ガイドラインに基づき、法的表示義務・患者保護の観点から適切に記載しています。
イソトレチノイン治療の流れ

① カウンセリング・診察
- 肌の状態やニキビのタイプを医師が丁寧に評価します。
- 治療歴・妊娠希望・生活習慣もあわせて問診。
- イソトレチノインの効果とリスクをわかりやすく説明します。
② 採血・処方判断
- 血液検査で肝機能・脂質代謝の安全性を確認。
- 女性は妊娠の有無を確認し、避妊の必要性を説明。
- 健康診断結果の持参で採血を省略できる場合もあります。


③ 内服開始
- 20mgから開始し、乾燥や副作用を確認しながら調整します。
- ▶ 薬の詳細はこちら
- リップや保湿剤は早めに準備しておきましょう。
④ 定期診察・モニタリング
- 1〜2か月ごとに診察・再処方・採血を行います。
- 副作用や肌の改善度をチェックし、必要に応じて調整。


⑤ 治療終了と再発予防
- 目標量(125mg/kg)に到達したら終了。
- 再発予防に外用剤やピーリングを併用することもあります。
- 女性は内服終了後も1か月は避妊を継続しましょう。
💊 イソトレチノイン治療のエビデンスと信頼できる情報源
イソトレチノイン(薬剤ページはこちら)は、中等度~重度のニキビに対する内服治療薬として、世界中の皮膚科専門医に使用されている薬剤です。
再発率の低さや皮脂腺に対する根本的な効果があり、保険適応外の自由診療薬ながら、高い満足度が得られています。
✅ イソトレチノインの有効性と作用機序
- 皮脂腺の縮小・皮脂分泌の抑制により、アクネ菌の増殖環境を遮断。
- 角化異常の正常化で、毛穴のつまり・面皰形成を抑制。
- 抗炎症作用により、赤ニキビや炎症性ざ瘡の改善にも効果。
- 体重あたり125mg/kgを目標に内服することで、最大効果と低再発率を実現。
🌍 海外のエビデンス・論文
-
🔗
Layton AM. “The use of isotretinoin in acne.”
→ イソトレチノインは、重症ざ瘡における標準的治療として推奨されており、皮脂腺への作用が根本治療として機能。 -
🔗
Blasiak RC et al. “Adverse effects of isotretinoin: a retrospective review.”
→ 肝機能異常や脂質異常はモニタリング可能、副作用と安全性についての報告。 -
🔗
Strauss JS et al. “Guidelines of care for acne vulgaris management.”
→ 米国皮膚科学会による診療ガイドラインでは、イソトレチノインが重症ニキビに対して第一選択となることを明記。
🇯🇵 国内の学会・医療情報
-
🔗
日本皮膚科学会|ニキビ治療Q&A
→ イソトレチノインは重症ざ瘡に対して有効であることが明記されており、避妊管理の重要性も記載。 -
🔗
日本皮膚科学会|尋常性ざ瘡治療ガイドライン 2017
→ 自由診療でのイソトレチノイン使用における注意点、特に催奇形性と避妊管理に重点が置かれている。
📌 当院では、国内入手の安全なイソトレチノインを使用し、胎児への影響を防ぐため、女性患者には必ず避妊管理の指導を徹底しています。
内服終了後は1か月で体外から排泄されるため、それ以降は妊娠のリスクは残りません。
ニキビに効果的なピルの併用なども含めて、丁寧にご説明します。
👨⚕️ 医師からのコメント・監修

「イソトレチノイン治療は、重症ニキビに対する非常に効果的な選択肢です。
特に皮脂腺を根本から抑制することで、再発しにくい肌質を目指すことが可能です。
避妊管理など注意点もありますが、正しい知識と医師の管理下で、安全かつ効果的に使用できます。」
当院では、イソトレチノインを使用したニキビ治療を導入しています。
内服量や期間は体重や症状に合わせて調整し、副作用や採血も管理しながら進めます。
ご不安がある方にも、事前にしっかりご説明いたしますのでご安心ください。
0th CLINIC 日本橋 院長
日本病理学会認定 病理専門医/総合診療・救急医療での診療歴10年以上