メンズヘルスの生活改善|睡眠・栄養・運動・禁煙の実践ガイド

メンズヘルスの生活改善|睡眠・栄養・運動・禁煙の実践ガイド|0th CLINIC 日本橋

メンズヘルス 生活改善ガイド

ホルモン治療(TRT)や筋肉増強外来の効果を最大化し、脂質・血圧・睡眠・メンタルのリスクを同時に下げるための実用ガイドです。
検査・安全管理は 検査・基準値・頻度リスク/禁忌 もご確認ください。

目次

  1. 睡眠:テストステロンと回復の土台
  2. 栄養:タンパク質・脂質・糖質の最適化
  3. 運動:レジスタンストレーニング+有酸素
  4. 禁煙:循環器リスクを最短で下げる
  5. サプリと併用の考え方
  6. 4週間リセットプラン(印刷OK)
  7. よくある質問

睡眠:テストステロンと回復の土台

睡眠不足はテストステロン低下、食欲増進、血圧上昇、集中力低下と直結します。まずは「起床時刻の固定」から。

今日からの実践チェック

  • 睡眠時間 7–9時間(最低でも6.5hを確保)
  • 起床時刻を毎日固定(±30分以内)
  • 朝の日光 5–10分+軽い散歩
  • カフェインは起床後90分以降14時以降は控える
  • 就寝60分前:画面/刺激遮断・照明を暖色に
  • 寝室は静か・暗い・涼しい(目安18–22℃)
  • 飲酒・夜食・ニコチンは就寝前に避ける

いびき/日中の眠気が強い方

睡眠時無呼吸の可能性があります。TRT/増量中は血圧・心血管負荷が増えやすく、睡眠の質を整えることが必須です。

  • いびき・無呼吸の指摘、起床時頭痛、日中強い眠気 → 受診相談
  • 高血圧や動脈硬化がある方は 高血圧ページ も参照
  • メンタル不調や不眠が続く場合は医師へ

栄養:タンパク質・脂質・糖質の最適化

目標の目安

  • タンパク質:1.2–1.6 g/kg/日(筋肥大期は1.6–2.2
  • 食物繊維:20–30 g/日(便通・脂質・血糖に有益)
  • 水分:30–35 mL/kg/日 を目安にこまめに
  • 塩分:6 g/日以下(高血圧リスク対策)
  • アルコール:可能なら控える(脂質・睡眠の敵)

簡単プレート法(外食でもOK)

  • 皿の1/2:野菜・海藻・きのこ
  • 皿の1/4:良質タンパク(魚・鶏むね・卵・大豆)
  • 皿の1/4:主食(玄米/全粒粉/オートミール等)
  • 脂質はオリーブ油・ナッツ・青魚由来を中心に

1日のサンプル

  • 朝:オートミール+ギリシャヨーグルト+ベリー+くるみ
  • 昼:鶏むね/鮭+玄米+サラダ(オリーブ油)
  • 間:プロテイン/チーズ/ゆで卵/豆乳
  • 夜:白身魚か赤身肉+温野菜+味噌汁(薄味)

EPA(イコサペント酸)は脂質・炎症対策に有用。服薬や抗凝固薬がある方は医師へ。

運動:レジスタンス+有酸素の二刀流

レジスタンス(筋トレ)

  • 頻度 週2–4回、全身(プッシュ/プル/脚)
  • 負荷 6–12回×3–5セット、休息60–120秒
  • 種目:スクワット/ヒンジ/ベンチ/ロー/プレス/ラットプル
  • 原則:漸進性過負荷(重量/回数/セットを少しずつ)

有酸素(心肺・体脂肪)

  • 中強度150分/週 もしくは 高強度75分/週
  • おすすめ:ゾーン2(会話できる速歩) 30–45分 × 3–5回
  • 高血圧/動脈硬化が気になる方はまず歩行から
    高血圧動脈硬化

週間テンプレ(例)

  • 月:上半身(プッシュ中心)+ゾーン2 20分
  • 火:ゾーン2 30–40分
  • 水:下半身(スクワット/ヒンジ)
  • 木:休養 or ウォーキング
  • 金:上半身(プル中心)+ゾーン2 20分
  • 土:ロングウォーク/サイクリング
  • 日:完全休養/ストレッチ

胸痛・息切れ・失神・強い動悸は即中止し医療機関へ。

禁煙:循環器リスクを最短で下げる

喫煙は心筋梗塞・脳卒中・ED・皮膚老化の強力なリスク。TRT/増量中は血栓・脂質変動に注意が必要です。

成功のコツ

  • 禁煙開始日を決める(2週間以内)
  • トリガー(飲酒・休憩・カフェ)を洗い出し代替行動
  • ニコチン代替療法(パッチ/ガム)+行動支援
  • 必要に応じて処方薬(例:バレニクリン/ブプロピオン)

当院のサポート

  • 禁煙計画の作成とフォロー
  • 脂質/血圧/睡眠の同時最適化
  • 心血管リスクが高い方は循環器も連携

EDにお悩みの方は ED外来 もご相談ください。

サプリと併用の考え方

  • クレアチン・モノハイドレート 3–5 g/日(腎機能に注意)
  • ビタミンDは血中濃度を確認のうえ調整
  • マグネシウム(グリシネート等)200–400 mg/日(就寝前)
  • EPA/DHA(イコサペント酸)は脂質・炎症対策に有用(抗凝固薬は医師へ)

サプリは生活習慣の土台の上で最小限・目的別に。薬との相互作用は必ず医師へ相談。

4週間リセットプラン(印刷OK)

Week 1:睡眠と歩行を固定

  • 起床/就寝時刻を固定・朝日光・カフェインルール
  • ゾーン2歩行 20–30分 × 5回
  • タンパク質 1.2 g/kg・水 30 mL/kg

Week 2:全身筋トレを導入

  • 全身 2回/週(スクワット・プレス・ロー)
  • ゾーン2 30–40分 × 3回
  • 食物繊維 20 g/日に到達

Week 3:漸進性過負荷

  • 週3回トレ(上/下/上)・各種目+1–2回
  • 夜のスクリーン断ち60分・就寝儀式を固定
  • 外食はプレート法を徹底

Week 4:維持戦略と禁煙強化

  • 禁煙スタート/継続(NRT+行動支援)
  • 体重・腹囲・血圧・睡眠時間を記録
  • 次月の運動/食事計画を作成

安全性は 検査リスク を参照。高血圧・動脈疾患の疑いがある方は循環器ページへ。

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よくある質問

タンパク質はどれくらい必要?腎臓は大丈夫?
一般に 1.2–1.6 g/kg/日、筋肥大期は 1.6–2.2 g/kg/日が目安です。腎機能に持病がある場合は量を調整しますので、検査と併せて医師にご相談ください。
筋トレと有酸素はどちらを先に?
筋肥大・筋力が主目的なら先に筋トレ→有酸素。持久力が主目的なら逆でもOK。同日に両方が難しい場合は日を分けましょう。
睡眠薬は使ったほうがいい?
まずは睡眠衛生の徹底と生活リズムで改善を目指します。持続する不眠や合併症が疑われる場合は医師が適切に評価し、必要時のみ薬物療法を検討します。

医療監修

メンズヘルスの生活改善|睡眠・栄養・運動・禁煙の実践ガイド
医療法人aube 理事長 / to clinic shibuya 院長
荘子 万可(そうし まーく)

泌尿器科・男性医療の専門医として、ビジネスパーソンの健康維持とパフォーマンス向上に一気通貫の医療支援を追求し、渋谷・東京で診療にあたる。
  • 日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医
  • 日本抗加齢医学会 専門医
  • テストステロン治療認定医

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