フィナステリド(プロスカー®)5mg|前立腺肥大症(BPH)の薬:

フィナステリド(プロスカー®)5mg|前立腺肥大症(BPH)の薬:作用・効果発現・副作用・費用|0th CLINIC 日本橋

フィナステリド(プロスカー®)5mg|前立腺肥大症(BPH)の薬

5α還元酵素阻害薬。前立腺内のDHTを低下させ、前立腺体積を徐々に縮小し排尿症状を改善します。
効果の実感には通常 数カ月を要します。α1遮断薬との併用で早期の自覚症状改善と長期の進行抑制を両立できます。

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1. 概要・作用機序

  • 成分:フィナステリド 5mg(プロスカー®相当)
  • 機序:5α還元酵素Ⅱ型を阻害し、テストステロン→DHT変換を抑制。前立腺体積を徐々に縮小
  • 狙い:前立腺の進行抑制・急性尿閉/手術リスク低減、長期的な排尿障害の改善
  • 効果発現:自覚症状は数週間〜数カ月、体積縮小は3〜6カ月以降で実感

2. どんな方に適している?

向くケース
  • 前立腺が中〜大きめ(体積が大きいほど効果的)
  • 症状が長期化・進行リスクを抑えたい
  • 急性尿閉/手術リスクを減らしたい
  • α1遮断薬で早期緩和+長期抑制を両立したい(併用
別選択を検討
  • 前立腺が小さい・症状軽度(まずは生活指導やα1遮断薬)
  • 妊娠可能年齢の女性への曝露が避けられない環境
  • 直近でPSAの診断精度を特に重視する検査スケジュール

関連:前立腺体積(エコー)BPH総論

3. 用法・用量(目安)

  • 通常:1日1回 5mg(食事の影響は少ない)
  • 継続:効果判定は3〜6カ月を目安に評価。自己中断は推奨しません

4. 副作用・注意

  • 性機能関連:性欲低下、勃起機能低下、射精量減少 など
  • 乳房関連:圧痛・腫脹(稀)
  • 肝機能・皮疹:異常時は受診
  • PSA低下:内服中はPSAが約半減する傾向。測定時は必ず医師へ申告し、基準の読み替えが必要
  • 取り扱い:妊娠可能年齢の女性は粉砕・破損錠への接触回避(胎児への影響を避けるため)
  • 献血:一定期間制限される場合があるため事前にご相談ください

5. 他剤との比較・併用

5-ARI同士の違い
  • フィナステリド:Ⅱ型阻害中心
  • デュタステリド(アボルブ®):Ⅰ/Ⅱ両方阻害
併用で早期改善

6. 受診〜評価の最短ルート

  1. 問診・IPSS・直腸診・尿検査(尿沈渣/培養
  2. エコー(前立腺体積・残尿) 当日可
  3. 必要に応じてPSAの再評価PSAページへ)
  4. 治療方針:生活指導/α1遮断薬/5-ARI/PDE5/手術適応の検討

7. 費用の目安

項目内容目安
初診〜検査尿検査・エコー等(保険)自己負担:数千円〜
内服薬フィナステリド5mg(保険)自己負担:月あたりの目安(処方日数により変動)

※ 実際の自己負担額は保険種別・検査内容で変動します。詳細はご来院時にご案内します。

8. よくある質問

Q. どれくらいで効きますか?
A. 排尿の勢いなど自覚症状は数週間〜数カ月、前立腺体積の縮小は3〜6カ月以降が目安です。
Q. PSA検査は内服中でも評価できますか?
A. 可能ですが読み替えが必要です。内服を必ず申告してください。
Q. 性機能への影響が心配です
A. 副作用として性欲低下・EDなどが報告されています。症状に応じて用量・併用・薬剤変更を検討します。
Q. 自己判断で中断しても良いですか?
A. 推奨しません。再増悪や評価の混乱を招きます。中断は必ずご相談ください。
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監修・責任表記

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0th CLINIC 日本橋|泌尿器領域を含む総合診療。適切な検査選択と抗菌薬適正使用、画像検査は連携機関と協力し“最短解決”を目指します。改訂日:

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