排尿困難・頻尿・夜間尿…前立腺肥大症かも|症状・検査・治療|0th CLINIC 日本橋

排尿困難・頻尿・夜間尿…前立腺肥大症かも|症状・検査・治療|0th CLINIC 日本橋

排尿困難頻尿夜間尿…それ、前立腺肥大症かもしれません

中高年男性に多い前立腺肥大症は、尿道を圧迫して尿の勢いが弱い・残尿感・夜間に何度も起きるなどの症状を引き起こします。
問診・尿流測定・エコー検査で評価し、症状の程度により薬物治療や手術が検討されます。

💡 完全予約制で待ち時間を短縮/24時間Web予約に対応
⚠️ 尿が全く出ない(急性尿閉)血尿が続く腎機能障害が疑われる場合は早急に受診を

目次

  1. 前立腺肥大症とは
  2. 主な症状(受診の目安)
  3. 検査の流れ
  4. 治療の考え方(薬物・手術)
  5. 急な尿閉時の対応
  6. 再発・悪化予防(生活習慣)
  7. 当院でできること
  8. よくある質問

🔍 前立腺肥大症とは

前立腺は膀胱の下にある男性特有の臓器で、加齢とともに肥大して尿道を圧迫することがあります。
その結果、排尿困難・頻尿・残尿感・夜間尿などの下部尿路症状(LUTS)が現れます。

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正常:尿道が開通/
肥大:尿道が圧迫され排尿障害の原因に。
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正常:尿道が開通/
肥大:尿道が圧迫され排尿障害の原因に。

良性疾患ですが、尿閉・腎機能障害・繰り返す感染を引き起こすことがあるため、適切な評価と治療が大切です。

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🩺 主な症状(受診の目安)

  • 排尿困難: 尿の勢いが弱い・時間がかかる・途中で途切れる
  • 頻尿: 日中や夜間に何度もトイレに行く
  • 残尿感: 尿が出きらない感じ
  • 尿意切迫感: 急にトイレに行きたくなる
  • 夜間頻尿: 夜間に何度も起きる
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症状は「蓄尿」「排出」「排尿後」に分類できます。
要注意サイン: 尿が全く出ない(尿閉)、血尿が続く、発熱や腎機能低下が疑われる場合は早急に受診を。

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🧪 検査の流れ

  1. 問診・症状スコア(IPSS):症状の程度・生活への影響を評価。
  2. 直腸診:前立腺の大きさ・硬さを確認。
  3. 尿検査・血液検査:尿路感染や腎機能、PSA値を確認。
  4. 超音波(エコー):前立腺サイズ・残尿量を評価。
  5. 尿流測定(Uroflowmetry):排尿の勢い・パターンを測定。

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💊 治療の考え方(薬物・手術)

薬物療法

  • α遮断薬: 前立腺・膀胱頸部の筋肉をゆるめ排尿を改善
  • 5α還元酵素阻害薬: 前立腺容積を縮小し症状を改善
  • 抗コリン薬・β3作動薬: 過活動膀胱症状を伴う場合に使用

手術療法(提携医療機関へ紹介)

  • TURP(経尿道的前立腺切除術)
  • HoLEP(ホルミウムレーザー前立腺核出術)
  • PVP(光選択的前立腺蒸散術)
📌 ポイント: 軽症は薬物でコントロール可能ですが、重症・尿閉・腎機能障害では手術が必要になる場合があります。

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🆘 急な尿閉時の対応

  • 尿が全く出ない場合は救急対応が必要です
  • 導尿やカテーテル留置で膀胱を減圧します
  • 同時に腎機能や感染の評価も行います
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🚑 救急受診の目安: 突然尿が出なくなった/激しい下腹部痛/発熱や血尿を伴う場合。

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🔄 再発・悪化予防(生活習慣)

  • 水分摂取: 脱水を避け、膀胱機能を保つ
  • カフェイン・アルコール控えめ: 頻尿や尿意切迫を悪化させることがあります
  • 適度な運動: 肥満は下部尿路症状を悪化させる因子
  • 就寝前の水分量を調整: 夜間頻尿の改善につながります

症状の程度に応じて治療を調整します。定期的な受診で腎機能・残尿量を確認しましょう。

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生活調整は薬物・手術と並行して行うと効果的です。

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🏥 当院でできること(0th CLINIC 日本橋)

  • 初期評価: 問診・身体診察、尿検査、エコー、尿流測定
  • 薬物療法: α遮断薬・5α還元酵素阻害薬などの処方
  • 生活指導: 夜間尿・頻尿の対策、飲水・食習慣の調整
  • 手術が必要な場合: TURPやHoLEPなど実績豊富な提携医療機関をご紹介
📅 完全予約制・Web予約対応。排尿障害でお困りの際はお気軽にご相談ください。

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❓ よくある質問(Q&A)

Q:放置してもよい?

軽度の症状は経過観察も可能ですが、進行すると尿閉・腎機能障害・繰り返す感染の原因になります。
症状が生活に支障する/残尿が多い/腎機能や膀胱の変化が疑われる場合は、早めに評価・治療を検討します。

Q:薬はどれくらいで効きますか?

α遮断薬は数日~1週間で「勢い」「出始め」の改善を感じることが多いです。
5α還元酵素阻害薬は前立腺の縮小に時間がかかるため、効果判定は1~3か月以降が目安です。
併用療法では即効性(α遮断薬)+長期的改善(5α還元酵素阻害薬)が期待できます。

Q:薬の副作用はありますか?

α遮断薬: めまい・立ちくらみ・血圧低下、射精障害など。
5α還元酵素阻害薬: 性機能症状、長期内服でPSAが約50%低下(PSA解釈の際は医師に内服中であることを必ず伝えてください)。
抗コリン薬・β3作動薬: 口渇・便秘・尿閉悪化のリスク(残尿が多い場合は注意)。
副作用が続く場合は自己中断せずご相談ください。用量調整や薬剤変更で対応できます。

Q:前立腺肥大症と前立腺がんは違いますか?

はい、別の病気です。ただし同時に存在することもあります。
鑑別のためにPSA検査・直腸診・エコーなどを行い、必要に応じて専門的検査を考慮します。

Q:いつ手術を検討しますか?

以下のいずれかがあれば手術適応を検討します。
・薬で改善しない中等度~重度の症状/QOL低下
繰り返す尿閉・カテーテルが外せない
腎機能障害、膀胱結石、繰り返す尿路感染、持続的な血尿
大量の残尿や膀胱機能の悪化が疑われる場合

Q:夜間に何度も起きます。対策は?

夕方以降の飲水量を調整(脱水に注意)、カフェイン・アルコールを控える減塩就寝前の下肢挙上や弾性ストッキングでむくみの再分配を図る、睡眠時無呼吸の評価などが有効です。
改善しない場合は薬物療法の調整や別疾患の評価を行います。詳しくは「再発・悪化予防」をご覧ください。

Q:急に尿が出なくなったら?(急性尿閉)

救急受診の目安です。膀胱の過伸展を避けるため導尿・留置カテーテルで減圧し、感染や腎機能を評価します。
原因薬剤(かぜ薬の鼻詰まり薬(α作動薬)抗コリン薬、一部抗うつ薬・抗ヒスタミン薬など)で悪化することがあります。内服中の薬は必ずお知らせください。

Q:他の薬との飲み合わせで注意は?

α遮断薬×PDE5阻害薬(ED治療薬)低血圧に注意(併用可でも用量・タイミング調整)。
鼻炎薬の充血除去薬(交感神経刺激薬)は排尿を悪化させることがあります。
抗コリン薬は残尿が多い場合に尿閉リスク。服用中の薬は受診時に共有してください。

Q:通院頻度・検査の目安は?

開始直後は4~12週で効果と副作用を確認、その後は3~6か月毎が目安です。
IPSS・尿流測定・残尿量、必要に応じてPSA・腎機能を評価します。症状変化や副作用があれば前倒しで受診してください。

Q:PSAはどう解釈されますか?

PSAは前立腺がんのスクリーニング・経過観察の参考になります。前立腺肥大症や炎症、射精・運動などでも上昇することがあります。
5α還元酵素阻害薬服用中はPSAが約半減するため、内服情報を前提に経時変化で判断します。

Q:生活で気をつけることは?

飲水・減塩・カフェイン/アルコールの見直し・体重管理・運動・睡眠が基本です。
生活調整は薬や手術と並行して行うと効果的です。詳しくは「再発・悪化予防」をご覧ください。

ほかにも気になる点があれば、ご受診時にお気軽にお尋ねください。
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📚 前立腺肥大症・治療に関する科学的根拠と外部リンク集

🔬 公的機関・国際機関の情報

🏛 学会・専門団体/患者向けリソース

📖 学術レビュー・教科書(NCBIほか)

🇯🇵 日本の診療ガイドライン

これらのリンクは、前立腺肥大症の診断(LUTS評価・画像・PSA測定)・治療(薬物/低侵襲治療/手術)・再発予防や生活指導を把握するための 公的機関・専門学会・査読リソースです。実際の方針は症状の程度・前立腺の大きさ・併存症・合併症(尿閉・腎機能障害など)によって異なるため、 必ず医師の判断に基づいてください。

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修(前立腺肥大症)

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排尿困難・夜間頻尿・尿の勢い低下は前立腺肥大症の典型症状です。
初期評価は問診・直腸診・エコーで行い、必要に応じてPSA測定尿流測定・残尿量評価を行います。
治療はα遮断薬で即効性を期待し、前立腺体積が大きい場合は5α還元酵素阻害薬を併用します。
ただし、残尿が多い例に抗コリン薬やβ3作動薬を使用すると尿閉リスクがあるため注意が必要です。」

当院では生活指導・薬物治療を中心に、症例に応じて低侵襲治療や手術(提携医療機関)をご紹介します。
治療開始後は効果と副作用を定期的に評価し、必要に応じて方針を調整しています。

監修:荘子 万可 医師
0th CLINIC/日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医/日本抗加齢医学会専門医/テストステロン治療認定医
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急性尿閉・腎機能障害・繰り返す尿路感染は前立腺肥大症の重症サインです。
こうした場合はカテーテル減圧や手術適応の判断が必要となります。
また、BPHと前立腺がんは併存することもあるため、PSAや画像診断で慎重に鑑別します。」

0th CLINICでは保存療法から専門施設への連携まで切れ目なく対応します。
特に手術(TURP・HoLEPなど)が必要な症例では、実績豊富な連携施設に紹介し、術後のフォローも行っています。

監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長/医学博士/日本病理学会認定 病理専門医/総合診療・救急科での診療歴10年以上

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