シロドシン(ユリーフ®)|選択的α1A遮断薬で“尿の勢い”と“残尿感”を改善
シロドシン(ユリーフ®)|選択的α1A遮断薬で“尿の勢い”と“残尿感”を改善
前立腺肥大症に伴う排尿困難・尿勢低下・残尿感・頻尿の治療に用いる内服薬です。
0th CLINICは症状(IPSS)・併用薬・合併症を踏まえ、過不足のない薬剤選択とフォローを行います。
このページの目的(カニバラ回避)
シロドシンとは|作用機序と期待できる改善
前立腺・膀胱頸部などに多いα1A-アドレナリン受容体を選択的に遮断し、尿道抵抗を低下させることで尿の勢いや排尿開始のしやすさ、残尿感を改善します。
交感神経遮断に伴う血圧低下は相対的に少なめとされますが、ふらつきには注意します。
改善しやすい症状
尿勢低下/排尿開始困難/残尿感/夜間頻尿(個人差あり)
尿勢低下/排尿開始困難/残尿感/夜間頻尿(個人差あり)
向いている方の例
血圧が低めで立ちくらみが気になる方、早く効果を感じたい希望がある方
血圧が低めで立ちくらみが気になる方、早く効果を感じたい希望がある方
モニタリング
IPSS/OABSS、残尿量(エコー)、起立時症状
IPSS/OABSS、残尿量(エコー)、起立時症状
他薬との比較(ポイントだけ)
- タムスロシン:広く使われる標準薬。バランス型で選択。価格・入手性◎。
- ナフトピジル:α1D選択性寄り。蓄尿症状(頻尿・尿意切迫)を重視する時に検討。
- タダラフィル5mg:BPH合併のEDや骨盤底筋の緊張に配慮したい時。
- デュタステリド/フィナステリド(5-ARI):前立腺体積が大きい・進行抑制を狙う時に併用検討。
※選択は症状プロファイル(IPSS)、前立腺体積、合併症・併用薬、生活背景で最適化します。
副作用と注意点
よくある副作用
- ふらつき・立ちくらみ(起立性)
- 射精障害(精液が出にくい/逆行性様)
- 鼻閉・めまい・倦怠感 など
相互作用・併用注意
- CYP3A4の強い阻害薬(一部の抗真菌薬・抗菌薬等)
- 降圧薬やPDE5阻害薬(シルデナフィル等)との併用で血圧低下に注意
- 腎機能低下がある場合は用量調整や選択を再検討
手術前の注意(眼科)
白内障手術時にIFIS(術中虹彩緊張低下症候群)が起こりやすい報告があります。
眼科受診・手術予定がある方は必ず服薬歴を伝えてください。
※用量・用法は医師が個別に判断します。自己判断の増減は行わないでください。
当日の流れと検査
- 問診+IPSS/OABSS(症状の見える化)
- 尿検査(尿路感染の除外)+必要に応じて血液検査
- 膀胱・前立腺エコー(残尿量・体積評価)
- 治療方針(薬の選択/生活指導/併用薬の調整)
費用の目安
保険診療での初診・検査・処方は内容により異なります(自己負担割合によって変動)。
自由診療の価格・再診料などは受付でご案内します。
よくある質問
- Q. どれくらいで効果を実感しますか?
- A. 個人差がありますが、内服開始から比較的早期に尿の勢い・残尿感の改善を感じる方がいます。
- Q. 射精障害は必ず起こりますか?
- A. いいえ。一定割合で見られますが可逆的です。支障があれば薬の調整を行います。
- Q. 低血圧気味ですが服用できますか?
- A. 起立性低血圧のリスクに注意が必要です。他の選択肢(タムスロシン等)を含め医師と相談します。
- Q. EDもある場合は?
- A. タダラフィル5mgの併用等を検討します。併用時は血圧低下に注意が必要です。
- Q. いつまで飲み続けますか?
- A. 症状や前立腺体積により異なります。定期評価(IPSS・残尿量)で調整します。
- Q. 白内障手術の予定があります。
- A. 眼科医へ必ず服薬歴を共有してください(IFIS対策のため)。
持ち物:お薬手帳・健診結果(あれば)・血圧手帳(低血圧傾向の方)
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注意・免責
- 本ページは一般向けの説明です。診断・用法用量は個別判断となります。
- 持病や併用薬、腎機能・肝機能によっては適さない場合があります。
- 眼科手術(白内障など)予定のある方は必ず服薬歴を医師へお伝えください。