ジュビダーム(Juvéderm)|ボリフト・ボリューマ・ボルベラ・ボラックスの違い

ジュビダーム(Juvéderm)|ボリフト・ボリューマ・ボルベラ・ボラックスの違い|0th CLINIC 日本橋

ジュビダーム(Juvéderm)|目的に合わせた最適な選択

ジュビダームは、ヒアルロン酸ゲルの性質(硬さ・凝集性・拡がり方など)がラインごとに最適化されています。0th CLINIC ではお顔全体のバランス・部位の解剖・イベント逆算を踏まえ、ボリフト/ボリューマ/ボルベラ/ボラックスから最適解を組み合わせます。

ボリフト/ボリューマ/ボルベラ/ボラックスの違い(目安)

製品 硬さ(相対) 主な目的・適応例 推奨注入層の例 持続の目安*
ボリフトVolift 中等度(なじみ良好) ほうれい線・マリオネット、浅〜中等度の溝/中顔面の微調整 真皮深層〜皮下/必要に応じて分層 中期(個人差あり)
ボリューマVoluma やや硬め〜硬め(支え・リフト) 頬のボリューム・ミッドフェイスの支柱/顎の形成補助 皮下深層〜骨膜上(超骨膜) 中〜長期(個人差あり)
ボルベラVolbella やわらかめ(質感・微細) 口唇の質感・輪郭/浅い小ジワ・微細な凹みの均し 浅層(真皮〜皮下浅層)/微量分割 中期(個人差あり)
ボラックスVolux 硬め(高い形状保持) 下顎角〜フェイスライン・下顎先端の輪郭形成 皮下深層〜骨膜上(血管解剖に留意) 中〜長期(個人差あり)

* 製剤特性・部位・注入量・代謝・生活習慣により異なります。医師が診察のうえ目安をご説明します。

選定のポイント:「形を作る(支える)」「溝を浅く」「質感を整える」で製剤が異なります。複数部位を同日に行う場合は、硬さの違う製剤を部位ごとに使い分けることで、少量でも効率よく仕上げやすくなります。

ボリフト(Volift)|溝の改善と“なじみ”の両立

中等度の硬さで拡がりも適度。ほうれい線・マリオネットラインなどの“溝”を浅くしつつ、表情になじむ仕上がりを目指します。中顔面の微調整にも適応を検討します。

  • 想定部位:ほうれい線・口角周囲・中顔面の補正
  • 注入層:真皮深層〜皮下(分層・微量分割)
  • 相性の良い併用:ボライト(質感ケア)・スキンケア最適化
ポイント:「線」や「影」をならす目的に向きます。輪郭の柱づくりはボリューマ/ボラックスで検討。

ボリューマ(Voluma)|支え・リフト感をつくる土台

やや硬め〜硬めの性質で、頬のボリューム回復やミッドフェイスの“支え”を作るのに適します。輪郭の土台を整えることで、口元の影やほうれい線が“間接的に”目立ちにくくなるケースもあります。

  • 想定部位:頬高部・頬外側・顎の補助形成
  • 注入層:皮下深層〜骨膜上
  • 相性の良い併用:ボリフト(溝の浅層補正)
ポイント:まず“土台”から。土台→ライン→質感の順に最小量で整える設計が合理的です。

ボルベラ(Volbella)|口唇・微細な凹凸の質感調整

やわらかめで微量調整に向く性質。口唇の輪郭・ボリュームの微調整や浅い小ジワの均しに用います。腫れを抑えたい、自然に質感を整えたい方に。

  • 想定部位:口唇・口周り・浅い凹凸の均し
  • 注入層:真皮〜皮下浅層(微量分割)
  • 相性の良い併用:ボライト・保湿ケア
ポイント:“形を大きく変える”よりも、“面の質感・なめらかさ”を整える役割が中心です。

ボラックス(Volux)|フェイスライン・下顎を“くっきり”

最も形状保持性が高い設計で、下顎角〜フェイスライン・オトガイ部の輪郭形成に向きます。解剖学的に血管の走行へ十分配慮し、適切な層・少量分割でデザインします。

  • 想定部位:下顎角・下顎下縁・オトガイ先端
  • 注入層:皮下深層〜骨膜上(血管安全域の確認)
  • 相性の良い併用:ボリューマ(ミッドフェイスの支え)
ポイント:フェイスラインの“直線感”“陰影”を強調したいケースで検討します。

ご相談・ご予約

目的(形・溝・質感)とイベント時期を伺い、部位ごとに最適なラインを選定します。まずはオンラインでお気軽にご相談ください。

安全への配慮とリスク

  • 解剖に基づく血管走行の把握・層の選択・カニューレ/鋭針の使い分けを行います。
  • 内出血・腫れ・違和感・アレルギー等が起こる可能性があります。
  • まれに血管塞栓等の重篤な合併症のリスクがあり、疑う所見では速やかに対応します。
  • 必要に応じてヒアルロニダーゼ(溶解)による可逆的な対処を検討します。
  • 効果・持続には個人差があります。

当院では承認状況・品質管理を確認し、適切なトレーサビリティのもとで施術を行います。詳細は診察時にご説明します。

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【自由診療および使用製剤に関するご案内】

  • 本治療は自由診療です(保険適用外)
  • 当院では、国内で承認されているヒアルロン酸製剤(ジュビダームビスタⓇシリーズ、レスチレンⓇ)を使用しております。
  • また、一部施術においては、国内未承認のヒアルロン酸製剤「ビエンフィル(Bienfill)」を使用することがあります。
    この製剤は韓国MFDS(食品医薬品安全処)の基準を満たしており、安全性・品質が認証された製品です。
  • 国内未承認医薬品の使用については、医師の責任において輸入・管理しており、日本国内における同一成分・効能を有する代替製剤は存在しません。

※未承認医薬品に関する詳細は、厚生労働省の公式情報をご参照ください:
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/healthhazard/

信頼できる公的機関の参考リンク

【監修医師について】

本ページの内容は、0th CLINIC 院長 黒田 揮志夫(くろだ きしお)
[病理専門医/皮膚病理医]が監修しています。

すべての治療情報は、国内外の医療文献・臨床ガイドライン・承認情報に基づき、医学的エビデンスに即して正確かつ中立的に記載しています。
情報は随時、最新の知見に基づいて更新・確認を行っております。

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