膀胱がん(膀胱癌)|血尿・膀胱鏡・TURBT・再発フォローまで解説
泌尿器科 / 病気別 / 血尿の精査
膀胱がん(膀胱癌 / Bladder Cancer)
代表的なサインは血尿、とくに痛みのない肉眼的血尿です。
尿検査、尿細胞診、膀胱鏡、CT / MRIで原因を整理し、
必要に応じてTURBT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)で診断と治療を進めます。
精密検査や入院治療が必要な場合は、連携病院と一緒に治療にあたります。
① 血尿は膀胱がんの重要サインですが、感染や結石など他の原因でも起こります。
② 膀胱鏡とTURBT、病理で「どこまで深いか」を確認することが治療選択の中心です。
③ 非筋層浸潤か筋層浸潤かで、膀胱内注入、膀胱温存、手術、薬物治療の考え方が変わります。
膀胱がんとは
膀胱がんは、膀胱の内側をおおう尿路上皮から発生することが多いがんです。 もっとも知られているサインは無痛性の血尿ですが、 頻尿、排尿時痛、尿意切迫感のような症状で見つかることもあります。
診断では、単に「血尿がある」だけで決めつけず、尿検査、尿細胞診、膀胱鏡、画像検査で原因を整理し、 必要時にTURBTで確定診断と局所治療を行います。 その後、非筋層浸潤膀胱がん(NMIBC)か、 筋層浸潤膀胱がん(MIBC)かで治療方針が大きく変わります。
血尿が一度だけで止まっても、原因確認は大切です。 「痛みがないから様子見」で過ごさず、泌尿器科での評価につなげることが重要です。
受診・救急の目安
・肉眼で血尿がわかる
・血尿を繰り返す
・頻尿、排尿痛、尿意切迫感が続く
・尿のにごりや残尿感がある
・喫煙歴があり血尿が出た
・血の塊で尿が出にくい
・強い下腹部痛がある
・発熱を伴う
・めまい、ふらつき、強い貧血感がある
主な症状
| 血尿 | もっとも重要なサインです。赤い、茶色い、ピンク色の尿として気づくことがあります。 痛みがないことも少なくありません。 |
|---|---|
| 膀胱刺激症状 | 頻尿、排尿時痛、尿意切迫感、残尿感などです。感染症や過活動膀胱、結石との鑑別が必要です。 |
| 進行例でみられること | 貧血、背部痛、体重減少、全身倦怠感など。上部尿路の閉塞や転移の評価が必要になることがあります。 |
検査の流れ|膀胱鏡を軸に見落としを減らす
| 尿検査 | 尿検査で血尿や感染の有無を確認します。 出血だけでなく、感染や結石が疑われる所見もあわせて見ます。 |
|---|---|
| 尿細胞診 | 尿細胞診で異型細胞の有無を評価します。 高異型度病変の拾い上げに役立ちます。 |
| 膀胱鏡 | 膀胱内を直接観察し、腫瘍の有無、部位、数、形態を確認する重要な検査です。 血尿精査では中心的な位置づけになります。 |
| CT / MRI | 画像検査で上部尿路や周囲への広がり、リンパ節や転移の評価を行います。 |
| TURBT | 腫瘍を内視鏡的に切除し、病理で確定診断を行います。 同時に局所治療としての役割もあり、筋層浸潤の有無が治療選択の分かれ目になります。 |
膀胱鏡やTURBTが必要かどうかは、血尿の出方、画像、細胞診、全身状態を総合して判断します。
病期・リスク分類
| NMIBC | 非筋層浸潤膀胱がん。粘膜〜粘膜下にとどまる段階です。 再発リスクや進展リスクに応じて、TURBT後の膀胱内注入療法やフォロー方法が変わります。 |
|---|---|
| MIBC | 筋層浸潤膀胱がん。筋層より深く広がる段階で、膀胱全摘、膀胱温存治療、周術期薬物治療などを含めて検討します。 |
| 転移性 | リンパ節や遠隔転移がある状態です。全身治療が中心となり、症状緩和や生活の質も含めた設計が重要です。 |
治療|病期に応じて最適な選択へ
| TURBT | まず行うことの多い内視鏡治療です。病理確定と局所制御の両方に重要です。 必要に応じて再TURBTを検討することがあります。 |
|---|---|
| 膀胱内注入療法 | 再発リスクに応じて、BCGや抗がん薬の膀胱内注入を計画します。 再発予防の意味合いが大きい治療です。 |
| 膀胱全摘+尿路再建 | 筋層浸潤や高リスク例で検討されます。 回腸導管や新膀胱など、術後の生活を含めて十分な説明が必要です。 |
| 膀胱温存治療 | 条件が整えば、TURBT、放射線、薬物治療を組み合わせて膀胱温存を目指すことがあります。 |
| 薬物治療 | 周術期、再発、転移例では全身治療を検討します。 腎機能や全身状態、既往歴に応じて治療設計を行います。 |
| 当院の方針 | 精密検査・入院治療が必要な場合は連携病院と一緒に治療にあたります。 当院では外来での初期評価、術前後フォロー、再発監視、生活面の相談まで継続して対応します。 |
副作用とケア
- 頻尿、排尿時痛、血尿
- 尿意切迫感、膀胱刺激症状
- 発熱や強い痛みがあれば早めの再評価
- ストーマや新膀胱の管理
- 感染、血栓、腸機能の変化
- 生活動作や社会復帰への調整
再発フォロー
| 膀胱鏡・尿細胞診 | 非筋層浸潤膀胱がんでは、一定間隔で再発チェックを行います。 間隔はリスクで調整します。 |
|---|---|
| 画像検査 | 筋層浸潤例や高リスク例では、CTなどで局所再発や転移の確認を行います。 |
| 生活支援 | 禁煙支援、仕事復帰、術後の生活調整、再発への不安の整理も重要なフォローです。 |
0th CLINIC 日本橋での受診の流れ
血尿の出方、頻尿や痛みの有無、喫煙歴、再発歴、既往歴を整理します。
尿検査、尿細胞診、膀胱鏡、画像検査の優先順位を決めます。
外来評価だけで完結しない場合も、連携病院と役割分担しながら進めます。
医師監修
黒田 揮志夫 医師
0th CLINIC 日本橋 院長 / 医学博士
膀胱がんの診療では、血尿の見逃しを防ぐこと、TURBTや病理の意味をきちんと理解して次の一手を選ぶこと、 そして必要時に連携病院とスムーズにつなぐことが重要です。 当院では、初期評価から治療後フォローまで、患者さんが納得して進める診療を大切にしています。
FAQ:よくある質問
血尿があれば、すぐに膀胱がんですか?
膀胱鏡は痛いですか?
TURBTは何のために行いますか?
膀胱を残せることはありますか?
入院治療が必要になったらどうなりますか?
※本ページは一般的な情報提供を目的としています。実際の検査や治療方針は、診察と検査結果に基づいて個別に決定します。
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