抗生剤(抗菌薬)ガイド|副作用・飲み合わせ・整腸剤・アレルギー
抗生剤(抗菌薬)|安心して使うための総合ガイド
抗生剤は細菌感染の治療に用いる薬です。安心・快適に治療を進めるために、 副作用対策・飲み合わせ・整腸剤の使い方・アレルギーの見分け方をまとめました。
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🤢 副作用(下痢・吐き気)
よくある消化器症状の対策・受診の目安。
🌡️ アレルギー(薬疹・じんましん)
発疹の見分け方と危険サイン。至急受診のポイント。
🦠 整腸剤を併用したい
プロバイオティクスの選び方・飲むタイミング。
※発熱・強い痛み・ぐったり等の全身症状がある場合は早めに受診してください。
抗生剤の基礎知識(かんたん解説)
外来でよく使う抗生剤(代表例)
系統 | 代表薬(院内リンク) | 主な用途例 | 注意ポイント |
---|---|---|---|
ペニシリン系 | アモキシシリン | 咽頭炎、中耳炎、歯性感染、ピロリ除菌など | 下痢・発疹に注意。整腸剤は時間をずらす。 |
セフェム系 | セファレキシン(ケフレックス) | 皮膚軟部組織感染、尿路感染など | 消化器症状に注意。重い発疹は受診。 |
マクロライド | クラリスロマイシン/ アジスロマイシン | 気道感染、副鼻腔炎、非定型肺炎など | 味覚変化/吐き気。相互作用が多いため併用薬を必ず申告。 |
テトラサイクリン | ドキシサイクリン/ ミノサイクリン | にきび、マイコプラズマ、ダニ媒介感染など | 金属(鉄剤/制酸剤/亜鉛/マグネシウム)は2–3時間間隔。光線過敏に注意。 |
リンコマイシン系 | クリンダマイシン | 嫌気性菌感染、歯科領域など | C. difficile腸炎に注意。持続下痢は受診。 |
フルオロキノロン | レボフロキサシン | 尿路/呼吸器感染など | 腱障害・QT延長などに注意。金属含有製剤は時間をずらす。 |
ニトロイミダゾール | メトロニダゾール | 嫌気性菌、原虫、除菌レジメン | 飲酒は不可(悪心・嘔吐など)。服用期間中〜終了後72時間は避ける目安。 |
※用途・注意点は一例です。実際の適応・容量・期間は診断と全身状態で個別に決定します。
飲み合わせ・生活上の注意(共通)
- 金属含有製剤(鉄剤・亜鉛・マグネシウム・アルミ含有制酸薬・一部サプリ)は、テトラサイクリン/キノロンの吸収を下げます。2–3時間間隔を。
- アルコール:メトロニダゾールは厳禁。その他薬剤でも大量飲酒は消化器症状を悪化させます。
- 整腸剤は2–3時間ずらして併用すると無難(酵母は影響を受けにくい)。
- 日光:ドキシ/ミノ等で光線過敏のことあり。日焼け止め・長袖を推奨。
- 多剤併用・基礎疾患がある方は必ず申告(不整脈・抗凝固薬・腎/肝機能などで選択が変わります)。
受診の目安
様子見可
- 軽い軟便・むかつき(1–3日)
- 食欲低下が軽度
よくある質問(FAQ)
Q. 食前/食後どちらで飲む?
製剤により異なります。一般には食後が無難ですが、指示に従ってください(空腹時指定の薬もあります)。
Q. 整腸剤は一緒に飲んでいい?
はい、ただし2–3時間ずらすと安心です。詳しくは整腸剤ページへ。
Q. 飲酒は可能?
メトロニダゾールは禁酒です。その他でも大量飲酒は避けてください。
Q. 発疹が出たら?
中止してアレルギーのページを確認、速やかに受診を。
Q. 妊娠・授乳中でも使える?
使用可の薬も多数ありますが必ず事前に相談を。薬剤選択が変わります。
👨⚕️ 医師からのコメント・監修

「抗生剤は適切な薬を、適切な量と期間で使うことが大切です。副作用や飲み合わせが不安な方は遠慮なくご相談ください。」
0th CLINICでは、症状・既往・併用薬に合わせた最適な処方と、整腸剤/生活アドバイスまで包括的にサポートします。
監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/消化器病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長|総合診療・救急の診療経験10年以上
0th CLINIC 日本橋 院長|総合診療・救急の診療経験10年以上
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※本ページは一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療に関する最終判断は対面診療で行います。重い症状・急変時は至急受診してください。
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