セフカペン ピボキシル(フロモックス®)|泌尿器科の抗菌薬

セフカペン ピボキシル(フロモックス®)|泌尿器科の抗菌薬|適応・注意・副作用|0th CLINIC 日本橋

セフカペン ピボキシル(フロモックス®)

泌尿器感染症(とくに急性単純性膀胱炎など)で用いられる、経口第3世代相当のセフェム系抗菌薬です。
自己判断の内服は避け、尿培養・感受性腎機能に基づき、必要最小限・適正期間で使用することが大切です。

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主な対象

  • 急性単純性膀胱炎
  • 上部尿路感染の一部(重症は静注優先)
  • 皮膚/呼吸/耳鼻科領域などでも用いられることあり

用法用量(概要)

添付文書に従います。成人では1回100mg、1日3回などが一般的な目安です(腎機能・重症度で調整/医師指示が最優先)。
※お子さまは体重あたりで計算。自己判断の増減はしないでください。

適正使用のポイント

  • 培養・感受性で適合性を確認(自己判断服用はNG)
  • 多剤耐性/ESBLが疑われる場合は他薬を検討
  • 禁忌・相互作用・妊娠/授乳は事前に確認

どんな時に使う?(適応と選び方)

当院では、膀胱炎総論に沿って症状・検尿・培養を確認し、単純性/複雑性・重症度で経口/静注を選択します。
セフカペン ピボキシルは経口薬の一選択肢で、軽〜中等症の単純性膀胱炎などで検討します。
腎盂腎炎や高熱・悪寒戦慄・嘔吐など重症感がある場合は、まず静注(例:セフトリアキソン)を優先します。

※再発を繰り返す・基礎疾患がある・男性/妊娠中・高齢・尿路カテーテルなど複雑性が疑われる場合は、培養結果に基づき薬剤を見直します。

服用のコツと注意点

  1. 処方どおりの回数・日数を守る(途中でやめない)。
  2. 症状が改善しても再燃防止のため処方日数は継続。
  3. 腎機能・体重・年齢に応じて用量が変わることがあります。
  4. 下痢が持続・血便・激しい腹痛は受診C. difficile関連腸炎のリスク)。
  5. 発疹/かゆみ/呼吸苦などアレルギー症状は服用中止し当院へ。
  6. ピボキシル系は長期・反復でカルニチン低下の報告(小児で注意)。必要最小限で使用。

主な副作用

  • 胃腸症状(悪心・下痢・腹痛・軟便)
  • 皮疹・かゆみ・蕁麻疹
  • 肝機能検査値の変動
  • まれに重篤なアレルギー反応偽膜性大腸炎

くわしくは当院の抗生剤の副作用ページもご参照ください。

相互作用・禁忌・妊娠/授乳

  • 相互作用:プロベネシド等で血中濃度上昇の可能性/ワルファリン等の抗凝固薬は出血傾向に注意。
  • 禁忌:セフェム系に重い過敏症歴のある方。
  • 妊娠・授乳:セフェム系は比較的安全とされますが、個別に評価して処方します。

※詳細は診察時に医師が確認します。市販薬・健康食品も併用をお知らせください。

当日できること

尿検査/培養
当日実施。原因菌・耐性を確認し治療方針を最適化。
関連:尿検査
超音波検査
膀胱/腎の評価(残尿・腫大・結石合併の確認)。当日可。
関連:エコー
静注が必要な時は連携
重症例は連携先でCT/MRI/静注治療を当日〜翌日で手配。
関連:CTMRI
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持ち物:お薬手帳・過去の培養結果・健診結果(あれば)
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本ページは一般向け解説です。診療・処方は個別の臨床判断により行います。
自己判断での抗菌薬使用は耐性化や副作用の原因となるためお控えください。