【TRT、筋肉増強】クロミッド(クロミフェンクエン酸塩)
クロミッド(クロミフェン)|男性ホルモン回復・補助療法
選択的エストロゲン受容体調節薬(SERM)。視床下部–下垂体–性腺軸(HPTA)への負のフィードバックを緩和し、LH/FSH分泌を高めて内因性テストステロン産生を促す補助薬です。
妊活希望やTRT後の回復(PCT)など、適切な適応・検査・医師管理のもとで検討します(自由診療/日本での男性適応はオフラベル)。
※医師が適応・服用方法・検査間隔を個別にご案内します。

▲ クロミッド製剤(イメージ)
項目 | 内容 |
---|---|
一般名 | クロミフェンクエン酸塩(Clomiphene Citrate) |
分類 | SERM(選択的エストロゲン受容体調節薬) |
国内の保険適用 | 女性不妊(排卵誘発) |
自由診療での位置づけ | 男性の内因性T低下の補助、TRT後の回復(PCT)など ※オフラベル |
主な作用 | 視床下部ER拮抗 → GnRH↑ → LH/FSH↑ → 精巣ライディッヒ細胞でT産生↑ |
作用機序(なぜテストステロンが上がる?)
- エストロゲン受容体拮抗:視床下部でエストロゲンの負のフィードバックを弱め、GnRH脈動分泌を回復。
- LH/FSH上昇:下垂体からの分泌を促進し、精巣のテストステロン産生・精子形成をサポート。
- 内因性回復型:外からテストステロンを入れるTRTと異なり、HPTAを温存/回復させる設計(個人差あり)。
こんなケースで検討(医師判断)
TRTで抑制されがちな精子形成を温存したい方の代替として検討。
外因性T終了後のHPTA再活性化を狙う時期に。
採血でLH/FSH低〜正常域・T軽度低下の所見がある場合に検討。
※適応可否は症状・採血結果・既往・内服状況を総合判断します。
禁忌・注意が必要な方
- 過敏症既往、重い肝機能障害
- 血栓塞栓症の既往・高リスク
- 原因不明の視覚異常(光視症・ぼやけ等)
- ホルモン依存性腫瘍の既往/疑い(医師判断)
- 未成年、妊娠中/授乳中(パートナー含め注意)
服用方法の一例(医師指示を最優先)
- 開始量の一例:25mg 毎日 または 50mg 隔日。
- 評価タイミング:開始後4〜6週で採血(T/FT/SHBG/LH/FSH/E2/PRL 等)と症状評価。
- 継続/休薬:反応・副作用を見て用量調整や休薬を検討。長期継続は定期的に見直し。
※記載はあくまで「一般的な運用例」です。状態により全く異なる設計となります。
必要な検査・モニタリング
総T・遊離T・SHBG・LH・FSH・E2・PRL
CBC(Ht/Hb)・肝腎機能・脂質・血糖系・PSA(年齢/家族歴に応じて)
精液検査(妊娠希望時は推奨)
※採血は開始4〜6週、以降は1~3か月間隔が目安(医師設計)。
他剤との違い・併用の考え方
想定される副作用
※副作用の頻度・程度には個人差があります。新規症状は早期にご連絡ください。
料金(自由診療・税込)
内容 | 価格 |
---|---|
クロミッド(30錠) | ¥10,000<価格> |
※用量・期間により総額は変動します。適応外使用のため保険適用外です。
よくある質問
関連リンク
※当院は電話予約のご案内をしておりません。LINEよりお問い合わせください。
⚖️ 自由診療に関する重要なご案内(クロミッド)
- 本治療は自由診療です。
保険適用外であり、すべての費用は自己負担となります。 - 当院で使用するクロミッドは日本未承認医薬品を含みます。
国内で承認されているクロミフェン製剤と同成分であっても、輸入製剤については医師の責任において処方しています。 - 海外における承認状況:
クロミッド(クロミフェン)は、米国FDAをはじめとした多くの国で、排卵誘発薬として承認されています。
一方で、男性のホルモン分泌補助・精子数改善としての使用は自由診療領域での応用となります。 - 入手経路の明示:
信頼性の高い海外医薬品流通業者を通じ、医師の管理下で適法に輸入しています。 - 国内に同等の承認薬はありますが、適応が異なります。
日本では「セロフェン」「クロミッド」として、女性不妊治療薬として承認されていますが、男性のホルモン補充目的での使用は保険適用外です。 - 副作用・リスクについて:
視覚異常、気分変調、肝機能障害、性欲変化などの副作用が報告されています。
医師の指導のもとでの使用、および定期的なホルモン検査・肝機能モニタリングが必要です。 - 女性への使用について:
妊娠中や授乳中の女性に対しては使用できません。女性への処方は婦人科的適応に限ります。
📌 ご確認ください:
▶️
「リスクが潜む個人輸入」(厚生労働省 薬物乱用防止ホームページ)
▶️
「医療広告ガイドライン」(厚生労働省)
※この自由診療に関する案内は、医療広告ガイドラインに基づき、適切な情報提供と患者保護の観点から記載しています。
👨⚕️ 医師からのコメント・監修

「クロミッドは男性ホルモンの内因性分泌を促進する治療薬として活用されます。
特に精子数の低下やテストステロン値の低下がみられる場合に、FSH・LHの刺激を通じて精巣機能を改善する可能性があります」
クロミッド(クロミフェン)は、視床下部-下垂体-精巣軸に働きかける抗エストロゲン薬です。
TRTが外因性のテストステロン補充であるのに対し、クロミッドは内因性の分泌を維持または改善する選択肢として重要です。
当院では、精液検査・血液ホルモン検査(LH, FSH, T, E2等)に基づき、必要最低限の用量と期間で安全に管理します。
0th CLINIC 日本橋 院長
日本病理学会認定 病理専門医/男性不妊・男性更年期・ホルモン診療の実績多数
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