男性ホルモンと脳の関係
男性ホルモンと脳の関係
~テストステロンは“記憶力”や“集中力”にも関わっている?~
「最近物忘れが増えた」「集中力が続かない」——
実はこれらの症状にもテストステロン(男性ホルモン)が関係しているかもしれません。
米国で行われた研究によって、血中のテストステロン濃度と認知機能には関連があることが示唆されました。
📚 研究の概要
この研究では、アメリカ・ペンシルバニア州在住の高齢男性310名(平均年齢73歳)を対象に、テストステロンと認知機能の関係を調査。
認知機能テスト(MMSE、Digit Symbol、Trails B)と血中ホルモン値を比較し、統計解析を行いました。
🧠 覚えておきたいポイント
- 総テストステロン値と認知機能には明確な関連は見られなかった
- 「結合していない活性型(=バイオアベイラブル)テストステロン」が高い人は、認知テストの成績が良好
- 逆に、エストラジオール(女性ホルモン)が高すぎると認知機能が低下する傾向も
- SHBG(性ホルモン結合グロブリン)値が高いほど、認知機能は低下
💡 なぜ男性ホルモンが脳に関係するのか?
テストステロンは、神経細胞の保護や脳内伝達物質の調整に関与しており、記憶力や注意力、判断力の維持をサポートします。
年齢とともにテストステロンが低下すると、これらの機能もゆるやかに衰える可能性があります。
🩺 脳を守るためにも、ホルモンケアを
「認知症まではいかないけど、物忘れが増えた気がする」
そんなときは、ホルモンバランスを見直すことで改善する可能性があります。
当院では、血液検査によりテストステロンやSHBGの状態を評価し、必要に応じて補充療法をご提案しています。
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「集中力が続かない」「最近ちょっと物忘れが多い」
それは、脳からの“ホルモン不足サイン”かもしれません。
テストステロン = バイタリティ
生きる力を支えるホルモン
「冒険したい」「人と関わりたい」「社会に役立ちたい」
そんな思いや行動力の背景には、男性ホルモン「テストステロン」が大きく関わっています。
テストステロンは、筋肉や性機能だけでなく、心のあり方や人とのつながり、社会性にも関係している重要なホルモンです。
🧳 冒険:新しいことに挑む意欲
旅行、狩猟、挑戦への欲求。
変化を恐れず一歩踏み出す「冒険心」は、テストステロンがしっかり働いていると自然と湧き上がってきます。
👥 仲間:人とのつながりを大切に
仲間や家族と関わる、信頼を築く、絆を深める——
テストステロンは、社会性や人間関係の形成にも影響を与えるホルモンです。
🏆 競争:達成感と前向きなエネルギー
スポーツやゲーム(麻雀・囲碁・将棋など)、ランキングへのこだわり。
テストステロンは、達成感を求める行動や競争心を後押しします。
⚖️ 公平:誠実さと道徳性を育む
正直であること、嘘をつかない、分け与える気持ち——
テストステロンは、倫理的な行動や公正な判断にも関わっているとされています。
🌱 社会貢献:他者への思いやり
ボランティア活動や寄付、地域への関心。
「誰かのために行動したい」と思う気持ちも、テストステロンが支える心のバイタリティのひとつです。
「最近やる気が出ない」「挑戦する気持ちが薄れてきた」「誰かと関わるのが面倒」—— それは年齢のせいだけではなく、テストステロンの低下が関係している可能性があります。
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あなたらしい「生きる力」を取り戻す第一歩として、
テストステロンを正しく知り、整えることから始めてみませんか?
👨⚕️ コラムに関する医師からのコメント

「“何となく調子が出ない”という違和感が、実は男性ホルモンの低下によるものかもしれません。
更年期障害は女性だけのものではなく、男性にも確かな医学的根拠と治療法があります。」
テストステロン値の低下によって心身に不調が現れる「LOH症候群」は、生活の質に大きな影響を及ぼします。
当院では、テストステロン補充療法や分泌促進療法など、エビデンスに基づいた複数の治療選択肢をご提案しています。
「加齢のせい」とあきらめず、お気軽にご相談ください。
0th CLINIC メンズヘルス外来 監修医
・日本泌尿器科学会認定 泌尿器科専門医
・日本抗加齢医学会専門医
・テストステロン治療認定医

「ホルモンバランスの乱れは、見た目や心にも現れることがあります。
一人で悩まず、安心して受診いただける体制を整えています。」
男性の更年期は、皮膚・代謝・免疫・精神面まで幅広い影響を及ぼす可能性があります。
血液検査や内服薬、注射療法など多面的にサポートいたしますので、ご安心ください。
0th CLINIC 日本橋 院長
・医学博士/日本病理学会認定 病理専門医
・総合診療・救急医として10年以上の臨床経験