コラム
ピコトーニングとRFを交互に打つ意味—真皮と表皮の役割分担
ピコトーニングとRFを交互に打つ意味—真皮と表皮の役割分担
表皮(色・均一感)はピコトーニング、真皮(質感・毛穴・瘢痕)はRFが担当。
“同じ層を連続で刺激しない”ことで、回復力を温存しながら仕上がりを底上げします。
交互打ちのロジック:層の分担で“炎症の渋滞”を避ける
- ピコトーニング:表皮〜浅真皮の微細メラニンを整え、色の均一感と透明感を担当。
- RFマイクロニードル(ポテンツァ):真皮のコラーゲン新生・皮脂腺リモデリングを主導し、毛穴/質感/瘢痕を担当。
- 同一層を連続刺激すると炎症/浮腫が滞留→色素沈着や赤み遷延のリスク。層をずらして交互に施術すると、回復の“待ち”をはさみつつ累積効果を狙える。
- “交互”は短期の足し算ではなく、中期の掛け算(役割分担による最終仕上げの一体感)。
交互設計がハマる人/ハマりにくい人
ハマる人
- 色ムラ+毛穴/質感の混合悩み
- イベントまで6〜12週の余裕がある
- DT(赤み/ザラつき)を分散したい
慎重/ハマりにくい
- 直近で強い日焼けがある
- 肝斑活性が高い(まずはコントロール)
- 同時期にピーリングや攻めの外用を併用したい(刺激過多)
イベント逆算のスケジュール例(3パターン)
目的/状況 | 推奨シーケンス | コメント |
---|---|---|
色ムラ優勢(肝斑なし) | Week 0 ピコ → Week 3–4 RF → Week 7 ピコ | 色→質感→色の順で“見た目の統一感”を早める |
毛穴/質感優勢(鼻〜頬) | Week 0 RF → Week 4 ピコ → Week 8 RF | 最初に真皮側の土台を動かしてから色を整える |
イベント本番まで6週間 | Week 0 RF(マイルド設定) → Week 3–4 ピコ | 赤みが残りにくい設計。最終はピコでツヤを担保 |
※個人差・季節・生活リズムにより調整します。肝斑・日焼け・外用治療の有無で順番を変更する場合があります。
避けたい重複刺激と、部位分担のコツ
- 同日同部位のピコ+RFは原則回避(炎症集中)。
- やむを得ず同日に行う場合は部位分け(例:RF=頬中心/ピコ=額・こめかみ)や出力差で安全域を確保。
- ピーリング/高濃度レチノイドは前後2週間の刺激管理。
- 鼻は痛み・反応が強く出やすい→針深度/パス数を控えめに始める。
よくある誤解Q&A
Q. 交互なら“回数は半分”で済む?
A. 目的が異なるため単純な半減にはなりません。全体の必要回数は肌状態で決まりますが、仕上がりの質と満足度の向上が狙えます。
Q. 交互は費用が高くなる?
A. 2種類を使う分、単価の合算にはなります。ただし遠回りのやり直しが減り、長期ではコスト効率が良いケースもあります。
Q. 肝斑があってもRFを先にやってよい?
A. 原則は肝斑コントロールが先。RFは設定と部位を厳選し、無理に急がないのが安全です。
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表皮と真皮の役割分担を前提に、イベントから逆算した“あなた専用”プランをご提案します。
* 効果・回数・ダウンタイムには個人差があります。本コラムは設計思想の解説を目的とし、施術の適応・禁忌・料金等の詳細は各ページをご参照ください。
👨⚕️ 医師コメント・監修

「同じ層を続けて攻めない、という基本がとても大切です。交互設計は、回復力を味方にする考え方です。」
監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/消化器病理医)/0th CLINIC 日本橋 院長