コラム
【小中高生向け】部活の汗・帽子で悪化する思春期ニキビ|今日からできる対策と受診の目安
小中高生・保護者の方へ
部活の汗・帽子で悪化する思春期ニキビ|今日からできる対策と受診の目安
保険診療を基本に、ライフスタイルを整えるだけで“続けられる”設計に。必要に応じて面皰圧出などを適応選択します。
1. なぜ部活で悪化する?(しくみ)
思春期は皮脂分泌が増え、汗・摩擦・蒸れが加わると毛穴の出口がふさがりやすくなります。帽子・ヘルメット・額当て・前髪のオイル分は、面皰(コメド)→赤ニキビへ進みやすい環境です。
- 汗:塩分/水分で一時的にバリア低下 → 刺激感・かゆみ
- 摩擦:縁・あご紐・マスクで慢性的な刺激
- 蒸れ:通気性低下で菌バランスが崩れやすい
部活をやめる必要はありません。導線(練習→更衣→洗浄→保湿)を整えるだけで、大きく変わります。
2. 悪化因子チェック(10項目)
- 練習後、30分以上、汗で濡れたまま。
- 帽子/ヘルメットのインナーを洗っていない(週1回未満)。
- 前髪・ワックスが額に触れている。
- 帰宅が遅く、メイク・日焼け止めのオフが寝る直前。
- 部活バッグに清潔なタオル/インナーの予備がない。
- 枕カバーの交換が週1回未満。
- 洗顔は熱いお湯でゴシゴシ。
- 保湿は“ベタつくから”と省略しがち。
- 同じ場所にしこりが繰り返しできる。
- 背中・胸のぶつぶつも気になる。
3. 今日からの手順(放課後〜就寝まで)
放課後〜練習前
- 前髪はピンで額から外す。整髪料は少量で。
- 帽子/ヘルメットには吸汗速乾インナーを入れ、毎回交換。
練習後(更衣室)
- まず汗を押さえるだけ(こすらない)。
- 可能ならぬるま湯でリンスオフ→軽い保湿。
- インナー/ユニフォームは予備に着替え。
帰宅後(なるべく早く)
- 先にメイク・日焼け止めをオフ→洗顔→保湿。
- 医師指示の外用(例:BPO/アダパレン等)は薄く、頻度から調整。
就寝前
- 枕カバーは清潔に(タオルでカバーして毎日交換でもOK)。
- スマホと頬の接触を減らす(スピーカー/イヤホン活用)。
4. やりがちNG 3選
- しこりを自分で潰す(感染/跡の原因)。
- 強いスクラブ/ブラシでこする。
- 汗でベタつくからと保湿を省く(バリア悪化)。
5. 受診の目安と当院の進め方(保険→面皰圧出)
6. ミニFAQ
監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)|0th CLINIC 日本橋 院長
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。診断・治療は必ず医師の診察で個別に判断してください。