OABボトックス(過活動膀胱)|連携機関での注入+当院フォロー

OABボトックス(過活動膀胱)|連携機関での注入+当院フォロー|0th CLINIC 日本橋

OABボトックス(過活動膀胱)

頻尿・強い尿意(切迫感)・切迫性尿失禁が続く方へ。
膀胱の過敏さを抑える膀胱内ボトックス注入は、内服で十分な効果が得られない場合の次の選択肢です。
適応判断・事前検査・術後フォローは当院で、注入は連携機関で実施します。
※診療時間はお知らせをご確認ください。

概要:膀胱の「過敏」を落ち着かせる注入療法

膀胱の壁に少量ずつボトックスを注入し、頻尿・切迫感・切迫性尿失禁を和らげる治療です。内服(抗コリン薬・β3作動薬)で不十分な方や副作用で続けにくい方に選択します。

  • 適応の考え方:OABSSなどの質問票と排尿日誌尿検査尿流/残尿エコーで総合判断。
  • 実施場所:注入手技は連携機関で行い、当院が準備・説明・術後フォローを担当します。

受診〜連携の流れ(当院 → 連携機関 → 当院フォロー)

  1. 初診(当院):症状整理、OABSS、排尿日誌の配布。
  2. 事前検査(当院):尿検査(感染の確認)/尿流・残尿/腎・膀胱エコー。必要に応じ採血。
  3. 適応説明(当院):内服で不十分・副作用で継続困難などを確認。尿閉リスク・自己導尿(CIC)の可能性も説明。
  4. 連携手続き:提携病院へ紹介状作成・日程調整・当日の流れをご案内。
  5. 注入当日(連携機関):局所麻酔/鎮静の有無は施設基準に準拠。膀胱鏡で数点に少量ずつ注入。
  6. 帰宅後〜フォロー(当院):2〜4週・3か月で評価。必要に応じて内服や行動療法を調整。

※精密検査、手術、治療が必要な場合は連携病院と一緒に治療にあたります。

効果の目安と持続

効きはじめ数日〜2週間ほどで少しずつ。尿意の「波」が弱くなる感覚。
ピーク1〜2か月頃に自覚的な改善が最大になることが多いです。
持続数か月続きます。効果が弱くなれば再投与を検討します(目安6〜12か月)。

効果の評価は排尿日誌と簡単な質問票で「見える化」します。

リスク・注意点

起こりうること

  • 尿が出にくい・残尿増加(一時的なことが多い)
  • 尿路感染症(発熱・痛みは受診を)
  • 血尿・違和感・排尿時痛(数日で軽快しやすい)
  • 効果に個人差、再投与が必要になること

適応に関する注意

  • 妊娠・授乳中は実施可否を慎重に検討。
  • 活動性の尿路感染症は先に治療してから。
  • 高残尿・閉塞が疑われる場合は自己導尿(CIC)の練習を併せて検討。
  • 持病・内服(抗凝固薬など)は事前に共有ください。
こんな症状はすぐ相談:発熱・悪寒、強い痛み、まったく出ない、血のかたまりで詰まる感じ。

事前準備(チェックリスト)

  • 排尿日誌:2〜3日分の記録
  • 尿検査:感染の有無を確認
  • 残尿量・尿流:閉塞・出にくさの程度を把握
  • 必要時:腎・膀胱エコー/採血
  • お薬手帳:抗凝固薬・抗血小板薬の有無を確認
  • 自己導尿(CIC)説明:高リスクの方のみ事前練習

術後フォロー(当院)

2〜4週症状・残尿・感染の確認。内服(抗コリン/β3)の調整。
3か月効果ピークの再評価。仕事や生活リズムに合わせた維持プラン。
6〜12か月効果が弱くなれば再投与のタイミングを相談。

薬の量はできるだけ少なく、行動療法と組み合わせて負担を抑えます。

費用の考え方(保険/自費)

適応判断・事前検査(当院)保険(症状・所見に応じて必要項目を選択)
注入手技(連携機関)保険(施設基準・投与量により異なります/連携先の規定に準拠)
術後フォロー(当院)保険(診察・検査)
自費当院では性感染症の一部のみ自費。その他は保険対応です。

FAQ:よくある質問

内服とどちらが良いですか?
まずは内服+行動療法を十分に試し、それでも不十分な場合にボトックスを検討します。
何回までできますか?
効果と安全性を確認しながら、必要に応じて繰り返し可能です。間隔は目安6〜12か月です。
仕事はいつから再開できますか?
多くは翌日から可能です。症状や職種によって調整します。
尿が出にくくなったら?
まずはご連絡ください。残尿評価を行い、必要なら一時的な自己導尿で乗り切ります。

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