片頭痛の治療|急性期(トリプタン・ゲパント)と予防(CGRP抗体ほか)

片頭痛の治療|急性期(トリプタン・ゲパント)と予防(CGRP抗体ほか)|0th CLINIC 日本橋

片頭痛の治療|急性期(トリプタン・ゲパント)と予防(CGRP抗体ほか)

治療は①急性期(来た時にすぐ抑える)②予防(来にくくする)の二本立て。早期・適正用量の内服と、再発を減らす予防の設計で日常生活の支障を最小化します。

目次
  1. 急性期治療(発作時の対応)
  2. 予防療法(発作頻度・重症度を下げる)
  3. 薬剤過剰使用頭痛(MOH)を避ける
  4. 併存症・ライフステージ別の選択
  5. 当日の流れと費用目安
  6. よくある質問

急性期治療(発作時の対応)

基本戦略

  • 早期内服:前兆〜痛み初期が最も有効
  • 適正用量:不足は無効、過量は副作用やMOHに
  • 制吐薬の併用:悪心が強い場合は吸収を改善
  • 環境調整:暗室・休息・水分補給

主な選択肢(例)

  • トリプタン系:定番の急性期薬
  • ジタン系:鎮静・運転注意
  • ゲパント系:CGRP受容体拮抗薬
  • 鎮痛薬:アセトアミノフェン等(状況により)
  • 制吐薬:悪心・嘔吐が強い時に併用

※薬剤の適応・禁忌・注意は個別に判断します。

よくあるつまずきと対処

  • 「効かない」→ 投与タイミングが遅い/用量不足/別系統へ切替の検討
  • 「再発する」→ 2回目投与の適切なタイミング/予防療法の併用
  • 「副作用が気になる」→ 系統変更、制吐薬併用、非鎮静系の選択

予防療法(発作頻度・重症度を下げる)

以下の状況では予防療法を検討します:発作が頻回/重症度が高い/急性期薬の使用過多/日常生活の支障が大きい など。

カテゴリー概要ポイント
CGRP関連 CGRP抗体薬CGRP阻害薬(内服) 近年の選択肢。月1回注射や内服など、生活に合わせやすい。
抗てんかん薬 バルプロ酸ナトリウム 有効例あり。妊娠計画や副作用に配慮。
循環器系 β遮断薬 等 高血圧・動悸傾向がある場合の候補。
その他 三環系・SNRI 等 睡眠・気分の問題を併せ持つ時に検討。

設計のコツ

  • 目標設定(発作日数・強度・QOL改善を数値化)
  • 2–3か月で効果を判定、必要に応じて調整
  • 副作用・相互作用を定期確認

短期予防(パルス)

月経関連など時期が予測できる場合は、前後の短期間のみ用いる方法を検討します。

薬剤過剰使用頭痛(MOH)を避ける

急性期薬の使用日数の多さは頭痛の慢性化に直結します。月の上限や予防療法への切替を、計画的に行います。
  • 「効かない」からと回数を増やすのは逆効果 → 早期内服・系統変更を検討
  • 症状日記で使用日数を管理(発作・服用・効果を記録)
  • 減量が必要なときは計画を立てて実施

関連:再発予防と生活調整症状の特徴

併存症・ライフステージに合わせた選択

悪心・嘔吐が強い

  • 制吐薬の併用で吸収を改善
  • 服用タイミングを前倒し(前兆〜初期)

めまい主体(前庭性)

  • めまい誘発因子の管理(頭位・視覚刺激)
  • 急性期薬+予防療法の併用を検討

睡眠・気分の問題が目立つ

  • 睡眠衛生・生活リズムの是正
  • 適応に応じて薬剤選択を工夫

月経関連

  • 短期予防(パルス)戦略
  • トリガー予測と早期内服

※妊娠・授乳・基礎疾患のある方は、選択できる薬や用い方が限られることがあります。診察でご相談ください。

当日の流れと費用目安

  1. 症状評価(発作頻度・強度・日常支障・薬使用状況)
  2. 治療計画(急性期の最適化+予防の要否)
  3. 処方・説明(目標設定・副作用・使用日数の上限)
  4. フォロー(2–3か月で効果判定、必要時に調整)
項目内容目安
初診料(保険)問診・診察保険点数に準拠
検査(必要時)血液・画像 等適応により異なる
処方急性期薬/予防薬薬剤により異なる

予約・お問い合わせ

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※激烈な突然の頭痛・発熱や神経症状など赤旗がある場合は、救急受診をご検討ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 急性期薬はどのタイミングで飲むのが良い?

A. 前兆〜痛み初期のできるだけ早期が最も効果的です。悪心が強い場合は制吐薬の併用を検討します。

Q. 予防薬はどれくらいで効果がわかりますか?

A. 多くは2–3か月で効果を判定します。目標に達しない場合は調整や変更を行います。

Q. 市販薬でしのいでいますが大丈夫?

A. 使用日数が多いとMOHの原因になります。回数が増えている場合は受診して治療計画を見直しましょう。

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

片頭痛の治療|急性期(トリプタン・ゲパント)と予防(CGRP抗体ほか)
「片頭痛は、少しの痛みでも生活に支障をきたします。
だからこそ、症状のないうちから予防と管理に取り組むことが重要です。
検査データや生活背景まで丁寧に確認し、“納得して続けられる医療”を心がけています。

0th CLINICの片頭痛治療では、生活スタイルにあわせた選択肢を複数選択できるように、忙しい現代人にも続けやすい医療設計を行っています。
未来の病気を防ぐ「未病医療」を、あなたの日常に無理なく取り入れていきましょう。

監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/外科病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士(心臓血管外科学)
日本病理学会認定 病理専門医/元外科専門医/プライマリケア認定医
総合診療・救急・心臓血管外科領域での診療経験10年以上

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