ラスミジタン(ジタン系)|運転注意・効き方・飲み方
ラスミジタン(ジタン系)
片頭痛の急性期に使用する薬です。5-HT1F選択的作動薬として働き、血管収縮作用を伴いません。一方で眠気・めまいなどの中枢神経系副作用に注意が必要で、服用後は運転・危険作業をしないのが原則です。
概要(効き方・位置づけ)
- 分類 ジタン系(5-HT1F作動薬)
- 特徴 血管収縮作用なし。三叉神経系の過敏性を抑制し、痛みの伝達を和らげます
- 使う場面 片頭痛の急性期(発作時)。予防薬ではありません
- 比較 他の選択肢:トリプタン系/ゲパント系
※ 医師の判断のもとで処方します。ここでは一般的な情報を示しています。
剤形・用量
| 剤形 | 特徴 | 用量の例 |
|---|---|---|
| 内服(錠) | 携帯しやすい。眠気やめまいに注意 | 痛み初期に1回1錠。再投与は医師の指示に従う |
※ 国内採用用量・分割可否は医療機関・時期により異なります。院内でご案内します。
飲み方・タイミング
禁忌・注意が必要な方
重篤な副作用や事故を避けるため、下記に該当する方は使用できない/慎重投与となる場合があります。
- 重篤な肝障害 ほか
- MAO阻害薬の使用中(または中止直後)
- アルコール等で強い鎮静がある状況
- 服用後は運転・危険作業をしない(眠気・めまい)
- 高齢者・低体重・他の鎮静薬併用は慎重に
- 既往歴・服薬歴は必ず共有してください
※ 詳細は診察時に個別評価します。
相互作用
- 中枢神経抑制薬(睡眠薬・抗不安薬・アルコール等):鎮静増強に注意
- SSRI/SNRI/MAOI 等のセロトニン作動薬:セロトニン症候群に注意
- 他の急性期薬との近接投与:医師の指示に従う
主な副作用
比較的よくあるもの
- 眠気・めまい、倦怠感、吐き気
- しびれ感・感覚の違和感
稀だが重篤なもの
- 意識障害・転倒などの事故(鎮静に関連)
- セロトニン症候群(発熱・興奮・筋硬直等)
異常を感じた場合は使用を中止し、医療機関へご相談ください。
運転・妊娠/授乳・生活上の注意
運転・作業
- 服用後は運転・高所作業・機械操作をしない
- 勤務の時間帯に合わせた薬剤選択を検討
妊娠・授乳
- 妊娠/授乳中は必ず医師に相談(可否を個別判断)
トリガー管理・生活調整は → 再発予防と生活調整
薬剤過剰使用頭痛(MOH)を避ける
使用日数が多すぎると頭痛が慢性化しやすくなります。回数が増える場合は、タイミング最適化・系統変更・予防療法を検討します。
費用感(目安)
薬価・日数で変動します。自己負担は数百〜数千円台のことが多いです(保険診療内)。詳しくは受診時にご案内します。
よくある質問(FAQ)
Q. 服用後に運転しても大丈夫?
A. 不可です。眠気・めまい等が出ることがあり、服用後は運転や危険作業は避けてください。
Q. どのタイミングで飲むのが一番効きますか?
A. 前兆〜痛み初期の早期内服が最も有効です。悪心が強い場合は制吐薬の併用を検討します。
Q. 2回目はいつ飲めますか?
A. 再投与の可否・間隔は医師の指示に従ってください。近接投与や他剤併用には注意が必要です。
Q. 妊娠・授乳中でも使えますか?
A. 状況により選択が限られます。必ず事前にご相談ください。
👨⚕️ 医師からのコメント・監修
「片頭痛は、少しの痛みでも生活に支障をきたします。
だからこそ、症状のないうちから予防と管理に取り組むことが重要です。
検査データや生活背景まで丁寧に確認し、“納得して続けられる医療”を心がけています。」
0th CLINICの片頭痛治療では、生活スタイルにあわせた選択肢を複数選択できるように、忙しい現代人にも続けやすい医療設計を行っています。
未来の病気を防ぐ「未病医療」を、あなたの日常に無理なく取り入れていきましょう。
監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/外科病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士(心臓血管外科学)
日本病理学会認定 病理専門医/元外科専門医/プライマリケア認定医
総合診療・救急・心臓血管外科領域での診療経験10年以上
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士(心臓血管外科学)
日本病理学会認定 病理専門医/元外科専門医/プライマリケア認定医
総合診療・救急・心臓血管外科領域での診療経験10年以上
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