ブチルスコポラミン(ブスコパン®)|腎・尿管結石の疝痛の補助に

ブチルスコポラミン(ブスコパン®)|腎・尿管結石の疝痛の補助に|日本橋の泌尿器科 0th CLINIC

ブチルスコポラミン(ブスコパン®)
— 腎・尿管結石などの“疝痛”をやわらげる鎮痙薬

尿路の筋肉(平滑筋)のけいれん(スパズム)を抑えて、痛みをやわらげるお薬です。
NSAIDs(痛み止め)と併用で用いることが多く、痛みのピークを早く越える狙いで使います。

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一目で分かる要点

  • 何に使う? 腎・尿管結石などによる疝痛(差し込む痛み)の補助に。
  • どう効く? 尿路の平滑筋をゆるめて、けいれん性の痛みを緩和。
  • いつ効きやすい? 疝痛の立ち上がりや、痛みの波があるタイプ。
  • 効きにくい場面:強い炎症や尿路閉塞が主体の痛みはNSAIDsや処置が優先
  • 注意が必要閉塞隅角緑内障・前立腺肥大に伴う排尿困難・頻脈傾向・重症心疾患・重症潰瘍性大腸炎・重症重複腸管麻痺など。
  • 自己判断での連用はNG:痛みの原因をまず評価しましょう(結石・感染など)。

泌尿器で適応になることが多いケース

腎・尿管結石の疝痛

痛みの波が強い時に、NSAIDsと併用し症状緩和を狙います。

› 尿管結石の対処

膀胱炎に伴う差し込み痛

排尿後のツーンとくる痛みの波に。抗菌薬と休息・水分が基本です。

› 膀胱炎の考え方

処置時の鎮痙

導尿などの処置時に疼痛の軽減目的で用いることがあります。

› 当日可能な検査

使い方の考え方(一般論)

錠剤・坐剤・注射などの製剤があり、痛みの性状・強さ・持続時間に応じて医師が選択します。
NSAIDs(痛み止め)と併用することが多く、脱水があれば補正もしながら、必要に応じて画像検査を手配します。

  • 自己判断での長期連用は避け、原因評価を優先(結石サイズ・位置、感染の有無など)。
  • 運転前後や精密作業の前は、眠気・見えにくさに注意が必要です。

安全性(要点)

使えない/注意が必要な方

  • 閉塞隅角緑内障
  • 前立腺肥大に伴う排尿困難/尿閉傾向
  • 頻脈・重い心疾患
  • 重い腸閉塞/麻痺性イレウス 等
  • 妊娠・授乳中は主治医と要相談

よくある副作用

  • 口渇・便秘・かすみ目・動悸
  • 排尿しづらい感じ(前立腺肥大がある方は要注意)
  • まれにアレルギー症状

飲み合わせ

他の抗コリン作用薬(一部の抗うつ・抗ヒスタミン・鎮痙薬など)と併用で作用が強まることがあります。
服用中の薬は必ずお知らせください。

当院でできること|“最短ルート”で痛みと原因に向き合う

  1. 痛みと危険サインの評価(発熱・嘔吐・尿が出ない など)
  2. 当日できる検査:尿検査・採血・超音波(必要時にCT/MRIを連携で当日〜翌日)
  3. 鎮痛/鎮痙の選択(NSAIDs+鎮痙薬の併用含む)
  4. 再発予防(水分/食事/薬物:クエン酸製剤・尿酸コントロール 等)
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よくある質問

Q. この薬だけで痛みは止まりますか?
A. 疝痛には有効ですが、NSAIDsなど鎮痛薬との併用が基本です。原因により画像検査や処置が必要なこともあります。
Q. 結石は早く出やすくなりますか?
A. 排石そのものを直接早める薬ではありませんが、痛みの波を和らげ水分や体動が取りやすくなる利点があります。
Q. 市販で代用できますか?
A. 強い痛みや発熱・嘔吐を伴う場合は自己判断を避けて受診してください。感染や閉塞の見極めが重要です。

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【ご注意】 このページは一般向けの説明です。
具体的な用法・用量・適応は医師の診療と添付文書に基づいて決定します。自己判断での服用や中断は避け、疑問があればご相談ください。