コラム
ニキビ肌の日焼け止めの選び方と塗り直し|SPF/PAの目安・メイクの上からのコツ
ニキビ肌の日焼け止め:選び方と“塗り直し”完全ガイド
PIE(赤み)・PIH(色素沈着)を長引かせない鍵は、毎日のUV対策。
SPF/PAの目安、成分・テクスチャーの見極め、学校・仕事・運動・メイク上からの塗り直しまで、続けられる設計で解説します。
1. まず結論:目安は「毎日SPF30+/PA+++以上」
日常(通勤・通学・屋内中心):SPF30以上・PA+++以上。屋外・炎天下・長時間:SPF50・PA++++を目安に。にきび肌は、数値よりも“続けやすさ”と“落としやすさ”が成果を左右します。
※本記事は一般情報です。実際の処方や使用は診察で個別に調整します。生活アドバイス
2. ニキビ肌向け:選び方のチェックリスト(10項目)
- ノンコメドジェニック表示がある/または軽めのジェル・ミルク
- オイルリッチすぎない・香料/アルコールでしみない
- 白浮き・キシみが少なく、朝にサッと塗れる
- 石けん/低刺激クレンジングで落とせる(落としにくいと悪化要因)
- 顔だけでなく首・耳・うなじにも伸ばしやすい
- 汗・摩擦に強い(ウォーターレジスタント)か、塗り直しやすい形状
- メイクと相性が良い(モロモロが出にくい)
- 持ち運びやすい(スティック/小型ボトル/パウダー)
- 体用は大容量でコスパ◎(背中・胸にも)
- 季節・シーン別に2種類運用(通勤用/屋外用)
3. シーン別:塗り直しのコツ
学校・オフィス
昼にTゾーン優先で“スタンプ塗り”。クッション/粉タイプが簡単。口周りは摩擦少なく。
屋外・スポーツ
汗を拭いてからウォーターレジスタントを2回に分けて塗り重ね。耳・うなじ・手背も。
メイクの上から
皮脂をティッシュでオフ→クッション/スティックでポンポン→必要部位は粉で仕上げ。
塗布量の目安:顔全体でパール2個分(約0.8〜1.0g)。首・耳・うなじも忘れずに。
4. “やりがちNG” ベスト3
- 強擦オフ(クレンジング時の摩擦)→ バリア破綻と面皰化の原因に。
- 粉タイプだけでUVを済ませる→ 補助に留め、液状と併用を。
- 朝だけ一度塗りで一日中安心→ 汗・摩擦で落ちる前提で塗り直し設計を。
5. Q&A(短文)
6. 受診の目安と当院でできること
- 赤い炎症・しこり・同部位の再発を繰り返す
- PIE/PIHが長引く・イベント前に早く整えたい
- 外用がしみる・乾燥が強い・接触皮膚炎が疑わしい
保険診療の標準治療を軸に、面皰圧出や局所注射、跡には赤み/色素/凹凸の対策を適応選択します。
監修
黒田 揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)|0th CLINIC 日本橋 院長|医学博士