サウナ・岩盤浴・温冷交代浴で“荒れにくい肌”を保つコツ
発汗イベントは気持ちいい——でも、にきびが増える/赤みが長引く…という声も。
ポイントは摩擦・乾燥・皮脂反跳の3つをコントロールすること。医師監修で“前後10分”の実践策をまとめました。
なぜ悪化しやすい?——3つのメカニズム
1) 摩擦
タオル/ロウリュの風/寝転びマット/マスクで角層マイクロダメージ→赤み・色素沈着の温床に。
2) 乾燥
長風呂・高温で水分蒸散↑→バリア低下→薬がしみる/皮脂反跳でテカる。
3) 皮脂反跳
オフし過ぎ→数時間後に皮脂分泌リバウンド。Tゾーンの面皰化が進みます。
チェックリスト:行く前に“□”で確認
- ベースは薄メイク/ウォータープルーフ多用しない
- 前髪・整髪料は額に触れないようセット
- 清潔タオル2枚+ジップ袋(使用後分別)
- 低刺激クレンジング・保湿剤・日焼け止めを携帯
- 替えマスク/替えインナー(綿や吸汗速乾)
- 薬(BPO/レチノイド)は当日は夜に回すなど負荷分散
- 月経前で悪化傾向なら時間短縮/回数減の計画
- 顔を強く拭かないルールを同伴者とも共有
- 終了後は直帰→すぐ洗浄・保湿できる導線
- 当日新しい化粧品/スクラブは“試さない”
前後10分のルーティン(顔)
入る前10分
- 額・フェイスラインの整髪料を拭き取り。
- 薄メイク(ノンコメド)にとどめる。
- 乾燥肌の方は軽保湿でバリア準備。
出た直後10分
- ぬるま湯でやさしく洗浄(強擦NG)。
- 清潔タオルで押さえ拭き。
- 低刺激保湿→日中なら日焼け止め。
体は汗と皮脂が残りやすい背中・胸を中心に洗浄→速乾インナーへ着替え。体ニキビの基本も参照。
温冷交代浴:肌にやさしい“回し方”
ベーシック(肌安定日)
熱(5〜8分)→冷(30〜60秒)→休(5分)×1〜3セット。顔面は短めにして、直接の冷水ぶっかけは避けると安全。
敏感日/治療導入期
- セットは1〜2回に短縮、温度は控えめ。
- 顔はぬる水で軽く、摩擦ゼロで。
- ロウリュの熱風は顔をタオルでシールド。
岩盤浴のポイント
- うつ伏せ長時間は頬の摩擦が増えるため、時間を区切る。
- マットやタオルは清潔な面を使い分ける。
のぼせ・動悸・めまいがある日は無理をしない。安全第一で回復を優先しましょう。
よくある“やりがちNG”
- 熱→冷の直後に強いスクラブやピーリング石けん
- 汗で気持ちよくてメイクを落とさず帰宅
- 共有タオルでゴシゴシ(摩擦+衛生)
- 終了後の無保湿(後で皮脂反跳)
- 当日にレチノイドを多量追加してヒリつき悪化
受診の目安と院内でできること
受診の目安
- 赤み・痛み・腫れが数日続く
- 同じ場所でしこりが再発する
- 色素沈着が濃くなっていく