コラム

サプリ(亜鉛等)の位置付け|“治療の代わり”ではなく賢い補助

サプリ(亜鉛等)の位置付け|“治療の代わり”ではなく賢い補助|0th CLINIC 日本橋

サプリ(亜鉛等)の位置付け:
“治療の代わり”ではなく、賢い補助

まずは保険の標準治療生活導線を整える。
その上で、体質や食習慣に応じて必要な人だけ最小限で補う——これが当院の基本方針です。

※一般情報です。実際の摂取可否・種類・用量は診察で個別に判断します。妊娠/授乳・基礎疾患・併用薬がある方は必ずご相談ください。
目次
  1. サプリの“正しい位置付け”
  2. 向いている人・避けたい人
  3. 候補になるサプリと注意点
  4. はじめ方:3ステップ
  5. よくある質問
  6. 関連リンク

1. サプリの“正しい位置付け”

まずは土台=標準治療

炎症は保険の外用(BPO/レチノイド)と必要時の内服で鎮静。標準治療を優先します。

生活導線を最適化

洗顔・保湿・日焼け止め・摩擦/汗対策を整えて再発予防。生活アドバイス

必要な人に“最小限”

体質・食習慣・季節で不足しやすい成分のみ、短期で効果検証。合わなければ中止します。

サプリは治療の代替ではありません。効果には個人差があり、薬との相互作用や禁忌に注意が必要です。

2. 向いている人・避けたい人

向いているかもしれない例

  • 偏食・外食が続き、栄養が片寄りがち
  • 汗をかく運動や部活でミネラルが不足しやすい
  • 冬季・屋内生活が長く、日照が少ない
  • 口内炎・乾燥・爪/髪トラブルを繰り返す

まず相談が必要な例

  • 妊娠中/授乳中/妊活中
  • 基礎疾患(肝腎機能・甲状腺等)や持病の薬がある
  • サプリを複数併用している(過量・相互作用の懸念)
  • 未成年で自己判断の購入を考えている

3. 候補になるサプリと注意点

亜鉛(Zinc)

皮膚・粘膜の代謝に関与。偏食や発汗の多い方で不足が疑われる場合に検討されます。

  • 食品例:牡蠣・赤身肉・大豆・ナッツ
  • 注意:過量摂取はNG(胃腸症状・銅不足など)

ビタミンB群(B2/B6など)

皮脂や角化の調整を補助。忙しい時期の食事補助として検討。

  • 食品例:レバー・魚・卵・全粒穀物
  • 注意:過量で胃腸症状など。持病薬との相互作用は要確認

ビタミンD

屋内生活・冬季で不足しやすい脂溶性ビタミン。皮膚のバランスにも関与が示唆されています。

  • 食品例:青魚・きのこ・強化乳
  • 注意:脂溶性ゆえの蓄積過量に注意

オメガ3脂肪酸

食事の脂質バランス改善の一助として。まずは食事からの摂取を優先。

  • 食品例:青魚・亜麻仁・えごま
  • 注意:抗血小板薬等との併用は医師に相談

乳酸菌/食物繊維

腸内環境の改善は一部で肌にも良い影響が示唆。まずは発酵食品や食物繊維を。

  • 食品例:ヨーグルト・味噌・納豆・野菜・海藻
  • 注意:乳製品で悪化する方は種類・量を調整

その他の注意ポイント

  • “治る”“確実”などの強調表現の商品は避ける
  • 複合サプリの成分かぶりに注意
  • 筋トレ系サプリ・間食の糖質/乳清で悪化する人も。生活の見直し
当院では、まず保険治療とルーティン最適化で土台を整え、必要時のみサプリを短期で評価します。合わなければ中止し、別の方法を検討します。

4. はじめ方:3ステップで失敗しない

  1. 土台を整える(2〜4週)保険外用生活導線面皰圧出の適宜併用。
  2. 必要性を見極める:食事・睡眠・運動・発汗量・仕事環境を確認。妊娠/授乳・併用薬の有無も。
  3. 短期トライ&記録:1種類ずつ、開始日・量・体調・肌変化をメモ。合わなければ中止。
自己判断の過量摂取や多剤併用は避け、診察で安全性と必要性を一度確認しましょう。

5. よくある質問

Q. どれくらい続ければ効果がわかりますか?
A. 個人差がありますが、まずは2〜4週間で体調と肌の記録を振り返ります。並行して外用・生活の最適化が前提です。総論
Q. 食事で十分ならサプリは不要?
A. はい。基本は食事が最優先です。不足が疑われる場合のみ短期で検討します。食事のコツ
Q. 亜鉛とビタミンB群を一緒に摂ってよい?
A. 併用自体は一般的ですが、成分の重複や過量に注意。用量・期間は診察でご相談を。標準治療
Q. 妊娠・授乳中におすすめは?
A. まずは食事と生活の調整を優先し、サプリは個別判断です。総論
Q. 内服薬やピルと併用して大丈夫?
A. 成分によっては相互作用があります。必ずお薬手帳をご持参ください。ピル
※自由診療にはリスク・副作用・費用が発生します。詳細はカウンセリングでご説明します。 監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)|0th CLINIC 日本橋 院長
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