糖尿病治療薬の“地図”|まず何から?次は?—ASCVD/CKD/肥満/低血糖リスクで分岐

糖尿病治療薬の“地図”|まず何から?次は?—ASCVD/CKD/肥満/低血糖リスクで分岐

糖尿病治療薬の“地図”
— まず何から? 次は?(ASCVD / CKD / 肥満 / 低血糖リスクで分岐)

このページは“比較と分岐のハブ”です。
手技・費用・副作用対策などの詳細は、各薬の個別ページへご案内します。

アクセス

東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)

この地図の見かた
  1. まず「今の自分」をチェック
    ・持っている病気(心臓・腎臓など)/最近の血糖の平均(A1c)/体重のこと
    ・「血糖が下がりすぎやすい?」(低血糖の心配)/だいたいの費用
  2. 地図の分かれ道に沿って候補を見る
    「体重も気になる」「心臓や腎臓を守りたい」など、当てはまる道をたどると 合いそうな薬のグループが分かります。
  3. 気になる薬のページでポイント確認
    飲み方・通院のペース・よくある副作用・自己負担の目安をサッとチェック。
  4. 最後はクリニックで一緒に調整
    お薬手帳や血糖記録をお持ちください。体質や他の薬との相性を見て あなたに合う量と組み合わせにします。
ミニ用語ガイド(タップで表示)
  • A1c:ここ1〜2か月の平均的な血糖の目安
  • 低血糖:血糖が下がりすぎてフラつく・冷や汗が出る状態
  • 副作用:体に合わないときに出る不調(多くは調整で軽くできます)

1. まず確認する4つのポイント(むずかしい言葉は使いません)

① 心臓・脳・血管/腎臓の病気はありますか?
心筋梗塞・脳梗塞の経験、たんぱく尿や腎機能の低下、むくみや息切れ(心不全)など。
② 体重は気になりますか?
「できれば減らしたい」「増やしたくない」など希望を教えてください。
③ “下がりすぎ”(低血糖)を避けたい?
ふらつきや冷や汗が心配/お仕事で危険がある方など。
④ 最近の平均血糖(A1c)と症状
数字がとても高い/のどの渇き・体重減少など強い症状がある場合は、まずインスリンで安全に下げることを検討します。

2. 道案内(まずは → つぎに)

STEP 0:生活の見直し + メトホルミン(多くの方の土台)

食事・運動・睡眠を整えつつ、合わない場合をのぞき メトホルミン を少量から。胃もたれがあれば量やタイミングを調整します。

STEP 1:持病に合わせて“軸の薬”を決める

STEP 2:低血糖の心配・年齢・費用で微調整

STEP 3:数字がとても高い/強い症状 → まず安全に下げる(インスリン)

一時的に注射で整えてから、飲み薬へ切り替えることもあります。

STEP 4:組み合わせの考え方(例)

  • メトホルミン + (SGLT2GLP-1) ± DPP-4/TZD/α-GI/インスリン
  • SU薬(グリメピリドなど)は低血糖に注意して使います。
  • 腎機能・脱水・感染症・ご高齢の方では、用量と副作用の確認をこまめに行います。
用語メモ(タップで開く)
  • A1c:ここ1〜2か月の平均的な血糖の目安
  • 低血糖:血糖が下がりすぎてフラつき・冷や汗・手のふるえなどが出る状態
  • 副作用:体に合わないときの不調。多くは量や飲み方の調整で軽くできます

最終決定は、体質・ほかのお薬・妊娠希望などをふまえて医師と一緒に。
お薬手帳と血糖の記録があると、あなたに合う組み合わせが見つかりやすくなります。

このページの「読みかた」

①「まず確認する4つのポイント」

最初に見る30秒で整理

ご自身の状態(心臓・腎臓、体重の希望、低血糖の心配、A1cと症状)をざっくり把握します。
→ 次にどの道へ進むかの“入口”です。

②「道案内(まずは→つぎに)」

道筋を見る迷ったらココ

①で当てはまった項目に沿って、合いそうな薬の“グループ”を選びます。
→ 具体的な候補が2〜3に絞れます。

③「目的別ショートカット」

最短で調べる直行リンク

「腎臓を守りたい」「体重も下げたい」など目的がはっきりしている方向け。すぐ該当の薬ページへ。

④「クラス別リンク(一覧表)」

比較したい細かい確認

薬の“クラス(仲間わけ)”ごとの代表薬とポイントを、横並びで見比べます。
→ 手技・費用・副作用は各ページで確認。

👉 迷ったら①→②の順で。目的がハッキリしていればからどうぞ。詳しく比べたいときはへ。

3. 目的別ショートカット

4. クラス別リンク(詳細は各ページへ)

クラス(仲間) 代表的な薬(リンク) ひとことで言うと
ビグアナイド メトホルミン まず検討。胃もたれ時は量やタイミング調整/腎機能に注意
SGLT2 ダパグリフロジンエンパグリフロジンカナグリフロジンイプラグリフロジン 腎臓・心不全に配慮。こまめな水分/尿・性器の感染に注意
GLP-1 / GIP+GLP-1 セマグルチドチルゼパチドデュラグルチドリラグルチドリベルサス 体重も下げやすい。はじめは少量で胃もたれ対策/胆道系に注意
DPP-4 シタグリプチンリナグリプチンアログリプチンビルダグリプチンテネリグリプチン 低血糖が少なめ。腎機能で量が変わる薬あり(リナは不要)
チアゾリジン(TZD) ピオグリタゾン インスリンの効きを上げる。むくみ・体重増/心不全に注意
α-グルコシダーゼ阻害薬 アカルボースボグリボースミグリトール 食後の上がり対策。お腹の張りは慣れて軽くなることも
グリニド ナテグリニドミチグリニドレパグリニド 食事の直前に飲む短時間タイプ。食事を抜く日は服用もスキップ
SU グリメピリドグリベンクラミドグリクラジド 低血糖・体重増に注意。ご高齢の方は特に少量から
インスリン/配合 基礎食事に合わせるミックスソリクアゾルトファイ 数字が高い時や他の薬で足りない時に。打つタイミングが大事
このページの範囲:比較と分岐のガイドに限定しています。
用法・用量・自己注射手技・服用ルール・費用・詳細な副作用/禁忌/相互作用は、各薬の個別ページをご参照ください。

医師があなたの“現在地”と合併症・生活環境を踏まえて最適化します。まずは検査・内服の見直しから。

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よくある質問(FAQ)

Q. まず何から始めればいい?

A. 多くの方は生活改善 + メトホルミンから。合併症(CKD/心不全/ASCVD)や体重、低血糖リスクで次の軸を決めます。

Q. 体重を下げたい場合は?

A. GLP-1系が選択肢になります。セマグルチドチルゼパチドなど。

Q. 腎臓や心不全が心配です。

A. SGLT2の優先度が上がります。エンパグリフロジン などを検討します。

Q. 低血糖を避けたい/高齢です。

A. GLP-1、SGLT2、DPP-4などが選択肢。SUやインスリンは低血糖に注意して慎重に。

Q. すでに複数飲んでいます。次は?

A. メトホルミン +(SGLT2 or GLP-1)を軸に、DPP-4/TZD/α-GI/インスリンを症状・検査と副作用プロファイルで最適化します。

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