メトホルミン(メトグルコ等)|2型糖尿病の基本薬・効果と副作用(下痢/乳酸アシドーシス)
メトホルミン(ビグアナイド薬)|2型糖尿病の「基本薬」
メトホルミン(先発例:メトグルコ/旧来:グリコラン等)は、
2型糖尿病で広く用いられるビグアナイド系薬剤です。
主に肝臓での糖新生を抑える作用と、筋肉などでのインスリン感受性を改善する作用により、
血糖とHbA1cの改善を目指します。
体重増加を招きにくい一方、下痢・吐き気などの胃腸症状や、
腎機能が低い場合の乳酸アシドーシスに注意が必要です。
まず結論:メトホルミンは「効果の土台」になりやすい一方、使い方が重要
✅ 向いていることが多い方
- 2型糖尿病の治療を基本から整えたい
- 体重増加を避けたい(※体重は生活・併用薬も影響)
- 他剤(DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬、インスリン等)と併用して最適化したい
⚠️ 事前に必ず確認したいこと
- 腎機能(eGFR):定期チェックが重要
- 脱水(発熱・下痢・嘔吐・絶食など)
- 造影検査(造影CT/MRI)予定
- 飲酒量が多い、心不全・呼吸不全、肝機能障害など
※本ページは一般向け情報です。最終的な適応・用量・休薬の要否は、診察で個別に判断します。
薬剤の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 一般名 | メトホルミン塩酸塩(Metformin Hydrochloride) |
| 薬効分類 | ビグアナイド薬(Biguanide) |
| 剤形 | 内服錠(例:250mg / 500mg / 750mg、徐放製剤など) |
| 適応(代表例) | 2型糖尿病(※病態・状況により医師が判断) |
| 特徴 |
血糖・HbA1cの改善に寄与し、体重増加を招きにくいことが多い薬剤です。 ただし、胃腸症状(下痢・吐き気)が出ることがあり、飲み方の工夫が重要です。 |
どう効く?(作用のイメージ)
主な作用
- 肝臓の糖新生を抑える(空腹時血糖に影響しやすい)
- インスリン感受性を改善(筋肉などで糖利用が進みやすい)
- 状況によって、食後血糖の改善にも寄与
「インスリンを増やす薬」ではなく、体の効率を整えるタイプと捉えると理解しやすいです。
効果を最大化するコツ
- 食後に服用して胃腸症状を軽減
- 少量から開始し、段階的に増量(体が慣れやすい)
- 睡眠・食事・運動とセットで「土台」を固める
飲み方の考え方(一般論)
メトホルミンは、少量から開始して体調を見ながら調整することが多い薬です。 とくに下痢・吐き気が出やすい方は、食後服用やゆっくり増量がポイントになります。
| 困りごと | 工夫(例) |
|---|---|
| 下痢・吐き気 | 食後にする/少量から開始し増量ペースを落とす/徐放製剤を検討 |
| 飲み忘れが多い | 生活リズムに合わせて回数・タイミングを設計(無理のない運用) |
| 発熱・下痢・嘔吐・絶食 | 脱水が疑われる場合は休薬が必要になることがあります(自己判断せず相談) |
| 造影検査の予定 | 一時中止が必要なケースがあります(検査内容・腎機能で判断) |
※「いつ開始するか」「どこまで増やすか」は、HbA1c・腎機能・併用薬・生活背景で個別に決めます。
注意点・副作用・併用(ここが重要)
服用に注意が必要な方(要相談)
- 腎機能が低下している(eGFRの定期評価が重要)
- 高齢で脱水・栄養不足が起こりやすい
- 飲酒量が多い(乳酸アシドーシスリスクに配慮)
- 心不全・呼吸不全、肝機能障害などがある
- 妊娠中・授乳中(状況により慎重判断)
服用できない/中止が必要になりうる状況(例)
- 重度の腎機能低下など、医師が不適と判断する場合
- 造影剤を用いる検査の前後(要個別判断)
- 強い脱水が疑われる(発熱・下痢・嘔吐・絶食など)
「休薬が必要か」は検査・全身状態・腎機能で変わります。予定がある場合は事前にご相談ください。
主な副作用
- 胃腸症状:下痢、吐き気、腹痛、食欲不振、金属味など
- まれに:肝機能異常、発疹など
- 重大な副作用(まれ):乳酸アシドーシス(強い倦怠感、呼吸が速い/苦しい、意識がぼんやり等)
胃腸症状は飲み方(食後・少量開始・増量速度)で軽減することがあります。つらい場合は我慢せずご相談ください。
併用について(例)
- DPP-4阻害薬、SGLT2阻害薬、GLP-1受容体作動薬、インスリンなどと併用されることが多い
- SU薬・グリニド系など、組み合わせにより低血糖に注意が必要な場合があります
- 造影検査や脱水が絡む場面では、併用薬を含めて一時中止の判断が必要になることがあります
市販薬・サプリも含め、受診時にお知らせください。
長期で大切なこと(定期チェック)
定期検査のポイント
- 腎機能(eGFR)・肝機能
- HbA1c、血糖、体重、血圧など
- 状況により、ビタミンB12の低下を評価することがあります
「薬を増やす前」にできること
- 睡眠不足・ストレス・間食の見直し
- 食後の軽い運動(散歩など)
- 低血糖が怖い方は治療設計を一緒に調整
薬価と自己負担の目安(参考)
※薬価は改定で変わります。ここでは「考え方がわかる」ことを目的に、目安として掲載します(診察・調剤関連費用は別途)。
| 製剤名(例) | 薬価(単価) | 服用量(1ヶ月例) | 薬剤費(3割負担の目安) |
|---|---|---|---|
| メトグルコ錠250mg | 10.4円/錠 | 60錠(1日2錠) | 約187円 |
| メトグルコ錠500mg | 10.4円/錠 | 30錠(1日1錠) | 約94円 |
| 後発品(500mg 例) | (例)同程度 | 30錠 | (例)同程度 |
自己負担(30日分)の見方
- 3割負担:上表のとおり(目安)
- 1割負担:概ね3割負担の約1/3
- 薬剤費以外に、診察料・検査料・調剤料などが加算されます
よくある質問(FAQ)
Q. メトホルミンで下痢や吐き気が出たら?
胃腸症状は比較的よくみられます。食後に服用する、少量から開始してゆっくり増量する、 徐放製剤の検討などで軽減することがあります。つらい場合は自己判断で続けずご相談ください。
Q. 造影CT/造影MRIの予定があります。どうすればいい?
造影剤使用に伴う腎機能悪化が懸念される場面では、一時中止が必要になることがあります(検査内容・腎機能・全身状態で判断)。 検査予定がある場合は、必ず事前にご相談ください。
Q. 発熱・下痢・嘔吐など「体調不良」のときは飲んでいい?
脱水が疑われる場合は、乳酸アシドーシスなどのリスクに配慮し休薬が必要になることがあります。 自己判断で続けず、状況を共有して判断しましょう。
Q. メトホルミンは痩せますか?
体重増加を招きにくい薬として知られますが、目的は糖尿病の血糖管理です。 体重変化には個人差があり、食事・運動・併用薬の影響も大きいため、治療方針は診察で相談しましょう。
※FAQは一般論です。年齢・体格・腎機能・併用薬・生活状況で最適解が変わります。
受診・ご相談(糖尿病/生活習慣病)
「メトホルミンが合うか知りたい」「下痢がつらい」「造影検査前後の対応を確認したい」など、LINEからお気軽にご相談ください。
最終更新:
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注意・免責
- 本ページは一般向け解説であり、すべての患者さんに当てはまるわけではありません。
- 用量・投与期間・休薬の要否は、年齢・体格・腎機能・併用薬・検査予定(造影)・脱水リスクなどで変わります。
- 自己判断での中止・再開・増量は避け、気になる症状や予定がある場合はご相談ください。
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