循環器内科 よくある質問(100問)
循環器内科 よくある質問(100問)
「受診すべきか」「検査や薬は?」「在宅でできることは?」を短くまとめました。
個別の判断は症状・既往・検査で変わります。迷ったらまずは家庭血圧を整え、
測り方と記録をご確認ください。
緊急性の目安を随所に記載
内部リンクで“次の一手”へ
医療広告GLに配慮
1. 受診・全般
Q1. 何科に行けばいいか迷っています。
胸の違和感、動悸、息切れ、むくみ、血圧の心配は循環器内科でOK。救急性が高い症状(激しい胸痛・片側麻痺・ろれつ不良など)は救急要請を。
Q2. 受診を急ぐ“危険サイン”は?
突然の強い胸痛や締め付け、冷や汗、呼吸困難、意識障害、片側麻痺・言語障害、安静でも改善しない動悸は緊急評価が必要です。
Q3. 初診に必要な持ち物は?
保険証、健診結果、お薬手帳、家庭血圧の記録(PDF/CSV/アプリ画面)。
Q4. オンラインやセカンドオピニオンは可能?
可能です。資料(検査CD、紹介状、記録)をご持参・ご共有ください。
Q5. 自費と保険の違いは?
治療・診断に必要な範囲は保険。健診目的や適応外は自費。目安は費用ページへ。
Q6. 生活習慣を変えるだけで良くなる?
多くの方で改善しますが、合併症リスクや数値次第で薬物療法を併用します。
Q7. 運動しても大丈夫?
主治医と運動許可を確認。胸痛・息切れ増悪・めまい時は中止し受診を。
Q8. 塩分はどれくらい?
目安は1日6g未満。詳しい工夫は生活ページへ。
Q9. 受診の頻度は?
病状と治療段階で調整。開始直後は2–4週ごと、安定後は1–3か月ごとが目安です。
Q10. 総合的に相談したい。
複数疾患や妊娠希望なども含めて調整します。まずはLINEでご相談ください。
2. 高血圧・家庭血圧
Q11. 家庭血圧は何日測る?
原則朝晩×1週間。最低3日分の平均でも可。測り方はこちら。
Q12. 白衣高血圧・仮面高血圧って?
診察室だけ高い→白衣/家だけ高い→仮面。対応が変わるため評価が必要。詳しく。
Q13. どの血圧計が良い?
上腕式が推奨。手首式は誤差が出やすいです。
Q14. 何時に測る?
朝:起床後1時間以内・排尿後/夜:就寝前。1分間隔で2回測定し平均。
Q15. 家庭の目安は?
家庭血圧135/85が多ければ受診の目安。個別状況で判断が変わります。
Q16. ABPM(24時間血圧)は必要?
白衣/仮面疑い、夜間血圧、薬効評価に有用。適応をご参照。
Q17. 血圧が急に高い日がある。
直前の運動・入浴・喫煙・カフェイン・睡眠不足などの影響を除外し、平均で評価。
Q18. 測るときのNGは?
会話、足を組む、背もたれなし、心臓の高さでない、手首式、1回だけで判断。
Q19. アプリでの記録方法は?
iPhoneは「ヘルスケア」、Androidは「Google Fit+Health Connect」。使い方。
Q20. 薬はいつから?減らせる?
数値・合併症・年齢で判断。生活改善と併行し、最小限で安全にを目指します。
3. 生活(食事・睡眠・運動・飲酒)
Q21. 減塩のコツは?
出汁・酸味・香辛料を活かす、加工食品の表示で塩分確認、汁物は少量に。
Q22. 体重はどのくらい落とせば?
5–10%の減量で血圧・脂質・糖代謝が改善しやすくなります。
Q23. アルコールは?
控えめに(日本酒1合/ビール中瓶1本相当を上限目安)。飲酒直後の測定は避ける。
Q24. コーヒーはダメ?
適量は可。測定直前は避けると評価が安定します。
Q25. 睡眠時無呼吸が心配。
高血圧・日中の眠気があれば評価を。必要時は検査・治療を調整します。
Q26. どの運動が良い?
有酸素+レジスタンス併用が有効。症状時は中止し主治医へ。
Q27. サプリは必要?
基本は食事で。併用は薬との相互作用に注意し、必ず申告してください。
Q28. 仕事が不規則でも大丈夫?
測定時間帯の固定、カフェイン・塩分調整、短時間の運動を組み合わせます。
Q29. 禁煙の効果は?
心血管イベントのリスク低下に直結。禁煙補助薬の選択を支援します。
Q30. 熱中症シーズンの注意は?
脱水で血圧変動・血栓リスク。水分・塩分補給と服薬の継続可否を確認。
4. 脂質異常症・動脈硬化
Q31. LDLはどこまで下げる?
リスク別目標で決まります。糖尿病・腎疾患・既往で目標が厳格化。
Q32. 中性脂肪が高い。
飲酒・体重・食後高脂血症の影響を除外し、必要に応じ薬物療法を検討。
Q33. 善玉(HDL)を上げるには?
運動・減量・禁煙が基本。薬剤での単独上昇は限界があります。
Q34. 動脈硬化の検査は?
頸動脈エコー、ABI/CAVI/baPWV、必要に応じ心機能評価。血管年齢へ。
Q35. 家族性高コレステロール血症が心配。
若年からのLDL高値や家族歴で疑います。早期介入が重要です。
Q36. スタチンは一生?
目標達成と副作用を見ながら継続可否を判断。自己中断は避けてください。
Q37. 筋肉痛が出た。
用量調整・剤形変更・他薬への切替を検討。CK採血で安全確認します。
Q38. エゼチミブやPCSK9は?
目標未達やハイリスクで選択肢。適応・費用を含め相談します。
Q39. ApoB/non-HDLは必要?
残余リスク評価に有用。施設の採血メニューで選択可能です。
Q40. 動脈硬化は元に戻る?
完全には困難でも、厳格なリスク管理で進行抑制・一部退縮が期待できます。
5. 不整脈・抗凝固
Q41. 動悸がします。受診の目安は?
発作頻度・持続時間・失神の有無で緊急度が変わります。ホルター心電図で評価。
Q42. 心房細動と診断された。
脳梗塞予防の抗凝固+心拍/リズム管理を検討。スコアで方針化します。
Q43. 抗凝固薬で出血が心配。
用量適正・腎機能・併用薬をチェック。中断は自己判断せず相談を。
Q44. スマートウォッチの不整脈通知は信頼できる?
早期受診のきっかけとして有用。確定診断は医療機器で行います。
Q45. 期外収縮は治療が必要?
症状や頻度、基礎心疾患で判断。生活調整だけで落ち着く例もあります。
Q46. β遮断薬の副作用が気になる。
倦怠感・徐脈など。用量や服用時間の調整・薬剤切替で対応可能です。
Q47. カテーテルアブレーションは?
発作性頻拍や一部AFで選択肢。適応・施設連携を含めご案内します。
Q48. 抗血小板薬と抗凝固薬の違いは?
前者は動脈系イベント、後者は塞栓症予防が主。併用は適応と出血リスクで決定。
Q49. 歯科治療時は薬を止める?
原則継続。抜歯等は出血リスクと術式で調整。事前に共有してください。
Q50. 旅行時の注意は?
時差の服薬、脱水予防、長時間同一姿勢を避ける。薬の予備を携行。
6. 心不全
Q51. むくみ・息切れは心不全?
鑑別多数。胸部X線、心エコー、BNP等で評価。急速な悪化は受診を。
Q52. 体重の自己管理は?
毎朝同条件で測定し日々の増減を記録。急増は受診サイン。
Q53. 塩分・水分制限は?
病期で調整。主治医の指示に従い、自己判断の極端な制限は避ける。
Q54. SGLT2阻害薬は心不全にも効く?
適応拡大あり。腎機能や併用薬を確認しつつ検討します。
Q55. どのくらい歩いて良い?
症状安定時に無理のない範囲で。悪化徴候があれば中止し受診。
Q56. ワクチンは必要?
肺炎球菌・インフル等は推奨。主治医と優先度を確認してください。
Q57. 薬が多くて不安。
重複・相互作用を確認し、減薬の可能性も含めて見直します。
Q58. 夜間の咳が増えた。
うっ血のサインの可能性。体重変化・浮腫と併せ受診してください。
Q59. 出張・旅行は?
安定期に計画を。高地・猛暑は負担増。医療機関情報と薬の予備を準備。
Q60. 塩分ゼロ食品なら安心?
カリウムや糖質が多い場合も。栄養バランスを総合的に確認します。
7. 狭心症・心筋梗塞
Q61. 胸が締め付けられる。受診の目安は?
安静でも持続する強い胸痛・冷汗・吐き気は救急要請。軽症でも早期受診を。
Q62. 階段で胸が苦しい。
労作狭心症の可能性。心電図・心エコー・必要に応じ負荷検査で評価。
Q63. 胸やけとの違いは?
食後・前かがみで増悪は消化器寄り。心血管リスクがあれば併せて評価。
Q64. 虚血がなくても胸痛は起こる?
微小血管狭心症や攣縮など。症状・所見で精査します。
Q65. 服薬はどのくらい続ける?
病型と再発リスクで決定。自己中断は避けてください。
Q66. ニトロはいつ使う?
胸痛時に舌下。改善なければ救急を。立ちくらみに注意。
Q67. PCI(ステント)の後は?
抗血小板療法を継続し、再狭窄・出血リスクをバランス。生活習慣の最適化も重要。
Q68. コロナ後の胸痛は?
心筋炎・血栓症の鑑別を含め評価。発熱や動悸・息切れを伴えば受診を。
Q69. 女性特有の症状は?
典型的でない胸部不快・吐き気・倦怠感に注意。低リスクと思わず受診を。
Q70. 予防の要点は?
禁煙、LDL管理、血圧・糖代謝の最適化、運動・睡眠・ストレス対策。
8. 検査(心電図・エコー・負荷・画像)
Q71. 心電図で何が分かる?
不整脈、虚血のヒント、左室肥大など。症状と合わせて判定します。
Q72. 心エコーは痛い?準備は?
痛みは通常ありません。上半身を出しやすい服装で。
Q73. ホルター心電図の入浴は?
機種により不可。装着時にご案内します。
Q74. 頸動脈エコーのメリットは?
プラーク・IMTを評価し、動脈硬化の層別化に有用。
Q75. ABI/CAVI/baPWVの違いは?
末梢動脈疾患の有無や動脈硬化度を非侵襲で評価。所要約15分。
Q76. 負荷検査は危険?
適応を見極め、安全体制で施行。危険因子が高い場合は代替検査を検討。
Q77. 採血はどれくらい必要?
腎機能・電解質・脂質・HbA1c・尿酸など。病態により追加します。
Q78. 検査結果はいつ分かる?
当日判明のものと後日判明のものがあります。LINE共有も可能。
Q79. 被ばくが心配です。
X線/CTは最小限で実施。代替の超音波等も検討します。
Q80. 検査を減らせる?
重複検査を避け、優先度で最適化。資料の持参が有用です。
9. お薬(降圧・脂質・抗血小板/抗凝固・利尿ほか)
Q81. 降圧薬の“第一選択”は?
年齢・合併症で変わります。ACE/ARB、Ca拮抗薬、利尿薬、β遮断薬を個別に組合せ。
Q82. 朝と夜どちらに飲む?
薬剤特性と血圧の時間帯で調整。自己変更はせず相談を。
Q83. むくみが出た。
Ca拮抗薬で生じることあり。用量・剤形・併用で改善余地があります。
Q84. せきが出る。
ACE阻害薬で起きることあり。ARBへの切替で改善する場合があります。
Q85. スタチンが合わない。
用量変更、他剤併用、薬剤切替を検討。目標達成を最優先に調整。
Q86. アスピリンは予防で飲むべき?
一次予防は原則推奨されません。リスク・ベネフィットを個別に評価。
Q87. 利尿薬でトイレが近い。
服用時間調整で軽減可。脱水に注意し、水分摂取を適切に。
Q88. サプリと薬の飲み合わせ。
相互作用リスクあり。必ず申告し、医師・薬剤師に確認してください。
Q89. 薬は減らせる?
数値・症状が安定すれば段階的減量の検討可。独断の中断は避けます。
Q90. 妊娠・授乳中の薬は?
安全域の広い選択が必要。自己判断せず受診・相談を。
10. 予防・日常生活
Q91. メタボ対策の優先順位は?
体重・ウエスト・血圧・脂質・血糖を同時並行で。まずは食事と活動量。
Q92. ストレスで血圧が上がる。
一時的上昇はあり得ます。平均で評価し、睡眠・運動・呼吸法を活用。
Q93. サウナは大丈夫?
高温→冷浴の急変化は負荷。持病がある方は主治医に確認してください。
Q94. 感染症と心血管リスク。
感染中はイベント増。水分・休養、症状悪化時は早めに受診を。
Q95. 予防接種は必要?
インフル・肺炎球菌などが推奨。主治医とスケジュール調整を。
Q96. 高齢の家族の見守りポイント。
体重急増、むくみ、息切れ、ふらつき、薬の飲み忘れ。記録と共有が有効。
Q97. 旅行・出張の準備。
服薬カレンダー、予備薬、医療機関情報、時差対策、水分管理。
Q98. スポーツ復帰の手順。
症状安定・検査結果を確認し段階的に負荷を上げます。
Q99. 仕事と治療の両立。
服薬時間・通院間隔・在宅記録を最適化。診断書等も対応します。
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