二次性高脂血症の原因|甲状腺・腎・糖代謝・薬剤|0th CLINIC 日本橋
二次性高脂血症の原因|甲状腺・腎・糖代謝・薬剤
要約:受診時にまず切り分けたい背景因子(甲状腺・腎・糖代謝・肝・アルコール・薬剤など)と、
初回の採血セットを整理。ApoB/非HDLや画像“見える化”と組み合わせ、無駄なく最短距離で治療計画へ。
アクセス
東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)
① まず“原因”から
家族性か、二次性か。背景を切り分けて無駄な遠回りを防ぎます。
② 初回セットで網羅
甲状腺・腎・糖代謝・肝・ApoB/非HDLまで一気通貫で確認。
③ 行動につなぐ
必要な生活介入・薬物療法・画像評価へ素早く合流。
こんなときは「二次性」を疑いましょう
📈 数値が急に悪化した
これまで安定していたのに、短期間でLDL/TGが悪化。生活が大きく変わっていない場合は背景原因のチェックを。
💊 薬を始めてから変わった
ステロイド・免疫抑制薬・一部の精神科薬・利尿薬・ホルモン薬などで脂質が上がることがあります。
🩺 治療に反応しにくい
スタチン等で十分下がらない/再上昇を繰り返すときは、甲状腺・腎・肝・糖代謝などの評価が有用です。
🧂 むくみ・尿の変化がある
むくみ・泡立つ尿・夜間頻尿などは腎のサイン。脂質異常の背景にCKD/ネフローゼが潜むことも。
🧣 甲状腺のサインがある
寒がり・体重増加・だるさ・皮膚乾燥・便秘などは甲状腺機能低下のヒント。TSH/FT4で確認します。
🍺 アルコール・体重の増減
TG上昇・脂肪肝はアルコール・体重変動と同調しがち。γGTP/ALTも評価します。
かんたん自己チェック(来院前にメモ)
- 直近3〜6か月の体重変化(±kg)・お酒の量(週あたり)
- 飲み始めた/増量した薬(サプリ含む)の名前と開始時期
- むくみ/尿の泡/夜間のトイレ回数・だるさ/寒がり等の体調変化
- 健診結果(LDL/HDL/TG、非HDL、血糖/HbA1c、肝腎機能)
- 家族歴(若年心筋梗塞・脳卒中・脂質異常)
受診初回におすすめの採血セット
必須コア
- 脂質基本:TC、LDL-C、HDL-C、TG(非空腹時は非HDLを併記)
- ApoB(推奨):粒子数で残余リスクを把握
- 血糖・HbA1c、随時/空腹時血糖
- 腎機能:Cr/eGFR、尿蛋白(定性/定量)、尿アルブミン
- 肝機能:AST/ALT、ALP、GGT、ビリルビン、アルブミン
- 甲状腺:TSH、FT4
状況により追加
- 尿酸、フェリチン、hs-CRP
- Lp(a)(家族歴強い・若年イベントなど)
- 随時のアルコール関連評価(γGTP 等)
- 内分泌スクリーニング(臨床所見次第)
※ 服用中の薬剤は来院時にお知らせください。検査前の食事条件は個別にご案内します。
実務フロー(原因の切り分け → 方針最適化)
- 問診・内服歴:家族歴、飲酒、生活、薬剤を整理
- 初回採血:上記セットで二次性の当たりを早期に掴む
- 補助評価:頸動脈エコー/CACSで“見える化”
- 治療計画:スタチン等の強度最適化+生活介入の優先順位づけ
- 再評価:治療変更後2〜3か月で脂質/ApoB、必要に応じ画像や尿蛋白を再確認
👨⚕️ 医師からのコメント・監修
「“二次性の切り分け”は最短で成果を出す近道です。ApoB・非HDL、画像“見える化”と組み合わせ、
続けられる計画へと落とし込んでいきます。」
監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/外科病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長/医学博士(心臓血管外科学)
症状から探す