前立腺肥大症の薬|α遮断薬/5-ARI/PDE5の違いと選び方

前立腺肥大症の薬|α遮断薬/5-ARI/PDE5の違いと選び方|日本橋の泌尿器科 0th CLINIC

前立腺肥大症の薬|α遮断薬/5-ARI/PDE5の違いと選び方

症状・前立腺体積・合併症(高血圧/心疾患/ED/夜間頻尿)に合わせて、飲み始めの速効性長期的な再発/増悪予防のバランスを設計します。まずは“現在の困りごと”と“体積/PSA”の把握から。

LINEで24時間予約 前立腺肥大症(症状・検査のハブ)

要点|“速く楽に”か“長期予防”か、あるいは両方か

α遮断薬

尿道の抵抗を下げて速効性(数日〜1週)。
立ちくらみ/めまいに注意。

代表薬を見る

5-ARI(5α還元酵素阻害薬)

前立腺を縮小して長期的に悪化を抑制
効果実感は数か月。

代表薬を見る

PDE5阻害薬

血流改善でLUTSの改善+ED合併にも。
毎日量(5mg)が中心。

代表薬を見る

比較表|効き方・実感速度・注意点

カテゴリ 主な作用 実感の目安 代表薬(内部リンク) よくある副作用 備考
α遮断薬 尿道・前立腺平滑筋の弛緩 数日〜1週間 タムスロシンシロドシンナフトピジル 立ちくらみ、めまい、逆行性射精 など 降圧薬併用・高齢・夜間起立時は転倒注意
5-ARI 前立腺体積の縮小(DHT低下) 2〜6か月 デュタステリドフィナステリド 性機能症状、乳房圧痛 など PSAの解釈に補正が必要/胎児曝露回避
PDE5阻害薬 骨盤内血流・平滑筋調整 1〜数週間(毎日量) タダラフィル 5mg 頭痛、消化不良、顔面紅潮 硝酸薬併用禁忌/冠疾患は主治医と要相談

選び方|“はやく楽に”→“悪化させない”の二段構え

  1. まず症状緩和:夜間頻尿・尿勢低下が強ければα遮断薬から開始。
  2. 体積/PSAが大きい:前立腺体積が大きい/PSA高めなら5-ARIを追加し長期抑制。
  3. EDも気になる:性生活の質を重視する方にはPDE5(5mg毎日)でLUTSとEDを同時にケア。
  4. 再評価:2〜4週で症状(IPSS)を、3〜6か月で体積/PSAを再評価し、切り替え/併用を最適化。

※自己判断の増量・併用は避け、BPH総合ページのフローに沿って進めます。

α遮断薬(代表薬)

5-ARI(5α還元酵素阻害薬)

PDE5阻害薬

安全に使うために(禁忌・相互作用・モニタリング)

  • α遮断薬:降圧薬併用・高齢者は起立性低血圧に注意。白内障手術予定は術前申告。
  • 5-ARI:PSA解釈に補正が必要。献血制限・妊婦への曝露回避。
  • PDE5:硝酸薬併用禁忌。心疾患・腎肝機能により用量調整。
  • フォロー:IPSS/OABSS、残尿、前立腺体積、PSA、血圧・副作用の確認。

※自己判断の内服/増量は避け、症状や副作用を感じたら中止してご連絡ください。

薬の選び方を医師に相談(LINEで24時間予約)
初回目安:約30–45分(問診・IPSS・エコー・残尿測定)
前立腺肥大症の薬|α遮断薬/5-ARI/PDE5の違いと選び方
スマホで読み取ってLINE予約

関連ページ(役割分担)

本ページは一般向けの情報提供を目的としています。治療の適応・用量は年齢・併用薬・既往歴・検査結果により異なります。
掲載薬剤の一部で適応外使用となる場面がありますが、医師の臨床判断とガイドラインを参照して決定します。